脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

牛乳ひげプロジェクト

2018-12-04 | Weblog

フェイスブックでも紹介したイミンホの牛乳ひげプロジェクト。韓国人の養子に出される赤ちゃんたちに十分なミルクを飲んでもらうためのチャリティである。韓国の養子は社会問題になっている。私はジウンとの出会いで、このこと、そして自分のおいたちに関心をもったわけだが、私とジウンの出会いは彼女のおばさんが経営している韓国人のバー。アレンに連れて行ってもらったのだが、そこで裏方の仕事をして手伝っていた彼女とたまたま話が合い、聞かされた話が韓国人の養子の問題で、彼女のおばさんの店では本土では生きていけない女性たちがたくさん働いていた。当時韓国はひどく男尊女卑があって、未婚の母とか離婚された女性は働くことができないので泣く泣く子供を養子に出すということがあった。そういう女性たちを守るために子供とそこで再出発させるために経営したのがそのバーであったと思うのだが、そこには英語が話せない女性が半数以上いたと思う。まあそれでも結構客が来ていて、アレンもその客の一人だ。でもつらい過去があっても一生懸命がんばって明るく生きる彼女たちに生きる力と勇気をもらったのだが、たぶんそういう力がその店を支え繁栄させているのだと思う。おそらく自分が生んだ子供を働けないからという理由で養子に出さなくてはいけないというのは我々の想像を越える悲しい出来事であり、断腸の思いで子供を養子に出したと思う。私はジウンの話を聞いて思った。彼女は本土の人間でもないのにここまでそのことを背負う必要があるのだろうか。いや外から現実を見ているからここまで親身になれるのだ、その時私はそういう現実に気づかない自分を悔やんだ。

うちのクラブは毎年クリスマスに一番弱い存在をおぼえてどこかの団体に寄付している。それはクリスマスという日に大虐殺があったからであり、その日生まれてきた嬰児たちがキリストの誕生によって殺害されたからだ。クリスマスの記述ではベツレヘムという地域に新しい王様が生まれるという予言を聞いた当時の王様は「俺のほかに王がいてたまるか」とその地方に生まれてきた子供たちを部下たちに命じて虐殺する。これが記述によるクリスマスの物語で、その難を危機一髪で逃れたのがキリストである。世の中一般ではクリスマスはすごくめでたい日であるとパーティをひらいて楽しむが、しかしこの日は大虐殺があった日、一番弱い存在であった嬰児が顧みられることなく殺されてしまった日だ。いつの時代になっても犠牲になるのは女性や子供といった社会では弱い存在、そういう人たちが今現実に迫害されたり虐待されたり苦しめられている。うちでは毎年ささやかであるがクリスマスに寄付をしているが、それはそうすることでひとりでも多くの人が関心を持ってくれたらという思いがあるからだ。何もそのためにすべてを犠牲にする必要はないが、しかし少しでもそのことをおぼえるだけで力になる。ひとりびとりの弱い存在に向ける関心と助け合う気持ちが集まればやがてそれは大きなものへと変化する。私は微力ではあるが、何か力になればと思う。

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