脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

これからは縦ではなく横のつながりを考えるコミュニティが必要

2013-02-07 | Weblog

クラブと言うのは横のつながりを広げるために存在している。それは決して縦の関係をつくったり、仲間を集めるためのものではないと思っている。
前回子供とフラットな関係を持つと言ったのは、あくまでここは縦社会ではなく、横のつながりを大事にすると言う意味である。
おそらく子供にもそういう関係を意識させてかかわる方が今後の社会では役に立つと思っている。
うちのクラブはにぎやかである。にぎやかと言っても中高生のようなのりのにぎやかさではないが、お互いが目的や個性を尊重しながら付き合っているので、見ていて楽しそうである。
集まってくる人も専門知識のある人が多いので、ダイエットや体のことなどについて聞くことができるというこのクラブならではの特典であり、そういうことを通して次第に交流が深まるのだが、そういう交流を通してみなさん非常に楽しそうに練習している。
オリーヴの個性的で非常に興味深い人が多い、それは話したらわかることだが、いろいろなことを勉強したり経験しているので知識も豊富で、視野も広く話したらためになることが多い。
ボクシングしかしかできない人間が集まってくると、おのずとその群れはかたまりちいさくなっていくものだ、横文字が苦手、新聞を読まない、本も読まないと言うような輩が集まれば、その集団はおのずと縦のつながりかあるいは仲間になってしまうのだが。大事なのはそこにはどういう人たちが集まってくるかだ。おそらくボクシングしかやったことがないような奴が集まれば、同じようなレヴェルでしか話ができないので、おのずと考え方や世界が狭くなり、横の関係に広がりがもてないから、いわゆるやくざの組や暴走族のような仲間をつくりあげてしまう。
はっきり言ってこれからのボクシングクラブは、何とかチャンピオンとか、たとえそれができても、それしかできない奴よりもToeicとかTofulなどで高得点をとった人間や留学経験のある人間の方が十分に価値はある。
ボクシングクラブと言っても、社会人も来てエクササイズに励むのだから、それなりに幅をもたなければいけないと言うのが私の考えだが、もしそこで横のつながりと言うものを考えてそのコミュニティーを運営していくことができたら、会員の人、特に子供には運動効果だけではなく、多くのアドヴァンテージをもたらすと信じている。

前に外国の専門学校に行く奴が、むこうに行ったらどうやって友達をつくればいいのかということをざっくばらんに聞いてきた。
彼は大阪の大学を出てそこそこ英語が話せるらしいが、しかし人と話すのが苦手らしく、そういう自分が海外でやっていくには少々不安があって、そういうことを聞いてきたのだと思うが、日本人は外国人の友達をつくるのが苦手であるのは、日本人が集団的なかかわりしかできないからだ。
日本人は同じということを共感しあうが、しかし外国ではまず人との違いと言うものを認めることからはじまるのだが、欧米では同じだから仲間だと言う集団的なかかわりではなく、個人的なかかわりが求められる。
個人的なかかわりと言うのは俺はどこどこの何々だと言うようなやくざのような関係や会社や学校などのしがらみではなく、相手に自分を売り込んで知ってもらう、あるいは認めさせる力と言ってもいいが、日本人はこの自分を売り込むことが苦手だと思う。
英会話でも自己紹介をする時、外国人が自分のことをべらべらと話すのも自分を売り込むあいさつであるが、それに対して日本人は何を言っていいのかわからず困るらしい。
日本語でさえも初対面で自分のことをべらべらとしやべらないのに、ましてや英語でなんてと思うが、しかし欧米ではこのように初対面でも自分を売り込んで行かなくてはならない、しかし日本人はこの個人的かかわりと言うものが非常に苦手で、初対面ですぐに名刺を差し出す行為はそのディスアドヴァンテージがでていると思う。
言葉をつかって自分を売り込むという力は、さっき言った小さなみんながみんな同じようなというようなレヴェルのコミュニティでは育たない。やはり広い視野で物事を考えて、横のつながりと言うものを意識したコミュニティーでなければならない。
体罰や柔道の問題がおこって、日本のスポーツは世界と比べてかなり時代錯誤なことをやっていることに気付いたわけだが、これからのスポーツは縦ではなく横、そして横のつながりを考えるためには、世界と言うものを言葉や文化そして哲学や宗教などを通して理解していくことが大事である。

 

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