Mars&Jupiter

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ドミトリ・ショスタコーヴィチの交響曲第4番ハ短調作品43を聴く

2016-04-23 09:12:59 | ショスタコーヴィチの作品
今回取り上げるのはショスタコーヴィチが、
1935年から36年にかけて作曲した交響曲第4番ハ短調作品43である。
聴いたCDはガキリル・コンドラシン指揮、
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
第1楽章アレグロ・ポコ・モデラートは、
強奏に始まり、力強くリズミカルな第一主題が示される。
そして第二主題も現れたあと、盛り上がりを見せていく。
それが終わった後は木管楽器中心に活躍し、
そのあとは静かな部分を経て、再び盛り上がり、
静まったあとはファゴットが旋律を奏で、
弦楽器を中心としたゆったりとした部分に入る。
ファゴットやフルートが弦楽器と絡んで旋律を奏で、
次には舞踏風の音楽になり、金管楽器が中心になり盛り上がり、
木管楽器が第一主題をもとにした展開を進めていく。
そのあとは疾走するような弦楽器の旋律が現れ、
フーガ風に展開していき、金管楽器も加わり音の厚みを増す。
そのあとワルツ風になり、強奏のあと第一主題の一部が再現され、
イングリッシュ・ホルンが旋律を引き継ぎ、ヴァイオリン独奏が続き、
ファゴットが第一主題を奏でて、イングリッシュ・ホルンも続いて終わる。

第2楽章モデラート・コン・モートは、
弦楽器が舞踏風の旋律を奏でて始まる。
その主題を弦楽器の中で引き継ぎながら曲は進行し、
木管楽器や金管楽器がそれに絡んでいく。
終わりの方で盛り上がりをみせたあとは、
最初の主題を繰り返して終わる。
第3楽章ラルゴ-アレグロは、低弦の奏でるリズムに乗り、
ファゴットが行進曲風の旋律を奏でて始まる。
葬送的でもあるこの雰囲気はマーラー風であり、
交響曲第7番の雰囲気を感じさせもする。
やがて金管楽器も加わり、盛り上がりをみせ華やかとなる。
それがいったん終わると静かになり、弦楽器中心となる。
やがて、軽快でリズミカルに旋律が奏でられ盛り上がっていき、
木管楽器と金管楽器により激しく荒々しい感じになり、
それが終わると舞踏風の優雅な旋律と、
軽快な旋律が交互に繰り返される。
そして打楽器の強打の上で、
金管楽器のコラール風の旋律が力強く奏でられる。
それが繰り返されながら、盛り上がりをみせたあと、
フルートに続き弦楽器が静かに旋律を奏でて、
チェレスタが分散和音によるオスティナートを繰り返し、
最後は神秘的な雰囲気の中、謎めいた部分を残して静かに終わる。

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