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フランツ・リストの超絶技巧練習曲を聴きながら、二俣川から緑園都市駅まで歩く

2008-05-28 06:29:25 | 古典~現代音楽ハンガリー編
昨日は二俣川から緑園都市駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1811年生まれのハンガリーの作曲家
フランツ・リストの超絶技巧練習曲の中の一部である。
アシュケナージが演奏する盤を聴いた。
最終稿は1851年に完成しているが、
初稿は1826年であり、長い期間の中でまとめられた曲集である。
作曲当初は48曲の練習曲として構想されたが、
結局は全12曲という構成となっている。

第1番ハ短調「前奏曲」プレストは1分にも満たない短い曲だ。
最初のこの曲だけでこの曲集が超絶技巧であることを物語っている。
第2番イ短調モルト・ヴィヴァーチェは、軽快に始まる。
ベートーヴェン風の音楽であり、難しそうな曲だ。
第3番ヘ長調「風景」ポコ・アダージョは叙情的な曲で、
速いテンポの前の2つの曲を聴いたあとからすると、
ほっとした気になる、ゆったりとした牧歌的な作品である。
第5番変ロ長調「鬼火」アレグレットは、再び軽快な曲。
というよりピアノの指の動きが速いので難しそうだ。
ロマンティックなこの曲は、演奏者の演奏により、
その曲のよしあしが決定されるのではないだろうか。

第8番ハ短調「野性の狩」プレスト・フリオーソは、
荒々しい曲で、これもベートーヴェン的な感じがする。
途中狩らしさを感じさせるところもある。
中間部の主題は情熱的で、ロマン派らしい音楽である。
中間部を過ぎると再び最初の荒々しい主題が登場する。
第10番ヘ短調アレグロ・アジタート・モルトも、
ピアノ演奏が難しそうな速い部分もあるが、
とにかくリストらしく、情熱的な曲だ。
ただ曲が超絶技巧ということだけでなく、
聴かせるところがあるからこそ名曲なのであろう。
第11番変ニ長調「夕べの調べ」アンダンティーノは、
10分以上かかる長い演奏時間を要する曲である。
叙情的かつロマンティックな作品である。
ピアノを弾かない私によってはこの曲の超絶技巧という
本当の意味は理解できるわけではない。
この第11番もゆったりとしたいい曲だなあと思うだけだが、
この曲の中にも演奏が難しそうに思える箇所はあるのだが、
ピアノを弾く人からみればきっと、
こちらが想像する以上にあるのかもしれない。

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