Mars&Jupiter

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カレン・ハチャトゥリアンのチェロ・ソナタを聴きながら西横浜から関内まで歩く

2008-08-12 05:35:14 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日は西横浜駅から桜木町方面に歩き藤棚の商店街を通過し、
野毛坂を下って関内の馬車道付近まで歩き、
そのあと横浜駅に向かって歩きました。
途中聴いたのは1920年生まれのカレン・ハチャトゥリアンの作品。
有名なアラム・ハチャトゥリアンの甥にあたり、モスクワ音楽院で学び、
ショスタコーヴィチやミャスコフスキーに師事している。
モスクワ音楽院でその後作曲科の先生として教育活動にあたり、
合唱の音楽や舞台作品、管弦楽曲や室内楽曲を書いたようだが、
日本ではあまり知られていない作曲家である。
チェロ・ソナタは4楽章制で構成される作品で、
1966年に作曲され、ロストロポーヴィチに献呈している。
聴いたCDの演奏はチェロがロストロポーヴィチ、
ピアノがカレン・ハチャトゥリアンによるライブ演奏である。

第一楽章アダージョ(レシタティーヴォ)は、
チェロが語りかけるような主題をゆったりと奏する。
思いつめるような思索的な曲である。
第二楽章アレグレット(インヴェンション)は、
ショスタコーヴィチ風の軽快な音楽である。
不協和音が響く一方で、ピアノとチェロのかけあいが面白い。
第三楽章アンダンテ(アリア)は、ゆったりとした曲で、
チェロが奏する音楽は、ある時は自問するように、
ある時は聴き手に訴えるかのように聴こえてくる。
第四楽章アレグロ・コン・フォコ(トッカータ)は、
リズミカルな曲であり、激しい情熱をストレートに表出した作品で、
チェロの高度な技巧を要する曲であり、ピアノの伴奏もかっこいい。
マルタンなどのフランス音楽の現代的な響きに似ている。
演奏会の最後を飾るにはふさわしい
聴き手を引き込むような推進力のある曲である。

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