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ヤコブ(ヤクブ)・パウロウスキの交響曲ヘ長調、交響曲ロ長調を聴きながら二俣川から西谷まで歩く

2008-11-04 05:57:34 | 古典~現代音楽ポーランド編
こんなCDいつ買っていたのかなあということはよくある。
エミール・ムリナルスキのCDもそうだったが、オリンピアから発売された
今回聴いている「18世紀のポーランドの交響曲集第4巻」もそうである。
とはいえ、私が持っているのはこの第4巻のCDのみである。
18世紀にポーランドで活躍した作曲家はほとんど知らない。
二俣川駅から西谷駅まで歩く間に聴いたのは、
ヤコブ(ヤクブ)・パウロウスキ(Jakob Pawlowski)の交響曲。
彼が、何年に生まれていつ亡くなったのかはわからない。
18世紀に活躍した作曲家であることと、ヌーシャテルの
町立図書館で3つの交響曲の自筆譜が保存されていること、
これらが1775年前後の時期に書かれたものであろうこと
CDの解説によるとこのようなことぐらいしかわからないようだ。

交響曲ヘ長調は序奏的でゆったりとしたラルゴが終わると、
軽快なアレグロの部分になるが、オーボエ・ソロの吹く旋律が、
当時のイタリア・オペラのアリア風な感じであり、愛らしく、
この主題をもとに繰り返され、華やかな感じの宮廷的な音楽である。
モーツアルトの活躍した時代の音楽スタイルで書かれている。
交響曲ロ長調はアレグロの部分だけであるが、
クラリネットなどの管楽器が活躍し、ウィーン風で、
軽快で明るく、牧歌的であり、のびやかな曲である。
モーツアルトのセレナードを思わせるもするが、
主題は短い展開部の中でその後様々な形に変形される。
再現部に主題が登場し、展開的なソナタ形式である。
クラリネットを中心に活躍するところが協奏曲風にも思えるが、
最後まで宮廷的で曇りのない華やかな音楽である。

その他このCDの中には作曲者不詳の作品も多くある。
1730年に書かれた交響曲はアレグロ・アンダンテ・
ヴィヴァーチェの三楽章からなるが、通奏低音も付いて
聴いた感じはヴィヴァルディを思わせるようなスタイルだ。
これに対し1759年に書かれたクリスマス交響曲は、
アレグロ、アンダンテ、アレグロの三楽章からなるが、
これはこれで聴いてみるとバッハやヘンデル風である。
その時代の音楽のスタイルが反映しているように思える。

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