Mars&Jupiter

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カール・ニールセンのフルート協奏曲作品57(FS119)を聴く

2013-09-26 06:22:40 | カール・ニールセンの作品
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは1865年生まれのデンマークの作曲家ニールセンが、
1926年に作曲し、1927年に改訂されたフルート協奏曲作品57(FS119)である。
今回聴いたCDはルーネ・モストのフルート、
ダグラス・ボストック指揮、チェコ室内フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるもの。
第一楽章アレグロ・モデラートは、
弦楽器が奏でる主題を独奏フルートが受け継いで始まる。
速い動きで奏でていく軽快な第一主題と、
ゆったりとした北欧らしさを感じさせる第二主題は対照的である。
展開部でティンパニとトロンボーンと、独奏フルートが絡み、
独奏フルートのカデンツァと管弦楽全体で演奏する部分が繰り返され、
やがて他の木管楽器が絡みあい、第二主題が現れて、
最後はフルート中心におだやかな感じで終わる。
第二楽章アレグロ・ウン・ポコ-アダージョ・マ・ノン・トロッポ-アレグレットは、
弦楽器の奏でるリズムに乗って、独奏フルートが入り、
ファゴットも絡み、独奏フルート中心に曲は進行していく。
管弦楽は控えめにその独奏フルートと絡みながら、
しかしリズミックに、面白い動きをみせている。
そのあとやや速いテンポの行進曲風の部分が現れ、
トロンボーンやティンパニが絡んでいく。
最後は独奏フルートと管弦楽であっさりした感じで終わる。
このCDでは初稿の第二楽章も入っており、
こちらは後半部分が違い、比較すると興味深い。
終わり方はこちらの方が、自然な感じはするが、
一方で何か違和感のある部分もあるので、
作曲家自身がこの最後の部分が気に入らなかったのだろうなあ。
コメント
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