アーノルド・バックスのハープと弦楽のための五重奏曲ヘ短調を聴く

昨日はウォーキングを休みました。
今回は1883年生まれのバックスの作品の中で、
1919年に作曲されたハープと弦楽のための五重奏曲ヘ短調についてとりあげる。
今回聴いたＣＤはモビウスの演奏によるもの。
作品は単一楽章に基づく作品である。
最初はテンポ・モデラートの部分で始まる。
ハープの和音に続き弦楽器がやや感傷的な旋律を奏でていく。
ハープの和音の上で弦楽器が歌うように奏でる旋律が印象的である。
弦楽器は悲しみに満ちているのだが、
それをハープの音が和らげているような感じである。
最後はハープの音で終わり、続いてトランクィロの部分に入る。
ハープの伴奏に乗って弦楽器が歌うように旋律を奏でていく。
その短い部分の最後は弦楽器のトレモロが続いて、
ハープの音でテンポ・プリモに入り、
冒頭のテンポ・モデラートのやや感傷的な旋律が再び現れる。
その旋律などをもとに展開され、チェロが歌うように旋律を繰り返し、
最後は弦楽器全体で冒頭の旋律を繰り返して静かに終わる。