Mars&Jupiter

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ボフスラフ・マルティヌーの交響曲第4番H.305を聴きながら、二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2011-04-18 04:36:26 | ボフスラフ・マルティヌーの作品
昨日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは、マルティヌーの交響曲である。
交響曲第4番H.305は、1945年に作曲された。
初演は同年オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団によって行われた。
(昨日のニュースではフィラデルフィア管弦楽団が破産申請を出したらしい)
この作品は中学校時代にサヴァリッシュ指揮、NHK交響楽団の演奏で聴き、
初めてこのマルティヌーの作品に触れた記憶がある。
そのあとノイマンによる交響曲全集を輸入盤レコードで買って聴いたものだ。
今回聴いたCDは、そのヴァーツラフ・ノイマン指揮、
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
第一楽章ポコ・モデラートは、弦楽器によるゆらめくような前奏に続き、
金管楽器などで盛り上げ、ヴァイオリンが明るくのびのびとした主題を奏でる。
木管楽器による鳥のさえずりのような音をはさみながら、主題は繰り返され、
やがてホルンが入ると、軽快な音楽になり、打楽器なども加わり盛り上がる。
そのあといったん静まりさえずりのような音に続き、再び主題が奏され、
そのあと主題は展開されていき、その短い展開のあと主題が再現され、
短いコーダを経て、金管楽器を中心に最後華やかに終わる。

第二楽章アレグロ・ヴィーヴォは、弦のオスティナートの上で、
スケルツォ風の主題がファゴットに現れ、
他の木管楽器や金管楽器に受け継がれて盛り上がりをみせる。
この主題を繰り返したあと中間部のトリオになり、
ヴァイオリン中心に穏やかで明るい旋律が奏でられ、
フルートなど木管楽器がそれに絡んでいく。
ファゴットとイングリッシュ・ホルンが登場し、
ピアノとフルートが引き継いだ後再び荒々しいスケルツォ主題が現れ、
最後は金管楽器と打楽器を中心に盛り上がり、華々しく終わる。
第三楽章ラルゴは、木管楽器の短い上昇する音に続き、
弦楽合奏により半音階的に下降する音楽は沈鬱な感じで始まる。
これは第二次世界大戦での犠牲に対する鎮魂のようにも聞こえる。
ピアノも加わり、重々しく悲痛な感じが出る一方、
弦三重奏によるカンタービレは、何か救いのようなものも感じさせる。
木管楽器が加わり、徐々に弦楽器が奏でる旋律は明るさをみせる。
ここにはマルティヌーの望郷の念も示されているのかもしれない。
ティンパニが入り激しい感情の部分もみられるが、
木管楽器と弦楽器により奏でられる上昇するような音楽は、
やがて天国のようなおだやかな音楽となって終わる。
第四楽章ポコ・モデラートは、木管楽器やピアノがうごめく中、
弦楽器がシリアスな感じの主題を奏でていき、緊張感のある音楽である。
フルートなど木管楽器が絡んだあと、ヴァイオリンがもう一つの主題を奏でる。
その主題は金管楽器と弦楽器により繰り返され、冒頭の主題も繰り返されるが、
やがてもう一つの主題が明るさを持ちながら奏され盛り上がり、
タムタムが鳴り響く中、勝利感のあるような明るさを持って華々しく終わる。
コメント
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