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そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

人間は狂っている、人工肉を培養し食べようというのである

2025-04-05 | 農業と食


動物愛護を前面に出す極めて偏狭な人々、ベーガンを唱える人たちがいる。菜食主義者のベジタリアンどころでなく、肉や魚や乳製品を一切食べないだけでなく、毛皮はもとよりシルクや染料や筆まで対象にして使わないそうである。
それは一向にかまわないが、彼らはお肉は食べたいようであって、大豆などを使った人工肉に止まらず、培養肉の開発にも積極的である。この培養肉(Cultured meat)の安全性など全く前例がないのである。
アニマルウエルフェアー(家畜福祉)の観点から、牛を殺さなくても良いというのであるが、培養肉はもとの細胞は家畜から頂かなければならない。病気の心配や衛生面の配慮もほぼ完璧で安全であるというのである。
しかしこの肉の培養には大きな問題が残されたままである。再生医療の技術で培養するというのであるが、先ずその培養に関わるエネルギーの量と管理に関わる費用などは膨大である。培養には哺乳前の抗体を持たない仔牛の血液が大量に必要になる。費用は天文学的な価格になるが、大量生産すればペイすると専門家は嘯くが、売れる見込みなどなく、市場性など全くないだろう。
仮にコスト面解決されたとしても、全く免疫活動もすることのない細胞は、どのような成長をするのか、どの様な新陳代謝をするのか、どの様な危険性を孕んでいるか全く不明である。
上図はOKシードから失礼したものであるが、細胞の不死化処理を受けた細胞がどの様に、何処まで増殖するかも全く解っていない。生命体の細胞は常に死に常に生き返り均衡しているものである(動的平衡:福岡伸一)。不死化した細胞は個別の栄養の供給を受け成長する。それががん細胞である。
つまり、培養肉は癌化細胞に処理した肉(もどき)を増殖させるのではないか。こうした細胞は極めて高い栄養素要求するものである。ガン末期の方が急速に削痩するのはそうしたことからである。
何より、安全基準もなければ、前例がないためあるいは、この世に存在しなかったため安全の指標もも蹴要もないのである。
現行の衛生面や、ウイルスなどの感染などないということで、安全の保障など設けることもできない代物である。
そんな事より、確かに現在の肉生産は異常である。大量の穀物や大豆を与えて、発病寸前に出荷し肉にする。そして大量の穀物生産は環境破壊に直接つながり、運搬と給与の面で大きく地球温暖化に貢献している。それほどまでにして肉が食いたいなら、問題視したいならそうした活動に目を向けるべきである。
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河井案里選挙違反事件の金の流れは闇の中

2023-09-18 | 安倍晋三

犯罪者は同種の犯罪を繰り返し、同じ手口をも繰り返す。捕まらないからである。それを政界を舞台に同じ犯罪手口を繰り返していたのが安倍晋三である。
安倍晋三が銃殺された殺人事件は憎むべき犯行であるが悲しくもない。残念でならないのは、法廷に彼と妻の昭恵を引き出すことが永久にできなくなったことである。
中國新聞がまた新たなメモが見つかり、安倍晋三から河井克行と案里を巡る疑惑が明らかいなった報じている。
<2019年の参院選広島選挙区を舞台にした大規模買収事件を巡り、当時の安倍政権幹部が主犯の河井克行元法相に多額の現金を提供した疑いを示すメモの存在が、本紙の取材で明らかになった。
 元法相と元参院議員の妻案里氏が地方議員らに配った金をどう調達したのか。300日近い夫妻の公判では明らかにならなかった。メモは買収の原資となった裏金の存在と政権中枢の関与を裏付けるかのような内容で、「政治とカネ」の闇の一端ではないか。>
というものである。
上に「第3 7500万円」「第7 7500万円」と書かれ、下には 「+(プラス)現金6700」「総理2800 すがっち500 幹事長3300 甘利100」とする手書きのメモが、検察当局が元法相宅で押収された。数字は万単位で、安倍、菅、甘利が現ナマでポンと出している。上の第3と第7は河井克行と案里のことである。党本部からの金の1億5千万円であろう。
すがっちの金は官房機密費の流用を否定できるものはない。
案里の選挙は2億円超で行われていたのである。バレたのだけでも買収金額なんて数千億円だから、この御仁たっはどんな選挙したのか怖ろしい限りである。
党本部から安倍晋三の一声で一般党員の10倍、1億5千万円が河井案里にわたっている。この党からの金の半分を、安倍晋三事務所が山口から駆け付けて、広島銀行口座から卸してている。
もっともこの事件で不可解なことは、メモの存在を知りながら検察はこれまで触れてこなかったことである。買収の原資になっていると思われるなら、安倍、菅、二階、甘利に聞き取りも家宅捜査すらやられていない。検察の不作為もしくは政権への忖度としか思えない。それと関係者の誰もこのことに対する説明もない。
安倍に司直は手を出さない。今となっては、何も事情を知らないド素人の河井案里は、安倍晋三の怨念で溝手議員を落選さす道具として使われたに過ぎない、犠牲者でもあるのでのではないか。
時の政権が、寄ってたかって2億円使った選挙は、夫が実刑、嫁が議員席を剥奪され執行猶予の有罪、100人に及ぶ買収事件で終わった。実体はは解明されていないが、現在の日本の司法は解明する気もない。森友・加計学園問題、桜を見る会などの司法の忖度や、国会での虚偽発言や憲法無視など自在に動く権力に恐れをなすばかりである・
もう一つ、選挙違反の最中で見つかったのが、鶏の家畜福祉、アニマルウエフェア基準を世界基準の導入をしないように、吉川貴盛農水大臣のポケットに現ナマを突っ込んだことである。たまたまバレたに過ぎない政治の闇が、自民党の底辺に蠢いているのである。かうぃの選挙違反がなければ、畜産の場は今以上悲惨になっていただろう。
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酪農は原点に戻ることでしか未来はない

2023-07-24 | マイペース酪農

酪農に限らず日本の畜産は、アメリカの穀物を大量給与することで、外形的には発展してきたと見えた。畜産の生産効率は他農業の伸びを圧して急成長した。その成長を支えたのがアメリカの輸入穀物である。
昨日の北海道新聞の記事は、地帯で酪農を知らない人たちに衝撃を与えた。何で牛がいなくなったのか変だと思っていたとか意見を頂いた。記事は一面トップで、「放牧酪農 今こそ脚光」というものであったが、サブタイトルに「小規模でも持続性」とあったが、むしろ小規模であるからこそ持続可能、ずっとやっていけるのである。
記事は足寄に主に新規就農者の数字を全道平均と比較している。全道平均(この中には小規模農家も含まれるが)の5分の1程度の生産高であるが、コロナ禍にあって100万円近く赤字であるが、放牧農家は僅か3.1%減収したに過ぎない。大規模化を進めた国策の姿勢である。
世界の農業は、小規模家族型経営へそして有機農業へと大きく舵を切っているが、日本は世界で最も有機農業地の面積はもちろん規模も少ない国である。国が大規模農業を奨励しているのも、日本しかいない。
21世紀は大気にも大地にも優しい環境保全と、健全で適量な食料が可能な限り均等に与えられなければならない世紀である。
穀物依存型の畜産は、家畜に大きな負荷をかけ、採卵鶏では狭い檻で中空だ餌だけ与え続けられているし、豚も牛も同様である。家畜を生命ある個体として後買おうという世界的な動きのアニマルウエルフェア(家畜福祉)にも反する。
採卵鶏の巨大鶏舎は鳥インフルエンザに感染は、大量の国費を投じて処分される。生産される水っぽい卵は、物価の優等生と持ち上げられているが、このところの天文学的な国費の投入は国民の税金で賄っている。本当に安いかどうか疑問である。
放牧酪の牛たちは健康で健全な牛乳を生産してくれる。大地も汚さなければ、農薬さえ必要ない。のんびりと反芻する牛たちは平和の象徴でもある。

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「唯一の解決策は高齢者の集団自決、集団切腹みたいなものではないか」という成田とかいうガクシャ

2023-02-20 | 格差社会

「僕はもう唯一の解決策ははっきりしていると思っていて、結局高齢者の集団自決、集団切腹みたいなものではないかと」と、エール大学の経済学教授成田悠輔の言葉である。高齢化社会の社会の停滞についての彼なりの解決策である。高齢者は皆自決しろというのである。
”生産性のない”と、同性婚者についての杉田水脈の言葉を彷彿とされる言葉でる。経済学の効率も政治的効率も、人間がいない。人権というものを考えもしない姥捨て山の論理である
更に思い起こすのが、7年前の相模原障がい者施設殺傷事件である。障がい者を次々殺したのは国のため、国の不要な出資を止めることができた。自分は国から表彰されると、19人を殺害した男は堂々と語っている。
畜産農家は、生産性を求めて家畜を飼うのであるが、その家畜でさえ現在では感情を持つ生命体として扱うことが提唱されてる。アニマルフウエルフェア(家畜福祉)である。
何のための経済学か、経済学が何をもt目ているのか、成田悠輔という男に問いたいものである。健康のためなら命を投げ出しても良いというのと同じである。国が栄えるなら、命を投げ出しても良いという論理である。
人々が平和にそして幸せに暮らせるために、経済学はある。政治学だって哲学だってそうである。手段でしかない。それを目的化する愚かな論理の錯綜、逆転である。
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一個50円以下の卵買わないように

2021-04-28 | アニマルウエルフェアー

鶏卵は物価の優等生と持ち上げられてきた。養鶏の実態を消費者にひた隠し、あからさまにすることは悪とばかりに、関係者も見て見ぬふりをしてきた結果である。
日本の畜産、その中でも養鶏とりわけ採卵鶏は最悪である。上の絵の左が日本で市場に出回っている卵の99.99%を生産する養鶏の実態である。生まれると同時に嘴を切断されて、明るさを制限し一週間を8日に偽装し、外界とは遮断され空気は強制的にファンで入れ替える。鶏たちはA4程度のケージの中で身動きは取れない中空で餌を食べ、季節も知らずに卵を産まされるだけである。
右は自由に飛び回り放牧している、友人の鶏たちである。行くと何しに来た、変な奴がいるぞーとみんなで寄ってくる、少し動くとコッコーとみんなで騒ぎながら逃げてゆく。餌の多くは近くの漁協から廃物を貰っている。冬期間の卵の黄身はほとんど白くなる。殻も薄くなり、そもそも羽喚期で卵を殆ど生まない。
ケージ養鶏の卵が安いのは、ほとんどがアメリカ産の穀物を給与しているからである。無関税で遺伝子組み換えで、化学肥料や農薬使用など肥培管理の表示義務もない穀物を、大量に鶏に与えて生産しているのである。物価の優等生はアメリカ穀物と哀れな鶏によって生まれた卵なのである。
こうした哀れな鶏たちの飼い方はアニマルウエルフェア(家畜福祉)に反するものである。欧米特にヨーロッパでは、このようン飼い方を反省するべく、アニマルウエルフェアを重視した飼い方への転換運動が盛んである。こうした日本の動きに危機感を持った養鶏業者が、吉川貴盛や西川公也農水大臣に、金を幾度も渡して思いとどまらせようとした事件は耳新しい。吉川は起訴されて議員辞職して、先日の補欠選挙で自民党は候補者裏建てられなかった。
それだってたまたま、河合案里の選挙違反事件があってその捜査過程で発覚したに過ぎない。陽毛業者はどれほど金をつぎ込んでいるかwからない。犠牲になっているのは鶏たちである。
ヨーロッパでは、諮問団体の欧州市民イニシアチブは140万人の署名を行い公聴会を開催し、ケージで動物(主に採卵鶏)を飼うの禁止しようと訴えている。市民レベルでケージ養鶏の禁止を促す活動は決定的で、鶏に留まることなくあらゆる動物を対象にした運動である。
かつては健康食品の象徴であった卵が、発病寸前の極めて不健康な鶏たちによって 生産されていることを消費者は知るべきである。一個50円以下の卵は買うべきではない。
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ヴィーガンの主張に同意はするが畜産の否定まで行けばそれは、お門違いである

2021-03-27 | 石破茂

ヴィーガンとは採食主義のことであるが、ベジタリアンのように個人の範囲での食事行動とは大きく異なる。ヴィーガンは採食原理主義者ともいわれ、食肉拒否のの範囲を広げ、動物起源のものを食べない、使用もしないというものである。そしてその社会活動活動まで含めたのがヴィーガンである。
ヴィーガンの出現の背景となっているのが、大量投資による大量生産とそれに伴う大量廃棄のアメリカの工業型畜産形態である。動物の虐待であり、それに伴う環境破壊である。それならそうした工業的畜産の廃絶をターゲットにすればいいものを、畜産の全否定にまで行きついたのは倫理の問題もある。
ヴィーガンは次のことを訴えている。肉食は健康への障害になる。飼料の生産にも家畜の飼養にも環境破壊が伴う。殺すために飼うこと、それが倫理的な問題であるというのである。舌の快楽のために家畜の命を奪っているというのである。
これらヴィーガンの主張の多くは、工業的畜産には当てはまりはするが、我々が勧め普及を目指している、アニマルウェルフェア(家畜福祉)に配慮した畜産とは矛盾するものではない。ヴィーガンはだから畜産を変えようというのではなく、食肉を拒否しようというのは人類生理への挑戦である。
人類は狩猟によって群れを作って生き残ってきた動物である。本来は肉食であるが、農耕を取得してから集落を作り、食料の備蓄をし富を持つようになって今日に至っている。我々人類の生体は動物を食することで生命を維持してきた。動物蛋白からでなければ接種できない必須アミノ酸がその歴史の証左である。
ヴィーガンはこの克服のために人口肉を開発している。この開発は急である。不味くて食えない時代は終わろうとしている。然しその生産に大豆は欠かせないが、見方によっては大豆の加工食品の一つに過ぎない。ヴィーガンをいくら装っても身体は肉を求めているといえる。遺伝子組み換え技術がここに生かされているなら、それも大きな矛盾といえる。
ヴィーガンが訴える、「工業型畜産を打倒せよ!」は正しい。穀物多給の肉の脂肪酸にも大きな問題が残る。日本では4000万トン弱の穀物が消費されているが、そのほぼ半量が家畜に給与されている。ヴィーガンは食料問題、飢餓の問題も同時に訴えている。これにも異論がない。工業型畜産がその原因の一つであることも間違いはない。
生理に合わない穀物を大量に家畜に与えカロリーを圧倒的に落とす飼養形態こそが、私が畜産加工業と呼んでいるものである。無関税て安価な遺伝子組み換え穀物を大量給与して高価な乳・肉・玉子に変換する畜産のことである。
ヴィーガンは都会の、家畜も見たことなのない高学歴の富裕層背景に急速に広がっている。家畜と暮らし共に生きてきた歴史に彼らは無知なのである。
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加計学園の獣医学生からアニマルフウエルフェアの質問があり返答した

2021-03-16 | アニマルウエルフェアー

以下、無垢な獣医学生への回答全文である。
SK様
一般社団法人)アニマルウエルフェア畜産協会の現在監事をしているものです。本会には設立準備段階から係わり、設立後も二期理事をやり現在は監事を拝命しています。
ところで貴君は、ネオニコチノイドって聞いたことあるでしょうか?グリホサートをご存じでしょうか?ネオニコチノイドを知っていますか?
一般の消費者はこうしたこともほぼ無関心です。食品を購入する時に関心が最もあるのは価格です。価格以外にあるのは見た目位でしょうか?多くの人は、自分たちが毎日口にするものでありながら、生産現場のことなど知ることがないのです。新しい概念のアニマルフウエルフェアの認知度は極めて低く、家畜の飼養管理などは尚更でしょう。
 それを無関心と断じても一向に構わないが、一方で消費者は価格で食料を選別しているともいえます。長年鶏卵は物価の優等生ともてはやされましたが、その陰で何が起きていたかを、殆どの消費者は知ることがありません。日本から養鶏農家がほとんど消えました。新たに登場したのが大資本によって組まれた企業養鶏です。これは最早畜産農家などではなく、単なる食料加工業者に他ならないといえます。消費者が価格で鶏卵農家を選択した結果とも言えます。
 一般の農家は、アメリカから大量の遺伝子組み換えで無関税の輸入穀物、どのような栽培をされているかを全く知らされることにない穀物を、大量に鶏に与えて続けて玉子を売ることを躊躇します。
 価格と流通の改革などによって、日本はそうした伝統的な農家は淘汰される仕組みを作ったのです。そうした飼育方法、栽培方法が生き残るシステムをこの国が作ってきたからです。
 私たちは乳牛のアニマルフウエルフェアの評価基準を作りました。私も深く関わってきましたが、アニマルフウエルフェアが普及すること、特に酪農家が大型化することへの歯止めになればと、引き下がった部分もかなりあります。基準と設けても、評価をするとしても、酪農家は営農する経済の中での選択になります。
動物の苦痛と言われるものも、愛玩動物と家畜では異なります。最も近くで彼女たちを診てきた私の主張は、家畜にとって最大の苦痛は強制される過剰な生産です。大量の玉子産めとか、乳出せとか、早く肥れとかいうものです。過剰と思われる穀物などの給与ですが、この評価基準は世界的にありません。飢餓の逆で、飽食と過剰生産の苦痛です。本協会ではこれを、乾物量で粗飼料を穀物が超えないことに留めています。

 ところで貴君の質問に大きな認識の誤りがあります。これは本会会員の中でも意見の分かれるところもありますが、長年農村にいるもの、へき地で暮らすものにとって、とても違和感のあるものです。それは日本人ほど家畜を労り慈しみ共に生きてきた民族はないと思われるからです。
 どんな田舎に行っても、どんな山間僻地に行っても、農村には馬頭さんや獣魂碑などが必ずあります。繭塚や鯨塚などもあります。絹を紡ぐためにお蚕さんを熱湯で殺すことへの鎮魂の塚ですし、大量の贖罪や生活物資を与えてくれたことへの感謝の碑です。鯨を捉えて脂だけをとって他は廃棄していた欧米人が近年になって、食材にしている民族を非難する横柄な姿勢は、彼らの歴史と思想に基づくものなのです。
 畜産と言う英語はありません。日本の農業では使役に使われたりもしていましたが、家畜を飼養する農家を有畜農家と呼ばれていました。戦前には日本には馬が150万頭もいました。“馬のくそ“と最近はあまり言わなくなりましたが、どこにでもあるつまらないもの例えになっていたほどです。戦争で多くの人が亡くなりましたが、同時に多くの農耕馬も徴用されて戦場に散っています。獣医師を目ℤ素ならそうしたことも知っていただければと思います。
 欧米の畜産は近代化という形で日本の農村に入ってきました。大量飼育と大量生産によって、しかも経営的に安定することが課せられています。経済効率最優先の畜産が、伝統的な従来の農業とは無関係に導入されてきました。
 アニマルフウエルフェアの考え方は、欧米で作られた彼らの歴史と宗教性の強いものと思います。ある家畜行動学の先生の講演を聞いて納得したのが、世界各国にはそれぞれの地域で育まれてきた文化の中に、生き物を労わる思想や宗教や倫理観が醸成されていているというものでした。
 チベットのヤクなどの家畜が汚れてるからアニマルフウエルフェアの基準に合わないというのは、横柄な判断になるでしょう。先進国の家畜がどれほどきれいで清潔的であっても、ヤクは先進国の清潔な家畜より余程人に近くに置かれ共に生活し大切にされています。家畜福祉そのものだといえるでしょう。

 とはいっても、基準を儲けて評価をあたえることは、いわば可視化する作業は、家畜に優しい形態を数値化することで消費者の理解が得られるのではないかと思い、大変重要な事でもあります。
 21世紀の農業は他産業と同様に、巨大投資、大量生産、大量廃棄という20世紀に開発されたシステムを克服する世紀でなければならに思います。それは生命の循環に従うことをも意味します。あるいは人が決めた経済という縛りの中で、金銭的な効率を求めることへの諫めにもなります。生命の循環とは動物に限ることなく植物も土も大気も同様であり、人間も当然組み込まれています。
 農薬などを使うことは経済効率を上げるためですが、そのために不要と判断した微生物や循環のシステムを選別することにもなるのです。家畜も同様です。
 21世紀の世界の農業は、国連が推奨する家族型小規模農業の時代となるでしょう。世界の飢餓人口とその線上にある人たちは、5億人かになるでしょうが彼らの8割以上は元農民です。彼らを農地に戻し営農することで食料問題ばかりか、政情の安定の基盤を作ります。農業の大型化単作化を国の政策として推進しているのは日本だけです。
安全な食品と環境汚染の防止のためにも、これからは脱農薬、化学肥料の有機農業が安全で安定的な食糧を供給するスタイルとして求められることになるでしょう。畜産におけるアニマルフウエルフェアもこの延長上にあります。認証制度は大型酪農、非循環型で収奪畜産への警告と私は位置付けています。
以上がかいつまんだ、アニマルフウエルフェアへの基本底な私の考えであります。

PS:どうしてもこのことは記しておきたいことがあります。
それは加計学園の獣医学部開学の問題です。貴学の開設は違法であるばかりでなく、獣医界全体ひいては畜産の世界に大きな汚点を残し、禍根を末永く引くことになります。私は各シンポジュウムなどで、余っている獣医師の問題、偏在する獣医業の問題を強く訴えてきました。貴君にはかかわりはないことであるとは思いますが、どうしても引き下がることの出来ないこととであります。そう遠くない日に廃学になることを希望し、このことはこれからも間断なく訴えてゆきたいと思っています。
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金を受け取ったのは吉川貴盛だけなのか、それではあまりにも不自然である

2021-01-26 | 石破茂

やっと国会で取り上げてもらった。アニマルウエルフェアについてであるが、立憲民主党の本多平直議員が、吉川貴盛が農水大臣の時代にアキタフーズから推定で1800万円もの現金を受け取った。アニマルウエルフェア(家畜福祉)に配慮した養鶏のが、EUを発信源として世界は受け入れているか検討をしている。
そんなことされるとケージ養鶏(閉鎖された狭いオリの中で飼う方法)は、いいだけ鶏を苛め抜いて、彼女たちを生きる個体として扱うことのない飼い方であるがこれを禁止されると、アキタフーズはやってゆけない。農水大臣の吉川に金を握らしたのである。しかい、吉川はたった12カ月しか大臣をやっていない。吉川の6代前の西川公也もたんまり金を貰っているのが解っているが、嫌疑不十分をして不起訴にされている。この間の5名の大臣は何も受け取っていないのか。誰も一銭も受け取っていないというのはいかにもおかしい。吉川貴盛にしても河井元法務大臣の挙違反捜査で発覚したに過ぎない。
残念ながら本多氏の今日(26日)の質問は、吉川貴盛に特定して質問の質問であったが、アニマルウエルフェアへの逆風が農水省内部で起きていたと指摘したのである。
吉川が農水大臣時代にアキタフーズから現金を受け取った、2018年11月21日の国会でアニマルウェルフェアについて尋ねられた吉川農水大臣は「生産者寄り」、つまりアキタフーズ寄りの答弁をしている。本多氏は「賄賂を受け取って農政が歪められたのではないのか」と追及した。これに対し政府側の答弁は「吉川元農水大臣の答弁は前任者と変わっていない」と述べて否定した。その前任者も賄賂を受け取っていたからでないのかという質問は、さすがになかった。
さらに本多議員は「実は本丸は補助金である」とも指摘し、吉川元農水大臣の時代には、卵の価格が下がった場合に国が補助金を出す事業がかなり充実されたことに言及もしている。本多議員は、自らが農水省に依頼して試算を行った結果、鶏卵生産者が同じ条件でもらえる補助金の金額が、2019年と2020年では大きく異なるり、アキタフーズのような大手生産者の場合、補助金の額は年間で、394万円から626万円にほぼ倍増していることも指摘された。この補助金制度の転換により、実際にアキタフーズが受け取った補助金はいくらだったのかを政府にただしましたが、政府側は個別企業についての情報であるとして拒否した。
とてもクラッシクな贈収賄事件であるが、中国ならいきなり死刑になる事例である。水戸黄門の時代なら、助さん格さんに切って捨てられ、大衆が拍手喝采するケースである。日本はいまだにこんな汚い政治が行われている。しかもこの件に関しては、立件が見送られた西川公也と、事実が発覚するや入院し議員辞職した吉川貴盛だけに限ったこととは考え難い。哀れなのは国民だけではない。採卵鶏は今日も過酷な産卵機械として非情な管理下にあり続けている。
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温暖化に貢献する先進国の集約的畜産

2021-01-09 | 気候変動

世界は確実に温暖化が進行している。エネルギーや人口問題や環境破壊など幾多の要因が要因があるが、先進国の食料とりわけ畜産業が大きく貢献していることを知っていただきたい。
先進国の畜産の、鶏卵、鶏肉、豚肉、牛肉、牛乳は穀物を多給することで性生産効率を上げてきた。海の向こうから輸入する生理に合わない穀物を多給する非効率をカバーするためには、どうしても規模拡大をしなければならない。大量の人と競合ずる穀物が大量に購入することになり、大量の機器など設備投資が求められ、多くの労働者が必要になる。薄利の結果の規模拡大の結果、犠牲になるのは決まって家畜である。
その家畜を命あるものとして見直そうというのが、アニマルウェルフェア、家畜福祉と日本語で呼ばれるものである。こうした運動を企業化した畜産、それが進んでいる鶏卵で起きたのが、業界最大手のアキタフーズが吉川貴盛や西川公也の農水大臣にたんまりお金を渡していた、贈収賄事件が発覚した。
アメリカの家畜用飼料穀物(主にトウモロコシであるが)ほぼ全量が遺伝子組み換yえで、どのような肥培管理、化学肥料や農薬を使っているかは全く不明であるが、それを給与して、カロリーを落とし卵や肉や乳に変換して売り物にするのである。
こうした先進国で行われる畜産の形態は、地球の温暖化に強く貢献する。日本の場合は地球の裏側のアメリカから運んでくるだけで、無用のエネルギーなどを大量消費する。21世紀は有機農業に世界各国は、シフトしている。化学肥料を使わない有機農業(最近は生態系農業と呼ばれているが)は、土壌に二酸化炭素を固定してくれる。
何よりも膨大な水を使い、牛肉では30分のⅠ、豚肉では20分の1、鶏卵でさえ8分の1にカロリーを落とすのである。先進国型でカロリーロスの典型となるの大規模畜産は、日本の食料自給率を深刻なレベルに下げているのである。こうした作業のロスは、世界的に見ると貧国から食料を奪う結果にもなっているのである。
少子高齢化の日本で、地球環境にも反し、温暖化にも反し、家畜福祉(アニマルウェルフェア)にも反し、食料自給率向上にも反する大規模な畜産をこの国は、大量の資金をつぎ込み奨励しているのである。それでいて、
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二千万トンに及ぶ飼料用穀物の家畜給与が食料自給率を下げている

2020-12-13 | アニマルウエルフェアー

47ニュースの「ニワトリの閉じ込め飼育続ける日本」が、アキタフーズが何故歴代の農水大臣たちに長年にわたって献金し続けなければならなかったがよく判ると思います。ここの記事の報告はかなりいい方でないかと思われます。ここでは500日で廃鶏にされるとされていますが、現実は1年以上飼育される採卵鶏はあまりいません。かなりの数が死んでいますから、たまたま生き残っているの600日ということでしょうかね。
当方は夜は電気を切っていますというのが、鶏に優しい飼い方していますというのである。多くの消費者が驚かされるような悲惨な現状を知っていただきたいと思う。
それは豚も牛も大規模畜産は共通して、大量の穀物給与を前提に規模拡大をしています。彼女達が食べるほぼアメリカから無関税で輸入される飼料用穀物は、例外なく遺伝子組み換えであって、どのような化学肥料や農薬や除草薬など使っているか全く不明である。こうした代表がコーン(トウモロコシ・メイズ)ですが、人間の食品にも大量に、添加物として使われています。HFCS( High Fructose Corn Syrup)として、人が最も甘いと感じる果糖として日常的に私たちの口に入ってきます。果糖が人に与える最大の作用は肥満です。果糖はブドウ糖と同じ分子量ですが、肝臓に蓄えられる性質があるのです。、
折角大地から得たカロリーを、牛肉では30分の1に、豚肉では20分の1に、牛乳では12分の1に、卵ですら10分の1に落として人の口に入っています。膨大なこのロスをなくせば、地球上で3億ともいわれる飢餓人口を簡単に救うことができます。食料は貧富の差に応じて均等に配分はされていません。

日本は飼料用穀物をほぼ2000万トン輸入しています。そして食用にはこの半分量1000万トンが輸入されています。国内はお米など1000万トン近くの穀物を生産しています。つまり日本では人間とほぼ同量の穀物を家畜に与えているのです。
世界では3億人の飢餓がいる一方で、先進国の家畜たちは生理に合わない穀物を与えられて肥満状態いあるのです。家畜たちは、肉や玉子や牛乳など畜産品を生産する機械として酷使され、生命あるこ個体として扱われていないのです。近年様々な家畜伝染病が話題に上りますが、それらはほぼすべてこうした近代化、機械化された大型畜産の使用形態で起きているのです。
私たちはそれに疑義を唱えるべく、家畜を命ある個体として扱うように訴えています。アニマルエルフェア日本語では、家畜福祉と呼ばれています。FUではこの観点から、採卵鶏ではケージ飼いが禁止されますが、日本でのこうした動きを封じたいのが、アキタフーズのような大規模養鶏企業です。(農家ではありません)
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企業の行う養鶏は農業ではないし、アニマルウェルフェアを声高に恐れをなす

2020-12-05 | 農業と食

これは日刊ゲンダイの調査による養鶏政治連盟への献金の一覧である。こんなに大金をばら撒いていたのかとあきれもするが、政治が農政を歪め農業をあらぬ方向ん漏ってゆこうとする意図が見える。
そもそも、大量のアメリカからの無関税で飼料用穀物が輸入されていることがおかしいが、日本の畜産と食糧の自給をあらぬ方向に向けてしまった。穀物を鶏に与えて玉子に変えると、カロリーは10分の1に下がる。食料自給率を大きくげる働きをする。玉子そのもの国産で自給していても、輸入穀物に依存しているからである。
アキタフーズのような企業経営の農地さえ持たない、鶏の餌さえ作らない10万羽規模の養鶏は農業ではない。食料を生産しているように見えても、食料を浪費しているからである。このような飼い方は農業ではない。
そんな企業が卵を生産しているからと、農水省の管轄下にあるのも妙な話である。その鶏たちは単に玉子を生産する道具でしかない。
鶏は生まれたその日に嘴を切り落とされ、卵を産むまでに数度何種かのワクチンを打たれる。数万羽単位の鶏舎はライトがつけられっぱなしで明るくされ夜も昼も季節さえ知らずに、金網のケージで何段かに上に組まれ中空にいたままで、A4サイズの身動きすらできなず羽根も伸ばすことができない。歩くことも大好きな砂遊びも仲間と突き合うこともできない。こうした養鶏場では、毎日数百羽単位は死亡個体がでる。健康でも10か月は生かされることはない。店頭では10個120~150円ほどで販売されている。
こうした飼い方は家畜を生命ある個体と認めようとするアニマルウェルフェア、家畜福祉に反するとされ、EUでは禁止されつつある。企業養鶏は、鶏が健康になっては困るのである。大量の遺伝子組み換え穀物を消費しなければ輸入業者は困るのである。彼らは健全な養鶏をするようなことがあっては困るので、政治家にお願いするのである。
吉川貴盛元農水大臣に現金を渡したアキタフーズ側は『鶏卵業界に便宜を図ってもらう目的で現金を渡した』『違法と認識していた』と認めている。
企業養鶏は、健全な商品を市場に出すことも、鶏を命ある動物とみなすことも、消費者に健全な食品を提供することも全く考えていない。
養鶏業者の興味は、企業が儲かるかどうかだけである。河井夫妻が金ばら撒いたから、たまたま見つかっただけの話で、他にもいっぱいあるだろ。

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アニマルウエルフェアーに恐れをなして献金した養鶏業者

2020-12-03 | アニマルウエルフェアー

元法務大臣の河井克行夫妻の公職選挙法違反の捜査の過程で、広島の国内最大規模の養鶏業者のアキタフーズが農水大臣時代の吉川貴盛衆議員に献金していたことが解った。大臣室で2度、ホテルで1度500万円を渡していたことが解った。
吉川貴盛はすべての党内外の役職を降りて、不整脈が起きて入院した。絵にかいたような贈収賄のパターンである。
所でアキタフフーズは何を目的に献金したかである。アキタフーズは上図のようなケージ養鶏の国内最大規模の業者である。
一年中電気をつけっぱなしで、眠ることもできない、羽根を広げることもできない、動くこともできない、嘴を切られワクチン30回以上うたれて、アメリカから無関税で輸入された遺伝子組み換えの穀物を給与され、たった半年で死んでゆく採卵鶏を中空で飼っている業者です。この業者たちの玉子は日本では市場の多分80%ほどを占めています。10個120~160円程度で販売されています。
こうしたケージ養鶏は、アニマルフウエルフェア(家畜福祉)の観点からEUでは禁止されています。アメリカでさえ、多くの小売店は仕入れをしなくなっています。日本もこうした家畜を命ある生き物として捉え、苦痛や飢餓や行動の制限などをするべきでないとする、団体が増えてきました。私たちは、アニマルウエルフェア畜産協会を立ち上げて、健康な家畜から健全な畜産品を広める活動を行っています。上の絵の右の鶏は自由闊達に動きまわって、食べるのは地元漁協の廃物と野菜などで健康そのものである。玉子は10個800円台で販売されている。これが世界動きである。
この業者の社長はアニウエルフェアの動きを抑えるように、またそうなって損害が被ったら政府が補填してくれるようにと農水大臣の吉川貴盛に何度も頼み込んだのある。アニマルフウエルフェアの動きは、世界の動静である。金のためなら何でもやる人間は、金で政治を買おうとしたのである。
どうやらその仲介は河合克行がやったのでないかと思われる。河井克行が公職選挙法違反をやってくれたおかげで、家畜を単なる生産機械としか見ない人たちの悪行が発覚した。

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閉塞空間でストレスの中で不健康な豚や牛を飼わなければならない法律に反対する

2020-05-26 | 農業と食

7月1日より、家畜伝染病予防法の一部が変わり、豚や牛などを外で飼うことが禁止か許可制になりかねない。養豚業者は一斉に反発している。
ことの起こりは、一昨年岐阜に端を発した豚の法定伝染病の豚熱(豚コレラ)の発生である。私は何度もワクチン投与をして蔓延を食い止めるべきだと、本ブログで何度訴えている。所が農水種は首を縦に振らず、中部日本に広範に豚熱が広がった。農水省は、国際的に清浄国の立場を守るというものでしたが、国内生産額の0.5%を下回る輸出量に影響がないと私は反論してました。
しかし、現実は異なっていました。豚熱にかかっているのは大型養豚業者だけで、健全な飼育で健康な豚を飼育していたのです。頭数では多いが戸数では少ない大型経営者に豚農家がワクチン投与に反対していたのです。結局埼玉県まで広がっているので、ワクチンを投与して拡大を阻止したのです。
これは餌や家畜ンパン業者が伝搬したこともあるようですが、野生のイノシシが感染を広げたという実態もあるようです。その結果、野生の豚との接触の可能性もある、健全な放牧を禁止する動きになってしまったのです。これは牛にも似🅆鳥にも適用されるようである。
放牧養豚は感染、発病していません。だったら、閉塞空間で無機質なコンクリートの豚舎に閉じ込める、養豚経営がおかしいのであって、飼養形態を見直すのが先決であるはずである。無機質の空間でストレスで気が狂ったようになく豚を連想する。
大型の養豚企業は、巨大な資本を背景に大量の穀物(ほぼアメリカから輸入品ですべて遺伝子組み換え作物である)を給与し、成長する以前に出荷することで、大量の豚を飼うことができます。豚肉の流通業者も施設の投資や管理の業者も雇っていることになります。経済力や政治力で法堂的に、大型養豚農家の方が有利で声も大きい。
消費者はあまり実態を知らせることなく、不健康でアニマルウエルフェア(家畜福祉)に反する密飼、今の言葉で言えば密閉、密集、密接状態で飼う大型養豚蘇守るために、健全な放牧養豚を禁止するか許可制にする意向である。世界は家族型農業、諸規模による農産物の生産こそが、地球を大切にし食料を安定させる方向に動いている。
消費者に不健全な家畜の製品・食品の提供を国が推奨することになる。狂っているとしか言えない。
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幸せな家畜から美味しいく安全な畜産物を

2018-12-14 | アニマルウエルフェアー

日本など先進国の家畜は、生理に合わない大量の穀物を給与されて、肉や玉子や牛乳の生産を強制されている。近代の畜産は、規模拡大と高生産という二重の縛りの中にいる。
数多くの牛や豚や鶏を飼うのには、穀物給与が最適です。高生産、1頭(羽)からより多くの牛乳や肉や玉子を生産させるためには、穀物給与が最適である。その穀物は殆どがアメリカのコーン(トウモロコシ)である。全てが遺伝子組み換えコーンである。更に大豆などがこれに加わる。
私は乳牛の獣医師ですので乳牛を主体に考えたいと思います。現在日本に乳牛は約170万頭います。搾乳牛は約100万頭いるものと思われます。残りは育成牛です。乳牛への穀物は約250万トン給与されています。搾乳牛には、200万トン少し上回る量が与えられています。1頭平均2トンほど年間給与されていることになる。日本をはじめとする先進国の畜産は、多国籍穀物メジャーの指導の下、大量の穀物を与えるシステムを採用している。
さて、多くの消費者は乳牛は広い牧草地で草を食べて、牛乳を生産してくれるものと思っているであろう。本来の畜産は、人が食べることができないもの、草や廃棄農産物などを給与して肉や玉子などを得る産業である。日本の多くの畜産の形態は、人と競合する安価な穀物を給与して、カロリーを落す無駄な高価な畜産物に変換しているといえる。畜産加工業と私たちは読んでいる。世界の穀物価格を先進国の畜産が引き上げている。
人間には豊かになるとより良いたんぱく質を求める習性がある。昆虫や爬虫類から魚を食べるようになり、やがて鳥を食べ豚を食べ牛を食べるようになる。プロテインラダーと呼べれるものであるが、今世紀になって豊かになった中国が一斉に牛肉を食べるようになった。
世界の肉値が一斉に高くなった。72億人の人間が地上にいるが、10億人が肥満に喘ぎ、10億人飢餓状態にあると言われている。しかし先進国の家畜たちは、穀物を多給され肥満状態にある。
狭いところに押し込まれ、多量の穀物を給与されて高生産を強要される苦痛の中にある。設備投資をしてくれるるし、沢山畜産物を生産してくれるし、しっかり病気をしてくれるので獣医さんは大忙しである。周辺産業は大儲けであるが、家畜は苦痛の中にある。
そうした畜産形態は、食料を浪費して環境を悪化させ、家畜に苦痛を与えるばかりか、収支がとても悪く経営も危うい。
上記の絵のような放牧中心の、家族農業で少ない家畜を無理せず飼うことで、生産効率は高く病気もなく健全な畜産物を生産してくれる。アベノミクスの下、日本の畜産はやれ行けドンドンと大量の資金が投与され巨大化している。非効率的であるばかりでなくより高価な畜産物の生産に励んでる。
私たちは、アニマルウエルフェアー畜産協を設立し、幸せな家畜を殖やそうと努力している。本ブログで幾度にもわたり述べている。参照くださればと思う。
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アニマルウエルフェアの普及で健全な畜産の生産を

2017-12-25 | アニマルウエルフェアー
今月8日にアニマルウエルフェア畜産協会は、協会が設定した基準をクリアーした農家を、アニマルフウエルフェア認証農家に認定した農家のお披露目を行った。農業新聞の記事を参照ください。
アニマルフウエルフェアは家畜福祉と訳されますが、家畜を生命ある動物、血が流れ意識のある生き物として扱おうというのが、アニマルフウエルフェアの基本的な考え方です。
現在の大型化した畜産の飼養形態は、農場の生産量と個体の生産能力の向上を、経済的な側面でしか評価してきませんでした。そうした付けが家畜にストレス・負荷をかける結果になっています。アニマルフウエルフェア畜産協会では、飼養頭数や疾患の多さや牛体の汚れや自由度やベッドの広さ名をを評価し、これまで6戸の農家を認証してきました。そのうちの4戸が酪農製品の加工場をもって販売している。加工場の評価も加えて、8日にお披露目した次第です。
これらの酪農家の農場の乳牛たちは、極めて温厚でのんびりと飼われています。病気もほとんどなく獣医さんとはほとんど無関係な日々の牛たちです。
現在の多くの酪農場から消費者に供給される牛乳は、とてもじゃないが健康とは程遠い乳牛たちが、半ば強制的に穀物を多給されて泌乳された牛乳です。多分90%以上がこうした乳牛から供給されたものです。乳牛たちはわずか2産少々で廃用になります。つまり若い時に耐えられるような、過酷な飼養環境で泌乳できる牛だけが飼われているのが、日本の酪農の現状なのです。不健康な乳牛から健康食品が生産されるのでしょうか?ニワトリなどは昼夜を問わず明るくされ興奮状態の継続によって産卵するのです。嘴は切断され、中空に浮いたA4サイズのケージの中で羽根も伸ばすことができずに、産卵を強制されて生産された卵を、消費者は安いと買ってゆくのです。採卵鶏の場合、ヨーロッパではすでにケージ養鶏が禁止されつつあります。北海道でも、コープさっぽろが平飼いの卵を全ての店頭に並べるようになりました。
乳牛はそこまではいまだ行っていませんが、私たちが今回認証した飼養形態にいずれなるものと確信している。酪農家がほとんど牛たちの顔も知らないで、一日15キロ程度の人と競合する穀物を給与し、泌乳を強制して苦痛を乳牛に与えることがいつまでも続くはずがないと信じているからである。ヨーロッパの店頭に並ぶ乳製品には、様々なマークが付けられている。家畜の飼い方を消費者が店頭で確認できるようになっている。遅ればせながら、私たちはその途に就いたと思っている。
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羅臼港

春誓い羅臼港