そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

周辺国に兵器を輸出する日本

2021-07-25 | 平和憲法

安倍晋三の実の弟になる岸信夫防衛大臣は、8月中旬にベトナムを訪問し、ファン・バン・ザン国防相 と会談する方針である。
中国が軍事的圧力を強める東・南シナ海情勢や、海警局に武器使用を認めた中国海警法を念頭に認識を共有し、連携を強化したい意向のことであるという。すでに合意している防衛装備品(安倍晋三は兵器を防衛装備品呼ぶようににしたが)と、その技術移転に関する協定の締結に向けた詰めの協議をするとのことである。
中国が軍事拡大してきていることは事実であり、東から東南シナ海でかなり強引な軍事施設を建設していることも事実である。周辺諸国に実害を起こしていることも事実である。中国の手法はかなり横暴と思われもするが、言い分がないわけではない。
日本はそのために何をしてきたかである。日本のしてきたことは、巨大な軍事基地を辺野古に作り、周辺諸島にミサイル基地を数多く建設し、戦艦を増強しているのである。尖閣に中国船が侵入する度に抗議はしているが、話し合いなど何一つされていない。
戦争や紛争は必ず、「相手が悪い、俺は悪くはない」という単純な論法で始まる。なぜならこの論法は、相手国も同じ論理を掲げるからである。
岸防衛大臣が行っている、兵器の輸出技術指導は、平和憲法に違反する。専守防衛の自衛隊を統括する立場からも、許されることではない。
相手が悪い論法は、軍事競争のバランスが平和になると考え、産軍共同体機構が造り出した虚構である。虚構に怯える為政者がくん核競争のジレンマに陥るのである。
日本の憲法はそれを抑止するものである。

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