群馬県の八ツ場(やんば)ダムの建設中止を掲げていた、民主党が総選挙で圧勝した。当然八ツ場ダムの建設見直しが持ち上がった。
このダムは、1967年(昭和42年)に決定されこの年が着工年度されている。総事業費は、4600億円とされているが、ご多分にもれず一度認可された公共事業は、どんどん事業量が膨らんでくるのである。現地での反対運動は、1974年に反対を掲げた町長の当選に始まる。実に、35年に及ぶ反対運動である。
工事は着工されて、すでに多くの構造物が立ち並び道路が改修されている。住民の移転も始まっている。ここまで来たのだから工事は中止すべきでないとの、地元感情も解る。移転や賠償金協議を済ませた人たちにとっては、反対の意思はあったとしても、今更工事の中止には違和感が残るであろう。
元々無意味な公共事業である。土木関係者だけが潤う、環境破壊を伴う公共事業である。全国至るところにある、土建業者と官僚と政治家のトライアングルの典型である。国家予算をふんだんに使い、利権を漁り事業を請け負い甘い汁を相互に吸い合う構図である。ここは典型的な世襲議員である、小渕優子の地盤である。
ここで事業を中止することで、1000億円から2000億円は浮くと予測される。国土交通省も、民主党政権の成立を目の前にして、入札を中止しした。県知事や小渕など、一部の土建屋とつながる政治屋は異論を唱えるだろう。土建関係者を地元住民と偽り、陳情もあることであろう。しかし、もうこうした環境破壊の無駄なダム建設は止めるべき時期に来ている。
巨大な構造物はそのまま残し、愚かな工事を手掛けたことを忘れないための、モニュメント(記念物)として残せばよい。北海道には、旧国鉄が走れなかった鉄橋やトンネル、採算が合わなくなって放棄された坑道や農家の廃屋など、人々の愚かさを物語るモニュメントがいくらでもある。八ツ場ダム建設の愚かさを後世に残すには、格好のモニュメントとなるであろう。
投稿を拝見する度、いつも頷いたり考えさせられたりしております。
私も、環境に再生不可能な打撃を与える公共事業はやめるべきだと考えます。土建国家は崩壊します。国が傾いてきたのですから、もうこれ以上のアホな事はヤメていただきたいものです。
「ダムで栄えた村は無し」という現実を的確に表した標語があります。過疎化は加速し、水源は失われ川は濁ります。ダムを造る事によって破壊される自然のシステムは、人間が把握しているだけでも挙げればきりがないでしょう。自然破壊が私たちにどんな不利益があるのかを、皆(特に都市部の人間も)もっと考えるべきでしょう。
茨城県知事 「中止の判断に至った理由、代替案などについて何らの説明もないことは極めて遺憾。」
埼玉県知事 「民主党の公約そのものがルールを無視したもの。」
千葉県知事 「私も視察に行ったが、あの状況で止めるのは大変。地元の人達の国への信頼もなくなり、協力への躊躇が出るのではないか。」
東京都知事 「基本的に建設反対に反対。7割もできているプロジェクトをやめる意味は、理解できない。」
立地予定の群馬県を除く周辺の1都4県の知事は、中止の際には支出済みの負担金約1500億円の返還を求めることで一致した。前原国土交通相は返還すると語った。
治水の必要性は、河川の流域に住んでおらず、浸水被害を経験したことのない鳩山由紀夫には実感はないはず。
後始末はどうするのか。例えば、既にできている高さ約100mの巨大な複数の橋脚は、撤去するのか放置するのか民主党は具体策を示さなければならない。
ダム中止はルール違反ということは、一度決めたら何が何でもやるのがルールなのか。
それとも、それぞれの自治体がやみ雲に土建屋を支援し、自民党を支え続けていたのが、ルールなのか。自らが出資したのは、当然そうした利権の見返りが裏にあったからである。金など本来なら返却する必要などない。
無用のものは無用なのです。環境破壊につながる税金の投資は見直すべきなのです。
主目的は政官業の利権。ミニ霞が関の各自治体の歴代の首長や土木部長の履歴、資金を調べてみる必要が大いにあるのでは?鹿島をはじめとする大手ゼネコンや地元下請け業者、小渕家、福田家、中曽根家など、旧建設省をはじめとする国交省のや各自治体の土木関連の公務員の天下り先など、詳しく調査する必要ありだろう。本来はまともなマスコミなら自ら調査し報道すべきなのだが、そんな連中と癒着し、劣化したマスコミに頼るべくもない。前原氏は自治体に国民の税金で負担額を返還するというが、大半は国民の税金であり、地方交付金であったはずである。その利権にありついた地元の政官業も大勢いたはずである。
朝日の三反園訓は「他の選挙民が選んだ政権によって中止されるのは、住民は気の毒」のようなことを言っていたが、住民が最終的に賛成したことで何千億円もの血税が使われた全国の納税者の立場を言わないのは、彼が片手落の人物なのか、はたまた、そこまでは考察できない劣化したマスコミの象徴的人物なのか!
マスコミはもっと深く調査し、過去60年以上にも及ぶ裏側を暴くべきである。
自民党政権、自公政権の膿を絞り出し、血税を支払い続ける納税者である国民の前に、その膿の正体を明らかにすべきである。
『客観妥当性』を希求しない、『360度どの角度からみても妥当なものとは何か、(どの方向にも傾いていない)角度90度のジャッジではどうなるか』を希求しない、『民度の進化』を拒否したクズな人たち。この人たちを浄化しないと、この国の進化(浄化)もしないでしょう。
森羅万象全てのものは、『原因』があり『結果』があります。地上は、『因果律』が支配しているそうです。
つまり、『自分が蒔いた種は、自分が刈り取らねばならない。自分が刈り取らねば刈り取らされる。』それが、『種蒔きと刈り取りの法則』因果律そのものです。
一時的に得したとしても得した事にはなりません。いずれ『応報』となって現れるでしょう。
なぜなら我々が神と呼んでいる存在は、地上では自然法則として顕現しており、因果律は自然法則の一部だからです。
結果として応報(報い)があったとしても、我々人間からは、自然法則が作用したようにしか見えません。