
21世紀になって、こんなに陣取り合戦の戦争を目の当たりにするとは思ってもみなかった。
ロシアは歴史的にも戦争が下手な国である。ロシアが勝利した戦争はないと言って過言でない。冬将軍に助けられてフランスやドイツを退けた経緯がある程度で、第二次世界大戦は勝利国に名を連ねるものの、2600万人もの犠牲者を出している。白人が有色人種に唯一敗北した戦争として、日露戦争をロシア人は忌み嫌う。
ロシアは兵力を要しない暴力による陣取りが得意である。ロシア、ソ連の領土拡大は地続きの場所を取り込んだ結果ともいえる。中国もアメリカもそうして国土を大きくしてきた。
ソ連が崩壊して瞬時に置き換えたロシア国旗は、モスクワ公国のものである。ロシアの本地はウラル山脈以西である。中国の国旗、五星紅旗の大きな中央星は漢族で、周囲の少数民族の支配を意味している。この頃になって大きな星は共産党だと言い換えてはいる。アメリカも、本来は赤白の横しまの13州が本地であって、あとはメキシコなどから奪ったものである。遅れて来た大国は、植民地を持てなかった選択ともいえる。
プーチンの唱える大ロシアは領土拡大の夢でしかないが、それを21世紀の情報が飛び交う中、安易に幻想の領土拡大の火ぶたを切った。気が付けばほぼ世界を相手にしているかの状況で、旧式の武器で戦うお先の見えない戦況になっている。
とりわけ地上戦の主力になるロシアの戦車が旧式である。ゼレンスキーの叫びに近い要請で、アメリカが反応し30~50台提供しそうである。しかしこれはウクライナ向けの改造や輸送などがり、年内の補充も危うい。
そこで現実的なのが、EU各国に配置されているドイツ製の高性能戦車レオパルド2である。輸送も簡単で2カ月ほどの訓練で戦力になるが、ドイツの許可がいる。ドイツは戦火が広がるのを嫌っていたが、ようやく認めた。
各国が十数台提供すれば100台程度にはなる。10億程度になるがだれが負担するのであろうか?ロシアはあ極めて不利な戦線を戦うことになる。
「ロシアは負けない。ウクライナ支援は意味がない」と、いまだに逮捕されずにいる喜朗が言ったそうだが、ロシアは負けないは当たっているかもしれない。ロシアには戦闘に負けても核があるからだ。
ロシアの領土拡大の半分は、奸計によると言っていいものであろう。近くはウクライナの2014年大統領選の介入しここなった見返りが、同年のクリミア占領と昨年の侵略であろう。
レオパルド2によってロシアは不利にはなるだろうが、何処までそれをプーチンは容認するかである。土俵際にまで追い詰めると、プーチンは核のボタンに手をやる可能性がある。
ナショナリズムを煽り武力で圧倒しても世界は変わらないことを、ロシアのウクライナ占拠から学ばなければならない。又、ロシアと同類の国が模倣することを止めさせなければならない。それこそが平和外交であって、今こそ日本がやらなければならないことである。軍事増強などは単に煽るだけの作用しかない。
昔も今も西洋かぶれの国だ。
ソビエトがロシアになって次はどこに行くだろうか?プーチンはユーラシア大陸の政治的・経済的統合を夢見ているのだろうか?もしそうであるならばアジア系ロシア人をどうするのだろうか?
何時になったらヨーロッパロシアではなくて中央アジア・東部ロシアにロシアはシフトするのだろうか?
ロシアはトルコと韓国に挟まれているがロシア東部の中国・韓国は日々大きくなっている。
今回の戦争でトルコと韓国の軍事力が際立って目立っている。
もし彼らがロシアに味方するのであればロシアは今回の戦争で勝利したと言えるぐらい、大きな支援になるだろうがロシア人はそれを理解しているだろうか?奇妙なことにトルコと韓国の経済力・軍事力は
拮抗している。韓国の軍事力はこのままいくと想像を超えた影響をアジア・中近東各国にもたらすかも知れない。
アジア諸国の人々を踏み台にしてのし上がった西洋列強と日本の時代は終わらせなければならない。
それはロシアの選択によるところが大きい、中国・アメリカではない。