そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

論議のできない民主党

2010-12-21 | 政治と金

昨日、小沢一郎と菅直人が1時間半にもわたって話し合った。与党の党首と、実質的な権力者が話し合ったのである。国家のかじ取りや、大局的な展望の意見のすり合わせではない。情けないことに、何年も前の小沢の政治資金の記載漏れの、微罪の説明に国会に出るか出ないかの話し合いである。

もうこのことについて、何年ゴタゴタしているのだ。信じられない低レベルの内容についての押し問答である。この国の政治レベルもこの程度か。殆ど好き嫌いで派閥ごとにやり取りしていた、自民党の方がもっと内容があった。金が動いたり、どろどろしたものがあったが、見え見えでもやっていることが解った。過去の自民党を肯定するのではないが、居間の民主党は論議すらできない政党になってしまった。

普天間の県外移転にしても良く解らにまま、必要なことに気がついたと鳩山は唐突に発言した。菅はもっとひどい。消費税にしてもTPPにしても、全く党内論議どころか専門者会議も野党の意見もほとんど聞きことももなく、やりますと発言している。諫早湾干拓についても、開門するのは良いけれど、もう周辺の環境も変わっているのである。関係機関に多少は聞いたふりをしてみても良いと思われるが、農水大臣の頭越しに決めてしまった。

どうやら、周辺で「政治指導」云々と言われるようになってから、菅の独断が目立つようになったように思える。政治指導とは、まず論議されてからその内容の決定につて主導することを指すのである。

前原の「領土問題は存在しない」もそうである。民主党内では、どうやらこの言葉がお気に入りのようである。誰もが多用する。中国が主張する限り、領土問題はないことはないのである。その後についての論議あるいは意見調整がないために、中国と何の交渉もできないではないか。

鳩山は前言を撤回して、やっぱり権力者として民主党をしっかり政権政党へと引っ張って行くと言いだした。平気で嘘を言う、鳩山などいない方が民主党が健全になる。鳩山は自らの首相としての才覚が極めて乏しかったことを、隠遁生活をして自覚するべきなのである。

外交については民主党の経験者が少ないために、このようなことが起きる危惧はあった。しかし、現実に起きている民主党の体たらくは、あらゆる場面でろくに論議もないまま、あちこちに向けて走り回っているにである。野党時代はこんなことはなかったはずである。

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