そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

評価されない核廃絶宣言

2009-05-18 | 政治と金

ノーベル平和賞受賞者17名が連名で「ヒロシマ・ナガサキ宣言」を発表した。来年のNPT(核拡散防止条約)再検討会議に向けた宣言である。宣言の内容は次のようである。

●来年のNPT再会議を控え、オバマ大統領の呼び掛けに賛同する。 ●NPTがあるにもかかわらず、核兵器廃絶の前身はほとんど見られない。 ●核拡散への脅威を憂慮する。同時に核をなくする義務を負っている。 ●過去10年間、各国政府や各国際機関や非政府組織などは、地雷とクラスター爆弾の禁止条約を成立させてきた。 ●核兵器は人類に惨禍をもた55 らす。無差別で不道徳で違法な兵器である。

そして最後に ●核廃絶は、全人類にとって安全な地球を築くために必要不可欠なもの。これを実現するため、結束していかなければならない。と結んでいる。格調の極めて高い宣言である。

世界各国の政府、とりわけ唯一の被爆国日本政府の後押しが足らない。日本のマスコミの報道も何かしら物足らないものを感じる。いま眼先にあるインフルエンザのことばかりである。各政党は、得票につながらないような宣言内容には興味がないのであろう。

これまで、核開発の躍起になってきた世界各国は、冷戦が崩壊しその抑止性の必要が一段と意味をなくしてきたにもかかわらず、核軍縮に取り組んで来なかった。ここにきて、金融危機が起き経済的に困難な時代になり、最大の核保有国アメリカの大統領が核廃絶を口にするようになった。

今は核廃絶、少なくとも核軍縮に格好の時期なのである。日本政府は、世界に率先して、平和憲法の存在を大きく掲げ、核廃絶への主導権を取るべきなのである。選挙のことばかり考える政党しかこの国には存在しないのか!

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