そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

もう遅いのではないか

2008-10-17 | 政治と金

今日(17日)放送された、NHK特集は衝撃的だった。もう世界のあちこちで、食糧危機が起きているのである。エルサルバドルでは、米作りを放棄したが安価なアメリカ米は安定した供給をPhoto することはなかった。さて、それではこれから作りましょうと言っても、受け皿がなくなってしまっている。

日本の農村もそのような状況にある。否、高齢化率はすでにとどまるところを知らない状況にある。、65歳が半数を越えたような限界集落は3500もあるとされる。耕地面積も就農者数も激減している。

今この国は確実に破局へ向かっている。ただ、多少の金銭的な蓄えがあるために、何とかやりくりしているだけのことである。すでに穀物は、いつでも買ってあげますから、どうにか売ってくださいの時代になっている。気がつかない間に、蝕まれ回復機能すら失っていくのである。

家畜に大量の輸入穀物を給与し、肥満しながら大量の肉を食べ、肥満とメタタボリック障害に苦悩しダイエットする国民の姿は、どう考えても異常である。自国で食糧を賄えない状況でありながら、大量の食い残し放棄する異常さは、もう許されない状況にあるのでないか。

日本は、アメリカの穀物戦略の先駆けとなり、大量の穀物輸入を食生活の変化とともに受け入れた。同様の戦略を、アメリカは多くの国に行っている。

世界経済はアメリカのためにある。真のグローバリズムは、経済で語られるものであってはならない。WTOはアメリカ経済の救済機能の働きをする。日本の農村はその犠牲になったのである。

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4 コメント

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ロシア、中国、インド。世界は多極化になってきて... (Unknown)
2008-10-18 15:19:29
ロシア、中国、インド。世界は多極化になってきているとの以前の獣医さんのブログがありました。今回の金融危機でもアメリカに依存している日本がいかに危険か露呈したのです。
食糧と生活格差は世界の至るところで益々拡がる。
溢れかえる食品。棄てる贅沢。
終わりに近づいているのかもしれません。
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 今晩は、僕も、昨夜のTVみました。食べたくて... (umakusa)
2008-10-18 21:02:09
 今晩は、僕も、昨夜のTVみました。食べたくても、充分食べれない、子供の映像が、とても胸を打ちました。

 アメリカは国家というより、集合体であり、アメリカの危うさが、世界の危うさにつながってきました。まさに、困った存在になってきました。

 貴兄のご指摘のとおり、グローバル化は、経済ではなく、心のありよう、とか、自然界との一体感、などであってほしいと思います。

 
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世界同時不況 (Unknown)
2008-10-19 11:16:55
世界同時不況
そして食品価格のインフレは止まらない。石油を飲んだり紙幣を食べたりしても空腹は満たせないでしょう。
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初めまして。 (風の谷)
2008-10-19 11:57:39
初めまして。
毎日、楽しみに読ませてもらってます。

もう手遅れでしょうね、本当に。
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