
昨年夏に関西行きのフェリーに乗る機会があった。大阪万博の大きなポスターがロビーに貼ってあったが、古くてボロボロになっていた。他のポスターは新しくキレイであったのにである。本ブログでは繰り返しこの大阪万博は失敗すると書いてきたが、これを見て確信した次第である。
平均2億円といわれるとれも言われる、デザイナートイレの排水が出来ないなど相変わらずトラブルが絶えない。上図は万博会場をぐるりと囲む長さ2キロ、高さ12~20メートルの、吉村知事が自慢するある。世界最大級の木造建築である。総工費344億円といわれるが、海に接する場所ではボロボロ崩れてきている。全てフィンランド産の謳い文句とは裏腹に、50%程度は四国産のヒノキ、福島産のスギを採用しているとのことである。しかも、万博が終わると取り壊す代物である。
あと一か月に迫った大阪万博であるが、完成しているパビリオンは2棟だけであるというのである。
1970年の大阪万博を主導した、堺屋太一にほだされて橋下徹が、地域の起爆剤に再びと掲げ大阪万博である。しかいながら、時代は当時と大きく異なる。過去の栄光にすがりつき現状を把握できない典型的な官僚の、堺屋太一は橋下徹にそして維新の会に託した。
粗野で経済論理を持たない維新の会は、不特定人物の集団となって稚拙な不祥事で辞任する議員を絶え間なく発信しているが、結局は言葉でだけで操る政治集団になっている。
バブルを背景に場所を得た堺屋太一には、時代感もなく夢を再びと無謀に突っ走った、万博開催その跡地をカジノにとする構想は、この万博すら成功させるどころか、大赤字で地域自治地あと経済界と国に大きな負担となること火を見るより明らかである。
万博終了後は吉村知事辺りが、「万博の赤字はカジノで穴埋めを」などと言いだすに決まっている。