東京五輪疑惑が底なしに広がりそうである。東京オリンピックが決まった直後、安倍晋三は、日本のスポーツイベントのドンであった高橋治之に直接電話で理事を依頼した。高橋が『過去に五輪の招致にかかわった人は、皆逮捕されている。私は捕まりたくない』と断ったが、『大丈夫です。絶対に高橋さんは捕まらないようにしはしていませんと言うならともかく、安倍の自信と傲慢さが見て取れる。検察を押さえる自信のほどがここから伺える言葉であるが、一国の宰相として許されるものではない。
安倍晋三が銃殺されて、トントン出世の安倍側近の中村格が警視庁長官を辞任した。そのタイミングで、高橋治之などが次々と贈収賄で逮捕されている。安倍の言葉通りのことが起きている。
中村格とは、安倍お抱えのジャーナリストの山口敬之が、女性ジャーナリストに性的暴行を加えたことで出された逮捕状を、逮捕直前でもみ消した男である。中村は東京地検にオリンピック疑惑調査の人事を変えるよう、指示していたとのことである。五輪疑惑がどまで解明されるかみものである。
統一教会(現世界平和統一家庭連合)疑惑が底なしである。その長さと深さと広がりが深刻でもある。岸・安倍家が三代にわたって、日本に招き入れたカルト団体である。
岸田文雄は、統一教会と党は関係を断つと二度まで述べている。それならば、宗教法人の取り下げか、解散命令を出すべきだと、石破茂が述べている。全くその通りであるが、自民党はそうは動けないだろう。
記者会見で統一教会との関係を否定する醜態をさらけ出した、山際大志郎が哀れである。衆人の失笑をかうような嘘で乗り切ろうとしているが、このまま閣内においておくのだろうか。
党の議員への聞き取りアンケートも表面的で、やったというだけのものでしかない。最も深く関わった安倍の調査もせず、幾度も総会挨拶してる衆議院議長の細田博之もスルーした。国民の7割以上は調査したと思ってはいない。
統一教会は安倍を褒めちぎり、記者会見では政権と自民党議員に頭を下げ謝罪した。被害家族などにはないもない。
この30年間統一教会を放置していたのは、統一教会の自民党との深い関係があるからである。むしろ下村や萩生田が統一教会を高く評価し、支援の返礼として統一教会の主張は党の公約にさえ織り込んできた。岸田が本気で関係を断つのであれば、解散命令を出すべきである。
周辺から参議院選挙後は3年間国政選挙がなく、”黄金の3年”と持ち上げられ緩んだのであろう。不用意に”国葬”先行を掲げたのは、いくら麻生太郎の恫喝があったとしても、国葬の知識が欠如していた岸田の勇み足である。
閣議決定は安倍晋三のお得意の手法であるが、これは行政機関内部の確認でしかない。法的な意味もなく必須でもない。
手あたり次第出した出席依頼も半数は欠席のようである。空席は自衛隊員が、4000名用意されている。国民葬や自民党葬の方が参列者も多く、国葬とはいっても何とも貧相なイベントになるだろう。それもいいだろう。
岸田内閣はこの三重苦の中にあって、支持率が30%に急落した。それにしても不甲斐ないのが野党である。特に立憲民主の泉は情けない限りといえる。
安倍晋三の国葬に反対する。