そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

ゴラン高原はシリアの国土である、トランプは三度目の暴挙を行った

2019-03-26 | 中東

トランプは、1967年の第三次中東戦争以来イスラエルが武力で占拠し、1981年に時刻に併合した。シリア領のゴラン高原は、イスラエルの主権を認めると声明しこれを認める手続きに署名した。イスラエルのネタニアフ首相の要請に応じたトランプは、自慢げにこれを披露した。
トランプは、中東にまたまた大きなイスラエル寄りの3っつ目の火種を残した。残りの二つは、イランの核合意離脱であり、イスラエルの首都をエルサレムと認め大使館の移設まで行ったことである。
そして紛争地ゴラン高原のイスラエル領有を認め、中東ではお互いに対立する関係にある、ほぼすべての国家がこれに強く反対している。
ゴラン高原はイスラエルがシリアから暴力的に奪った地域である。軍事力に勝るイスラエルが、国際法に違反して占拠した地域である。国連はもとより、ほとんどあらゆる国がイスラエルの領有権を認めていない。今回は自衛隊をPKO派遣した日本もこれを認めていない。日本も国連は紛争抑止のために各国が国連軍として派遣されているところでもある。
トランプの目的は、国内的には福音派などのユダヤ系の支持層を大統領選挙に向けて固めることにある。国外的には、イランとシリアを抑え込むこみイスラエルとサウジアラビアを手なずけるためである。トランプには中東などの国際情勢も、歴史的な経緯や人々の生活など全く関心がない。私的な地位の保全だけの今回の選択である。
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