そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

日報開示はアメリカのイラク戦争協力隠しの猫だましである

2018-05-14 | イラク
産党の穀田恵二衆院議員が4月2日に暴露した、防衛省統合幕僚監部防衛計画部が2012年7月に作成した「日米の『動的防衛協力』について」という内部文書の改ざんについて、防衛省は4月27日に同じ題名の3件の文書が新たに発見されたと発表した。これは防衛省が良いだけ叩かれると予想した、いわゆる日報と合わせての発表であった。
日報の隠ぺいも大きな問題ではあるが、それ以上に交戦まで予測している「日米の動的防衛協力」は、交戦権の放棄を掲げる憲法九条に明らかに違反する。
防衛省幹部もそうしたことを強く意識していたはずである。だから隠ぺいしていたのである。更に公開のやり口が汚い。現地自衛隊員の日報は必ず大きく叩かれる。それを予測しての合わせての発表である。防衛幹部の思惑は的中した。世間はモリカケ問題に関心がありしかも、ゴールデンウィーク直前の、発表である。日報は現地が明らかに戦闘状態であったことが記載されていて、非戦闘地への派遣という政府の主張が崩れたことを物語っていた。日報が叩かれる一方で、日米の現地での交戦まで予測した文書について、マスコミは目をほとんど向けなかった。
日報と同時発表することで、動的防衛協力文書の存在と改善が、希釈されると読んだ防衛省の思惑は的中した。さすが防衛省、作戦成功というとところか。
日米の軍事協力の起点になる、その後の、集団的自衛権行使容認の閣議決定、そして安保関連法(戦争法)の強行採決への道へとつながっていくのである。つまり、イラクの戦闘派遣は、実質的な派兵であって、その後の安保関連法の既成事実の容認意識を与党の持たせたことにもなる。
モリカケ問題を猫だましにしながら、安倍昭惠のバカさ加減を隠れ蓑にしながら、安倍晋三は日本の右翼化と軍事化を着実に進めているのである。
コメント (1)
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