裁量労働制ありきで突っ走る安倍晋三のため、厚労省の官僚は虚偽データを作成した。データーの基本が異なるものを並べて、時間外労働を請求しない立場の方が、労働時間が少ないとする内容である。官僚がそんないい加減な資料出してくるわけがない。当然のこととして、事前から判っていたはずである。ばれなければよかったと思っての提出か、それとも本気で資料作りの失態か、いずれにしても官僚のバカさ加減がここまで来たという事である。
安倍晋三が作った内閣人事局などという、官僚を統制する機構が機能していることも見逃すことができない。官僚のバカさ加減は、権力機構・政権への忖度といえよう。
働き方改革といっても、どの道経営者側からの提案でそれに沿った内容である。野党が合同で行った厚労省からのヒアリングで明らかになった。裁量労働制は際限のない長時間労働を合法化するものである。その資料の根幹が虚偽であったことが判明したのである。法案をひとまず取り下げることが本筋であろう。菅官房長官は、虚偽の資料に基づいたつぃても、法案提出にいささかの戸惑いもないと言ってのけた。時間稼ぎをして、採決する時が来ましたと、法案を提出して多数決で決めるのである。審議をするなどという事はいつも、虚偽の民主主義の繕いにしか過ぎない。自民党政治はこうしたことの繰り返しである。安倍晋三は自民党は強行採決はしたことがないと、言ってのけた。実態は強行採決の連続である。
それにしても、今回は安倍晋三が奇妙なことに謝罪した。これまで、安倍晋三は謝罪しなければならなかったことが、山ほどある。そのどれ一つとして謝罪をしていない。今回はどうして謝罪したのだろう。そのことが奇妙に思えてならない。