そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

安倍晋三の原発再稼働宣言・イン・ロンドン

2014-05-03 | 原発と再生可能エネルギー

安倍首相が、原発再稼働宣言を遊説先のロンドン金融街で講演し、「原発は再稼Photo働させる」と明言した。安価で安定的な原発は、経済成長に不可欠と、これまでの姿勢から一歩も二歩も踏み込んだ発言をした。国内では完全に破たんしている、原発安価・安定的供給の論理を展開した。
原発はこれまで都合の良い計算方法で、安価だと言われ続けてきた。そのからくりがばれて、おまけに事故処理費用を算出することなく、安価を再宣言したのである。
事故処理には、どれほどの時間がかかるかもわからない。費用は天文学的になるはずである。おまけに、事故のなかった原発の廃炉に、どれほどの時間と費用がかかるかもわからない。おまけに、高レベル放射性廃棄物の処理費用は、場所も決まっておらず計算外である。
安定的というのも、稼働し始めたら安定的というだけであって、事故があるなり不備が見つかると、停止と再稼働までは他の発電システムに比べて断然に悠長である。安定的というのは当てはまらない。
更に、安倍首相は
英国と技術開発に取り組む考えを明らかにした。

日本国内では、福島原発事故処理は終わっていないのはもちろんのこと、原因すら特定できていない。廃炉への工程すら決まってはいないことを国民は知っている。だからロンドンまで言って、再稼働宣言をしたのであろうか。
事故に関わる住民被害の多様さは、今までに日本が経験したことのPhoto_3ない広がりを持っている。賠償の方法も金額も、世界最大の電力会社 の東電ですら、支払い能力がないことも判明している。国民が支払うことになるが、その工程すら決まっていない。国民が容認したわけでもない。

原発再稼働を平然と公言する安倍晋三という男の、政治家としての判断能力の欠如が、未来をどれほど貶めることになるか想像もしたくもない。

コメント (32)
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