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そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

そんなことでいいのか

2009-06-12 | 政治と金

鳩山邦夫総務大臣が辞任した。実質罷免である。麻生坊ちゃまの総裁選挙に3度も責任者となった男の首を切るのに、いたずらに時間をかけ過ぎた。この間、鳩山坊ちゃまには好き勝手な090612 発言をさせていた。というよりも、決断ができずに引き延ばしてきた。

鳩山の辞任は郵政民営化そのものを問うものではない。単にかんぽの宿の売却の不透明さを言い続けたにすぎない。郵政民営化を支持する小泉の取り巻きたちは、住友銀行社長だった西川善文を三顧の礼で招へいした経緯があり、辞任させるわけにはいかない。そのことを押さえていた、西川のほうが役者が一枚上だったのであろう。

西川と鳩山を天秤にかけて、麻生は鳩山を切ったのは、自らも反対だったとして反発を受けた郵政民営化推進議員の根回しに、今回は顔を立てる形で決着させたのであろう。誠に日本的解決である。しかし党内はもとより、野党や国民からは決して本人が思うほどの評価は得られていない。イメージ的にも相当マイナスとなったであろう。内閣支持率がまた下がると思われる。

麻生はここに及んで、内閣改造を考えているらしい。来月の都議会選挙を乗り切りたいために、目先を変えたいのだと思われる。延命処置でしかない対応は、末期症状であることを意味している。それにしても、何のための政治であるのか。だれのための政治なのか。こんなことでいいのか。

これで、中山成彬、中川昭一と3人目の辞任であるが、どれもが全く政治の本質から遠くかけ離れた理由である。3人とも麻生の盟友である。中川の時と同じように、国家公安委員長に今回も大臣を兼任させるようである。大臣職は兼任させるほど軽いものなのか?それでいいのか。

日本の政治が不毛なのは、こんなときにも二者択一の人事の動きばかりが前面に出ることである。本来であるなら、郵政民営化が再度問われていると論議されるべきなのである。あるいは、百歩譲ってもかんぽの宿の売却はもちろんであるが、建設したことへの検証が行われるべきなのである。

赤字でなかった郵便局の民営化は何をもたらしたか?

郵便局が消滅しつつある地方へ来て見るがよい。人は交流の場をなくし、極端に郵便物の配達が遅くなり、声かけることなく郵便物を放り込んで帰るだけになった配達員、遠く離れた金融機関を恨めしく見つめるお年寄りの姿を思い浮かべるがよい。

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