そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

こりゃ皇国史観の台頭だ

2008-11-30 | 政治と金

Photo 朝まで生テレビとたかじんの言って委員会で、「田母神論文」の討論が放映された。朝までは見なかったが、内容は客観的に知ることができた。マスコミの怖ろしいほどの煽り方に不安を覚える。そこで「田母神論文」の問題点を整理してみる。次の3点をばらばらに評論しても始まらない。

①この論文を評価したの誰かということである。 募集したのはアパグループというホテルチェーンである。代表は元谷外志雄という男で、阿倍晋三の後援会の副代表である。田母神が幕僚長になった時の首相は、この阿倍ボンである。大臣は「原爆仕方ない」と言って罷免された久間で、政務次官は接待を受けて裁判中の守屋である。

論文とはいえないような、稚拙な表現と引用文の間違いだらけの文章を評価したのも、されたのも同じ、国粋主義者のグループである。田母神と元谷は旧知の中の仲良し関係で、300万円頂いたのも当然のことである。

②田母神は航空自衛隊のトップにありながら、政府の方針に反した行為を行った。確信行為であり、国家が軍隊を統制できない状況になっている。政府はこのことでこの男を降格した。罷免したのではない。定年になって退職金7000万円も貰ったのである。返納するようにと言った、政府はコケにされた。

政府は②の問題で短期間に行動した。論文の内容なのではないのである。文民統制がない国家である。

③田母神の主張そのものが問題であるが、内容については政府自民党からは何も異論が出ていない。つまり、今でも日本は中国などを侵略していないと思っている連中が、自民党の中にたくさんいるという事実である。明らかな侵略戦争であるが、彼は欧米も侵略戦争だったとの理由で、日本も侵略ではなかったと主張するのである。

どちらも侵略戦争だったのである。天皇を中心とする神の国は侵略などという、汚名を受けてはならないと思っているようである。南京大虐殺も張作霖事件もなかったか、ソビエト(コミンテル)のせいにしている。事実を黙殺し都合のよい解釈で全文を飾っている。

③の根底には、憲法改正の思惑がはっきり見えている。田母神騒ぎの本質はここにある。軍隊を持ちたい好戦的な連中が、ここぞとばかりに大騒ぎをしているのである。

コメント (1)
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