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そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

脱原発を論議せよ

2011-03-22 | 原発と再生可能エネルギー

 福島原発の事故をめぐって、日本は懸命に“復旧”に作業を続けている。電源の確保や、コンクリート注入車の道具を使って注水に躍起である。現場の人々は大変だとは110322思うが、どこか滑稽でもある。

 海水を何百トンも注水していて、当然の結果ではあるが、今度は海が汚染されている。際限ない冷却作業と合わせて、封じ込めもやればよい。勿論、廃炉に向けての作業である。何と簡単なことか。

 周辺自治体でも、際限ない格闘にいうんざりしている。廃炉を訴える首長も出てきた。

  オーストラリア、スイス、オーストリア、フランスは日本在住の自国民に対して、首都圏から離れるよう指示している。日本を脱出する外国人が後を絶たない。

Photo_6 ドイツのメリケル首相は、東ドイツ出身の工学者である。ソビエト留学をしているが、リスクに疎い原発推進派の学者であった。

 彼女が、今回の日本の原発事故を受けて、古い原発7基を廃炉にする決断をした。ドイツは現在22%原発発電に依拠しているが、2050年までには、脱石炭、脱核を成し遂げると打ち出した。

 電気の77%を原発に依存する核大国フランスは、2012年の大統領選挙に向けて、核エネルギーに対する国民投票をやると宣言している。日本は、壊れた核施設の復旧に勤しんでいる。

 誰が見ても、これほど危険な施設が毎日何処からか、煙を出しているのである。危険と思わない方が異常である。マスコミも、復旧へ向けての作業を繰り返す。

 正常な神経なら、東電は即刻廃炉にして、コンクリートで覆い尽くす石棺状態にするべきである。

 周辺の農家や住民がどれほど喜ぶことであろう。爆発して燃えて黒くなった施設を見ればいい。

 都会は、人を奪い賃金格差を大きくし農産物価格を良いだけ押さえつけ、豊かさを地方から奪ってきた。更に今回のように、地方に危険を押し付け、多量の電力を消費することで、豊かさを享受してきたことを自覚するべきである。

 疲弊する地方は、廃棄物処理場も汚染物質処理場も自衛隊もアメリカ海兵隊も受け入れることで、生き延びてきた。喜んで迎え入れたのではない。

 核施設は、たくさんの金を落とすから受け入れていたのである。そのPhoto_3ために、安全を繰り返し言い続けてきたが、今回これが瓦解したのである。

 日本が脱原発に踏み出す良い機会である。金のかかる復旧する必要などない。廃炉にして、脱核エネルギーを検討するべき時である。

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直ちに影響が出ない?

2011-03-18 | 原発と再生可能エネルギー

 「直ちに影響のないレベルである」と、放射能レベルにコメントする学者がテレビ画面に登場する。直ちには影響がないが、後ほど影響があるということである。もっとひどい評論家は、「レントゲン撮影と同じレベルです」と、コメント評価する。一瞬の被曝量と、長時間被曝の可能性を同レベルで評価する。

 一般の人はそれを受け入れて安堵する。過小評価に躍起になる東電側3511633690の姿勢に、多くの人は疑問を抱かないのは、自らを安堵させたい心理が働くのであろうか。

 原発施設には、無数のモニターが設置されているはずである。計量・測定モニターや映像モニターもあるはずである。それらが何一つとして、公表されていない。停電のためにデーターが拾えなかったり、遺失したものがあるかもしれない。しかしすべてがなくなるとは、考え難い。

 そもそも、原発に自家発電しかないことが理解できない。どのような理由があるか解らないが、農家が餓死するようなものである。自家発電施設が、真っ先に波に飲まれた。耐震施設以前の問題である。更には、補助電源も作動しない。東電は、極めて未完成の施設でありながら、安全神話を作り上げてきたのである。

 原発容認派の、みのもんたは「黙って耐えろ!」と怒鳴ったそうである。この男は嫌いだから、番組を見たわけではない。せっかく存在する施設であるからと、容認することから論議するのは間違いである。

 原発は、すでにこの国の電源の3割以上を担っている。なくなったらどうするという、恫喝から始じまると、原発の本質を見失ってしまう。

 原発導入は、自民党時代からの政策である。原発導入のためなら、あらゆる手段をやってきた。そうした前のめりの政策遂行が、原発の危険性も本質も覆い隠してきたのである。

 今回の事故で、これから日本はやっと原発から脱出することになるものと思われる。災い転じて福としたいところである。

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地震の3次災害・風評

2011-03-17 | 原発と再生可能エネルギー

 福島原発の冷却のためにヘリコプターで海水の投下を試みたが、どうもうまくいかなったようである。仮に冷却へPhoto至っても、溢れた水の処理はどうするのだろうと案じたが、杞憂のようである。

 それではと、警視庁の放水車が出てきた。暴徒を押さえる道具であるが、これもうまくいかなかった。施設に届かなかったとのことである。結局自衛隊の航空機火災の、特殊消防車でやっと注水できたようである。

 この冬に自衛隊が勇んで、エゾシカの駆除に100人も駆り出されたが、初日は一頭も処理できなかったことを思い出す。

 原発施設の必死の消火・鎮火・冷却活動であるが、どこか滑稽でもある。安全神話を作り上げ、こうした事態を想定していなかったことが、はっきり分かる。外部機器でしか対応できなかった。

 事故内容の説明もぎこちない。IAEAは情報が足りないと、事務局長が乗り込んでくることになった。アメリカも専門家ももどかしい発表に、共同作戦を組むと政府も発表している。

 安全神話を言い続け、周辺の産業への被害を考慮・想定してこなかった 、東電と原発推進してきた政府と評論家は猛省するべきである。

 アメリカ政府は、周辺80キロ以内に住む自国民に避難の勧告を行っている。カナダなども同じ勧告をやっている。要するに日本の発表を信用していないのだ

 原発周辺には酪農家が、20数戸あると聞く。毎日酪農家は牛乳を出荷するが、集荷の運転手が恐れていかないようである。酪農家はPhoto_2牛乳を廃棄している。

 これから最も心配なのは、避難勧告地域あるいは福島と言うだけで、牛乳を消費者が買わないのではないか。あるいはこの地域の、農産物を消費者が買わないのではないかという心配である。

 畜産農家は、家畜を抱えている。避難指示を受けても、家畜を放り出して避難できるわけがない。地震は天災であるが、放射能被害は人災である。

 風評被害と言えるかどうか解らないが、地震による3次災害と言える。もうすでに、イチゴなどは入荷を嫌われているようである。これからの農産物の売れ行きを案じている。東電は補償するのだろうか?

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原発で何が起きているのか

2011-03-16 | 原発と再生可能エネルギー

 東北大震災の犠牲者が、2万人を上回ることが現実味を帯びてきPhotoた。歴史的な悲惨な天災事故となった。そうした現場を襲っているもう 一つの人災がある。原発であ る。

 福島原発で何が起きているのか、東電は詳細に情報を開示するべきである。あるいは、女Photo_2川から東海までの原発と、核廃棄物処理場である六ヶ所村で何が起きているのだろう。

 福島第二原発の稼働中の、1、2、3機が全て発火している。水蒸気爆発だの注水コントロールが出来なかったとかに、言い訳ばかりが先に立つ。ただちに健康被害は及ぼさないと繰り返す。

 そして、ついに4号機まで発火した。4号機は稼働していないと関係 者は証言しているが、ここは6か所村に持って行くことのできなかっ110313た、核廃棄物が貯蔵されているところである。5、6機もそうである。関係者は言葉を濁しているが、廃棄物が反応し始めたようである。

 原発は全国どこでも、建設の段階から、建設のためならどんなごまかしでもやってきた。データーは隠すし、金で人の頬ずらを叩いて翻意させる。周辺施設に膨大な補助金を出す。

 後ほど判明したことは、全く関わりを見せようとしない。大洲原発が活断層が直下にあることが後ほど判明したが、だからどうなのと居直る。安全を強調するばかりで根拠は次第に崩れてきていることを認めようとしない。この事故についてもその姿勢は変わっていない。電力供給が30%を超しているぞと、脅しの論理である。

 テレビのコメンテータには、反原発の人物を起用しない。対策案を論じるばかりで、原発の恐怖を語ろうとしない。

 核廃棄物処理場が何処も十分に稼働していない。プルサーマルなどは言葉の誤りである。その分今回のように、地表に廃棄物をため込むことになるのである。

 それを譲って見ても、核廃棄物は半減期まで5万年以上かかる。人が存在するかどうかも分からない。仮に、今回の地震が1000年に一Photo_3度だとしても、50回以上アタックを受けることになる。もっと小さな地震は無数に発生するであろう。

 世界は、東北大震災の地震と津波Photo_4 を報じているが、ダントツに核危機を報じている。

 核超大国のフランスの核安全局79年のスリーマイル島事故を上回る、レベル6と判定している。またアメリカのシンクタンクは、すでにレベル7に至っていると報じている。レベル7はチェルノーブイリ事故である。

 何としても事故を小さく見せようとする、東電の足元は次々と発生する火災と、検出される放射能によって安全神話は突き崩されてしまった。

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東北震災のもたらしたモノ

2011-03-13 | 原発と再生可能エネルギー

 東北大震災であるが、地震の規模が訂正されてマグニチュード9とされた。110311001 驚異的な数字であると言える。しかも幅200キロ長さ500キロの地域で起きている。近年の地学は、プレートテクニクスと言うことで説明されている。

 群発する地震の範囲が極めて広い。しかも、マグニチュード6~7程度は平気である。それぞれの地震の規模が小さくはない。

 今回の地震が引き起こした津波が極めて大きく、広範囲にわたっていることである。従来のように、入江の奥に力が集中して起きているだけではなった。砂浜の遠浅にところでも起きている。

 入り江に押し寄せた津波は10メートルをはるかに超えていた。何よりも地震発生から、早いところで数分で来ている。何もかもが想定外と言うことで、学者は取り繕っている。

 核物質を直接扱う施設の外壁と天井が飛んでしまっているのである。周辺110312の住民も被爆している。安全とか大した量でないとか言いきることの方が不安を煽る。

 しかし、原子力発電はそうはいかない。活断層の上に作られている発電施 設もある。東北地方の太平洋側の原発は、こうした事故は最大限を想定するべきである。あるいは作らない選択をするべきなのである。想定外と言ってみたところで、従来から指摘はされていたことである。

 数百年に一度の地震が来たとは、100年生きると言って売ったカメが翌日死んだら「その日が100歳の誕生日だったんだ」という落語のようである。炉心溶融に東電や政府は懸命に言い繕っているが、海外メディアは核事故とはっきり報道している。

 ロシアに至っては、放射能測定レベルをアップしたと言っている。スリーマイルやチェルノーブイリを引き合いにして報道されている。今回の震災が、原発増設の歯止めになるなら、もっけの幸いである。

 ところでこの震災を、少し醒めた目で政治的に俯瞰して見た。損をしたのは、石原慎太郎である。知事選立候補の記者会見の最中に、地震が起きた。知事選に彼が立候補することは、極めて小さな記事になってしまった。またしても後出しジャンケンである。もういい加減やめたらどうか。

 得をしたのは何と言っても、菅直人である。支持率が低いのだの、指導力の欠如だの、内紛で行き詰っているだの、3月退陣だの、疑惑の献金などは何所かにすっ飛んでしまった。不見識な言い方になるが、菅直人は就寝時にきっとほくそ笑んでいることだろう。「俺にはまだ”運”がある」と。

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原発事故を過小発表してないか

2011-03-12 | 原発と再生可能エネルギー

 宮城沖で歴史上記録的なマグニチュード8.8と言う驚異的な地震が起きた。地震そのものの脅威いも住民を震え上がらせた。しかしそれ110311003 以上に脅威を与えたのは、津波である。あらゆるものを呑みこむ津波は、リアス式海岸の奥地に力が集約され、8メートルもの高さに及んでこの地方の中都市を破壊し尽くした。いつかは来ると思われた大地震 であるが、専門家の想定をも上回るものであった。

 死者は2000人を超えるものと思われる。阪神淡路に比べ、広範囲であることを考慮すると、近年最大の震災被害が起きたと言って過言でない。

 その中で、福島原発事故の報道が納得いかない。政府と東京電力は何度の事故内容を発表するが、その都度内容が変わっている。第110312一原発の第一号機の壁が吹っ飛んでいる。東電、政府の発表は水蒸気爆発とのことである。昼の発表では炉心溶融と言っていた。水圧が上がって、海水での冷却が出来なかったとのことである。

 午前中には、相当量のセシュウムとヨウ素が検出されている。炉心溶融には間違いがないと思われる。第一号機の壁が全て飛んで、4人の重軽傷者がでている。小さな事故とは思えない。

 今回は判断材料がなく、彼らの発表が本当かも知れないが、今回の発表を見ても今までと同じである。最初は事故内容を少なめに発表して、何か矛盾が起きると、次々と内容を拡大訂正するのである。最終的には、現場に最も近い責任者、中間管理職が自らの命を断つの言うパターンである。

 今回も、避難範囲を次々と拡大しているし、発表される事故内容も数値も微少だ微少だとと言い続けていたが、ヨウ素なの検出に伴って炉110312_2心溶融は認め、放射能レベルも発表する度に高くなっている。

 良心的に解釈しても、パニック状態にある現場を考えて、原発事故の本質を隠匿している、あるいは過小発表しているふしがある。一号機の爆発の動画が海外メディアに紹介されているのに国内では何もない。

 原発は、便所無き高級マンションと言われている。いくら表面を取り繕っても、廃棄物については解決方法のない発電施設である。事故についての安全性も、今回の事故で耐震性などについても疑問が投げかけられることになる。

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今更どうする

2009-06-09 | 原発と再生可能エネルギー

おかしなことがいつの間にかどんどん進んでいって、何とかしようと思っても「今更どうする」と反論されることが多すぎる。その典型が、原発であり減反政策である。

原発は、どう考えても今だけを生き抜くためのものであって、事後のことはいずれどこかで誰かがやるだろうなどという話になる。放射性廃棄物の処理はないに等しく、原発はトイレのない高級マンションといわれる、原発は温暖化に関係ないと喧伝されている。中国で100基以上の建設が計画されている。放射性廃棄物の問題以前の、管理そのものが問われかねない。

原発を反対すると、30%も発電している現状では、止めると電力が足りません、温暖化を進めるのかということになる。日本は、各地方に大型電力会社を建設させた。電力会社は効率優先の大型発電所だけを造り続けた経緯など、今更問うても現状は変化しない。送電の必要ない、地域のエネルギーを利用する小型電力の発電は見向きもしなかった。

減反政策も、農業の本質はもとより、産業としての在り方も等閑にしたまま、作らなければ補助金を出すシステムを30年も営々と続けてきたのである。減反政策がおかしいと言ってみても、現状は高齢化した農民の賃金を保障する手立てはない。減反政策を廃止すると、米価の暴落が起きる。減反政策を今更どうすると問われても、明日の農民を救う手立てすぐには見つけられない。

コメ作りを止めさせて転作を奨励することで、農民の所得保障を考えたのであるが、転作はもとよりコメの消費が伸びず、膨大な耕作放棄地を作り出してしまった。今更減反政策をなくしても農民は救われない。効率的生産で消費形態まで考慮した農業政策を取り組まずに、金で解決しようとした結果今の疲弊した農村がある。

土木事業も同じである。小さな地方都市には、公共土木事業を待ち受けている、土建会社が町にひしめいている。全く使用されないような施設建設に異議を唱えると、すぐに知り合いの生活を息詰まらせることになる。

それぞれの地方で本来の産業を育成することなく、国からの発注を待つ土建会社が乱立する現状に異議を唱えても、今更どうするということになる。土建事業は必要であろうが、あまりにも多すぎる。

元々の形を問うことが先決であるはずなのに、今だけの対策をやり続けてきた結果が、行き場のない状況を産んでいるのである。今更どうしようもないかもしれないが、本質から離れたことはやはり問い続けるべきだと思うのである。

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ほらやっぱり起きた

2007-07-18 | 原発と再生可能エネルギー

Kashiwazakikariwa_nuclear_power_plant 新潟中越沖地震で柏崎刈羽原子力発電所で50にも及ぶトラブルが確認された。当初放射能漏れがなかったと、官房長官談話があったが例のごとく、希望的観測の「なければいいな~」的電力会社の態度がこうした報告を生んだのであろう。

原発は、トイレのない高級マンションと言われているように、廃棄物放射能の処理はもとより、発電そのものが危険を伴うものである。3年ほど前に亡くなられた、自らは原発容認論者であるとしながらKashiwazakikariwa_nuclear_power_plant01 も、原発の危険性と極めてルーズな管理体制を告発された現場の技術者の方がいた。

原発はその性質上、メインテナンスにかかわる人物を、3年ほどで交換することになっている。それほど危険だということであるが、肝心なところの清掃などに関する熟練者がいないということでもある。現場で起きる事故の多くは、ものを忘れてきたり重要なところの清掃や確認作業がうっかりミスに近い状況で見過ごされているというのである。

原発建設当時には、活断層が確認されていなかったところでも、今では立派な活断層の上に建設されてしまっているものもある。市民団体が懸命に告発していたが、今回事故が現実のものとなった。活断層を確認する技術が上がったのである。今回の、柏崎刈羽がそうである。

所詮技術とはこんな程度である。もともと危険なものに「想定外」の理屈は当てはまらない。牛のBSEも同様である。想定外などでなく、本来の形を失った技術開発などどこかで破たんするものである。

東京電力は30%以上の発電を原発で賄っている。原発を失くすと、どうするかという論議になるが、発電の現状を否定できない。既成事実を作ってきた側に責任がある。「痛くないよー」と言いながら小児科の医師が、子供に痛い注射をするようなものである。本当は危険極まりないものであることがより一層確認できた。

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そりゃ、なし崩しだゼ

2006-09-16 | 原発と再生可能エネルギー

原子力発電ははどのように弁解をしようとも危険な施設には変わりない。原発の現場の修理人である平井さんという方が、率直な声を上げて施設の不完全性を訴えていたが、自らは白血病で亡くなられた。そんあこともあって、原発反対というと、現在日本の30%を超す量の電気を生産している施設は壊すわけには行かない。と、反論が帰ってくる。原発の最も本質的なことは論ずることはない。これはいかにもおかしなことである。が、これに類したことはこの国には数多くある。

私たちは、日本は軍事力を持たないと教育されて育った。憲法を読むと、どう見ても自衛隊の存在は憲法違反としか解釈できない。そこで、自衛隊反対というと、現にこれで生活している人がいるし、多くの地域を支えているし、災害時には活躍していると言われる。第一、北朝鮮などが攻めてきたらどうするというような論議になってしまう。ここでも、憲法論議や戦争に対する話などされることはない。

アメリカのイラク侵略は根拠がなく問題だ。というと、混乱状態にあるイラクを今更見捨てるわけにも行かない、となる。根っこの論議は問われることがない。

「今あるのだから仕方がない」論は、現実的な論議であるが、基本的なところを論議しないで、なし崩し的に現在に至っていることが問われるべきなのである。

食料も、自給するといってもこれだけ海外に依存しているのだから仕方ない。総理大臣が靖国に参拝したいと言っているのだかから、仕方ない。こんなに自動車があふれているのだから仕方い。・・・この国には、仕方ない、なし崩し論がいっぱいである。

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羅臼港

春誓い羅臼港