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そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

北朝鮮を抑止できない経済制裁、もういい加減に止めたら

2017-05-29 | 朝鮮半島
北朝鮮がまたミサイルを発射した。そのたびに安倍晋三は、「国際社会と協力し」、経済制裁を繰り返すことを繰り返している。今回はG7で制裁を表明したばかりである。これまでどれほどのことをやったかは定かではないが、ここまで繰り返されては、少なくとも経済制裁は効果がないということである。繰り返される北朝鮮の暴挙ではあるが、最も犠牲になっているのは、貧国の北朝鮮の更なる貧困層であろう。あのミサイル一発でどれほどの食料に置き換えることができるだろうか。
アメリカや日本の称える抑止力は何処にも働いていない。北朝鮮は核実験とミサイルの発射を繰り返すたびに、アメリカや韓国を挑発することになり、結果として更なる制裁を受けるばかりである。金正恩の経験のなさと愚行は留まることがない。
金正恩にしても国家の引き締めの効果が第一であって、まともに戦争などできる体制などではない。国民のほとんどは、明日にでもアメリカが侵攻してくると真剣に思っている。情報操作ともいえるが、金王朝のための体制と言える。経済制裁をまともに受けている犠牲者は、底辺の人たちである。体制側にすり寄る日知たちにはほとんど影響がないだろう。
かつて金体制は自民党中枢とも親交を重ねていたり、安い労働力で加工を依頼していた日本の企業も沢山あった。北朝鮮は突如として暴発国家になったのではない。G7決議は、かえって中国やロシアの存在感を増すばかりになる。国際社会の意味も恣意的に使われているだけである。
経済制裁ばかりを唱えるのは、自国の戦力増強を訴えるための隠し技としか見えない。北朝鮮には効果がないと誰もが気が付き始めている。見直すべきなのである。
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中朝にくさびを打ち込んだトランプの勝ちである、北朝鮮の中国非難

2017-05-04 | 朝鮮半島
北朝鮮国営の朝鮮中央通信は昨日(3日)、中国国営メディアが「朝中関係の悪化の責任を全面的にわれわれに押し付けている」「露骨に威嚇している」などと強く非難する論評を伝えた。また、「中国は無謀な妄動が招く重大な結果について熟考すべきだ」と警告したが、北朝鮮が中国を名指しで批判するのは極めて異例である。
北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐり、トランプ米政権主導の制裁強化に同調する姿勢を見せている中国に対し、北朝鮮が激しく反発した。
朝鮮中央通信が報じた論評は、中国共産党機関紙・人民日報や系列の環球時報について「わが国の核保有は国益に反していると騒いでいる」「朝中関係の悪化の責任を全面的にわれわれに押し付け、米国に同調する卑劣な行為を弁明している」などと批判している。「わが国の自主的、合法的な権利、尊厳、最高利益に対する深刻な侵害であり、長い親善の歴史と伝統を持つ善良な隣国に対する露骨な威嚇だ」と決めつけた。
その上で「中国はこれ以上、無謀にわれわれの忍耐心を試そうとするのをやめ、現実を冷静に見て正しい戦略的選択をしなければならない」と忠告した。{以上はほぼ聯合ニュースより抜粋}
北朝鮮が中国を批判することは極めて珍しいことである。貿易の95%を依存し、歴史的にも地政学的にも大きな後ろ盾になっている中国の意向に、これまでは北朝鮮は逆らうことはできなかった。今回の北朝鮮による中国非難は、それでも北朝鮮を中国は対アメリカ政策の劇物として手放さないとの見込みがあったためか、ロシアとの接近が裏で想像以上に進行していたかである。
いずれにしても、核実験を見合わせたりしているところを見ると、アメリカ艦隊の威圧や首切り作戦の噂に、金正恩が怯えたことがあろう。いずれにしても、中国と北朝鮮の関係に、習近平のほめ殺し作戦を繰り返したトランプの戦略が功を奏したのである。中朝関係にくさびを打ち込んだ形になった。
中国が今後どのように出てくるかが最も注目されることになる。中国は、本気で北朝鮮の崩壊を望んでいない。金正恩を中国に亡命をさせて、新たな政権を作る力量が習近平にあれば情勢は変わるであろう。その望みは極めて少ない。北朝鮮のこれ以上の暴発も、怯える金正恩は選択はしないだろう。
韓国は軍事的にも経済的にも日本以上にアメリカの支配下にあり、独自の対策はとることができない。結局は中国とアメリカそれにロシアの綱引きの場になり、犠牲になるのは北朝鮮国民である。
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北朝鮮がやれば挑発であって、米韓がやれば訓練とはなにごとか

2017-04-26 | 朝鮮半島
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が今日にでも核実験やるぞ、ミサイル飛ばすぞと、まるで今にでも攻めてきそうな訓練を日本がやる。安倍晋三は北朝鮮危機を良いだけ煽る。安倍政権は、だから安保法(戦争法)が必要だ、軍事力を上げなくちゃ、ミサイル飛来訓練のマニュアルまで提示している。原発事故の避難訓練もこれほどの緊迫感を持ってやるべきだと思うが、それでは軍事力増加の口実にならない。その方が余程現実的である。
昨年の今日本ブログに書いた、「北朝鮮は暴発国家であるが侵略国家ではない」が時々多くの人に読まれている。昨年はパトリオットを配備するところまで、メディアに流すパフォーマンスまでやっている。北朝鮮報道に多くの方が疑問に思っているのであろう。
北朝鮮の声明をよく聞けば、全面戦争には全面戦争で応える、核攻撃には核攻撃で応える、と言っている。つまり攻められたら攻め返すぞ、と言っているのである。自分からは手出しをしませんと、独特に言い回しで表明しているのである。北朝鮮はバカな暴発独裁国家であるが、侵略国家ではない。北朝鮮の軍事パフォーマンスを挑発と、日本のメディアは一斉に報道している。その一方で、その数十倍の威力を持つ米韓の軍事パフォーマンスは、訓練と呼ぶのである。冷静に見れば、米韓が挑発しているとしか思えない。しかも、北朝鮮が最大の祝日と位置付ける日を選んでの軍事訓練は、挑発としか思えない。
安倍晋三は、格段に増した北朝鮮の脅威と言い続けるが、朝鮮半島で軍事衝突があれば、当事国の韓国について被害を受けるのは日本である。もし仮に国民の命を守るような正常な政権が日本にあれば、米朝か朝韓に仲介に入るであろう。本来朝鮮半島事情にアメリカは、地政学的には何の関係などない存在である。
先日会った北朝鮮に詳しい友人お話では、「黎明(リョミョン)通り」のマンション群の中は空っぽ、電気もトイレも使い物にならないとのことである。軍事パレードのミサイルも半分は偽物と言われている。大陸間弾道弾(ICBM)を北朝鮮は絶対に造ることができないと、専門家は断言する。コンピューター技術のないことと、発射施設の建設技術も場所もないというのである。
北朝鮮を正常に国際社会に戻すための努力は、軍事的圧力や経済制裁などで達成できるはずがない。政権は動かないだろうし、食糧などの不足や政治的弾圧などで国内を引き締めることになり、犠牲になるのは一般国民である。力による政策や制裁の限界が見えてきた、今回の作られた北朝鮮危機である。
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北朝鮮危機を煽る安倍晋三と日本のマスコミ

2017-04-24 | 朝鮮半島
北朝鮮が挑発駆動に出るぞ!出るぞ!と、とにかくマスコミは大騒ぎである。
北朝鮮(朝鮮民主主義共和国)が核実験をやってもミサイルを飛ばしたとしても、それは外交でもなければ政策でもない。周辺が大騒ぎしてくれるのを期待する、瀬戸際外交、もしくはお貰い外交でしかない。日本やアメリカが大騒ぎしてくれて一番喜んでいるのは、金正恩であり北朝鮮である。そして、アメリカの軍事産業であり安倍晋三である。兵器を使ってくれればありがたいが、それでなくとも国民に向かって大騒ぎの挑発行為を繰り返す安倍晋三のおかげで、日本は兵器購入をしてくれることになる。なんと金正恩の世間知らずのお坊ちゃまの気まぐれが有難いことであろうか。
全く非生産的な核やミサイル開発の北朝鮮は世界最貧国でもある。シリアをアメリカが空爆したことで、その後空母が東へ向かったことに加えて北朝鮮記念日さ中でもあり、にわかに騒がしくなっている。トランプは、習近平をとてもいい人だととても外交と思えない言葉で褒めているが、中国が北朝鮮に対して決定的な経済制裁ができるわけがない。習近平は時間稼ぎをしているに過ぎない。
スターリンは背が高く声がでかった金日成を、カリスマ性を持たせる条件があるとして国家指導者に持ち上げた。定期航路を開設したり、安保理の制裁文言に注文付けたりと、ここにきてロシアの存在が大きくなっている。ロシアも北朝鮮の現体制が消えると都合が悪いのである。中国もロシアも、金体制が崩壊すると難民問題やその後の援助など何一ついいところがないからである。
韓国は大統領選挙の真っ最中であるが、日本の騒ぎどこ吹く風である。それなりの緊張はあろうが、朝鮮半島のもう一方の当事者は無関心化と思えるほど冷静である。
かつて北朝鮮はこんな国家ではなかった。日本に対しては、経済支援を期待して金丸信自民党副復総裁を競技場いっぱいのマスゲームで歓迎したり、社会党などにも太いパイプを持っいた。彼らが日本に対して外交努力をしていた時期もある。北朝鮮を追いやったのは周辺のそれぞれの国家の思惑が優先する政策によって、追い詰めた経過がある。もちろん内政の試合を外に向けさせる、安倍晋三がよくやる手口を彼らもやったことも事実である。
日米は北朝鮮の危機を煽るほどに彼らの術中に陥る。核やミサイルのような非生産性の事業に金をつぎ込む姿を、国民に見せつけて納得させるためには、アメリカの脅威こそ必須条件である。国民は飢えていても、指導者に従うことになる。金正恩の思うつぼである。哀れなのは飢えた国民である。寛容という外交カードを失った日米こそ朝鮮半島の危機を醸成したのである。
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体制の終焉を予告する金正恩の横暴な暗殺事件である

2017-02-15 | 朝鮮半島
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の、金王朝三代目長男の金正男氏が暗殺された。北朝鮮は暗殺の地にビザなし渡航が可能なマレーシアを選んだ。報道は錯綜しているようであるが、男性に暗殺者が数人関わっていたようである。報道されている女性は、わざわざ暗殺場所として監視カメラが無数にある空港内が選ばれたが、それを計算されたダミーの可能性が高い。実行犯はすでに国外に脱出している。
金正男は、叔父であり自らの後見人でもあった中国寄りとされる張成沢氏の処刑によって、北朝鮮内での居所がなくなっていた。人の好さから無防備な日常であったようであるが、叔父の処刑後は資金をこれまでのように動かせなかったようである。それでも相当多額の資金運用で事業をしていたり、カジノでの豪遊が確認されている。金正恩から出されていた、「必ずやるべき命令」に期限がなく、金正男は中国を離れた無防備なマレーシアで暗殺された。中国はこの事件に触れないように振る舞っている。
この事件は、金正恩の怯えから命令が下されたものである。周辺の粛清も厳しく、昨年は58人も処刑されている。生産性のない核兵器とミサイル開発も同様に、金正恩の怯えからの政策である。北朝鮮の経済と国民生活を圧迫している。実兄の暗殺は、金正恩体制の終焉が見え始めた事件といえる。
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北朝鮮は暴発国家であるが侵略国家ではない

2016-04-26 | 朝鮮半島
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国:DPRK)の政治体制というか国家体制は、戦前の日本によく比較される。確かに個人崇拝による国家統制や言論統制それに情報の一元化と人権の蹂躙など、軍事国家であることを考えると酷似するところも少なくはない。
しかし、この国は暴発国家であることには異論はないが、決して戦前の日本のように侵略国家ではない。この国は他国を侵略する武力も経済力も理由もない。核実験を繰り返し、ミサイルを発射するのはおねだりする駄々っ子のようなのもであるが、子供と違って何をやるかわからない危険性があり、周辺国家が迷惑千万である。
この国が暴発国家であるという認識が正確にされていれば、米韓の合同演習などするべきではないのである。この国家は国力を削いで、国民を飢えさせても武力的対抗を誇示するのは、分かりきったことである。米韓はそれが目的で合同演習を行っているのである。今回のミサイル発射も、オバマが北朝鮮の要求を断ったために行ったということらしい。挑発しているのがどちらかわからない。国連がいくら経済制裁を加えても、何ら変わることがないどころか、暴発国家としてはレベルアップするばかりである。経済制裁は逆効果であることを、十分知っていながら行っているのである。今回の経済制裁で、拉致問題は消滅したが、最優先課題と繰り返した安倍晋三はどこ行った。
北朝鮮という国家あるいは国民を、本気で救済しようとするなら、軍事的挑発をやめるべきである。周辺諸国特に日本は安倍晋三が首相になってからは、ひたすら挑発して国民に北朝鮮のありもしない恐怖や不当性を訴えるのである。核実験やミサイルについては丹念に繰り返し報道するマスコミはその下僕である。
ミサイル発射を受けて、沖縄ならいざ知らず首都圏にまで対空ミサイルパトリオットの配備をし、これまた報道に公開してエッサエッサと運ぶ様子を映像で流させてている。
安倍晋三や中谷などは国家安全保障局の開催までやるのである。一般国民の、こりゃ大変だという反応を期待してのことである。まんまとこれに乗って反応した国民は、集団的自衛権行使容認は当然必要であると思うことになる。極右政権で軍事国家を目指す安倍晋三にとって、暴発国家北朝鮮は欠かせないメニューである。
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金正恩というありがたい存在

2016-03-26 | 朝鮮半島
北朝鮮(朝鮮人民共和国:DPRK)という、乱暴で無知性の指導者を抱く国家は、周辺諸国にとって真にありがたい存在である。
中国にしてみれば、いつまでも無条件でアメリカに逆らってくれる貴重な存在である。三代目になって少々厄介なことがあって、中国に逆らうようになっているが、それも時間の問題である。輸出入の90%を依存する国家がいつまでもそんなこと言っているわけではない。国連には経済制裁しているようにふるまっているが、両国の利害がそのうち一致して、中国に従うことになる。
ロシアは唯一経済制裁を潜り抜けて、北朝鮮の経済発展に裏から協力している。何よりも核開発の技術者はロシア育ちである。中国が距離を置けば置くほど、ロシアは手なずける機会を持つことになる。もうすでに動いているかもしれない。
韓国・朴槿恵はアメリカとの共同訓練で金正恩が対抗して、ドンパチやることを読んでいる。これでかなりの国力が削がれることになる。実際にこれっまで見たこともない程の訓練というか演習を見せつけている。核開発なども結局は、相当な負担になっている。国民を飢えさすことになり、あいつらが悪いのだというポーズを国民に示すことができる。朴槿恵はこの演習でやっと支持率を36%にすることができた、史上最低である。北の暴走は国を引き締めるのに、格好の材料である。
アメリカは極東の軍事力強化にうってつけの存在である。北からの脅威を守れと、既存のパトリオットシステムにTHAADをつけて韓国に配備した。これは北朝鮮全域をターゲットにしているが、同時に天津はもとより北京までレーダーが効くというものである。慌てる中国は、アメリカを非難すると同時に経済問題で韓国にすり寄っている。

何よりも金正恩の暴走をありがたく思っているのは、憲法を変えて日本軍を持ちたい安倍晋三である。ミサイルが日本海に向けて発射されただけで、中谷防衛大臣は記者発表し首都圏にパトリオットを配置させる映像をNHKに流させている。国家安全保障会議なども開いて、北朝鮮の脅威の宣伝に勤しんでいる。
金正恩が日本の首都圏を火の海にしてやるといったから、安倍晋三などは大騒ぎで国防の強化を、安全保障という名のもとに行っている。次はアメリカから何を買うのか知らないが、言いなりの高額の兵器(彼らは防衛整備品と呼んでいるが)を大量に買い付ける口実になろう。それでいて、日本海の数多く設置されている原発については、全く触れることがない。ベルギーでは真っ先に同時テロで動いているのにである。
金正恩の稚拙な暴走は、周辺国家にとって真にありがたい存在なのである。
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北朝鮮とは誠心誠意交渉せよ

2014-06-22 | 朝鮮半島

北朝鮮による拉致問題が大きく動きそうである。拉致被害者全員生還などとは、とてもじゃないが無理だろう。既に死亡している者もいるだろうし、拉致事実の報告すらなく殺害されている人物については、資料など全く存在しない可能性もある。全面解決を旗印にするべきではない。
今回の北朝鮮による捜索は、かつてない組織的対応がやられるようである。
こうした交渉や取り組みに対して、報告など信用せずに騙されないようにやるべきとの意見もある。その都度検証を行ったり、裏どり等を繰り返すようなことはせず、向こうの報告は真摯に受け止めるべきである。
これまで何度も騙されて来たり、さらなる事実秘匿が行われたりしたこともある。何かしら理由を付けて、椅子を投げ出したこともある。突如核開発やミサイル発射でご破算になったこともある。
しかし、だからこそ、彼らの取り組みを信用する態度を強く見せる必要 がある。誠意を持って取り組んでもらいたいなどと発言は厳に慎むべきである。そうすることの方が、裏切り防止に張るし彼らも、自らの責任を公開させらえることになるからである。
北朝鮮にとって、拉致問題は前権力者の負の遺産であPhotoる。それに取組のであるから、かなりの期待を日本に寄せるであろう。見返りとして、経済制裁解除や経済支援あるいは朝鮮総聯の本部買取問題もあるだろう。国際的な孤立の壁をどこからかでも、崩したいのであろう。
北朝鮮は解決して欲しいことが数えきれなくある。これらの解決の糸口を、日本に頼ろうといているかに見える。
交渉カードは北朝鮮にあるのではない。日本にあるのだ。これを、日本が尖ったままで、疑いの行動を並行して行うようだと、そうした有利な内実を放棄することになる。
騙されてもいい。騙したり脅したりするよりよほどましである。北朝鮮を信用することでしか、拉致問題解決の道は開かれない。多少のプライドなど捨てるべきで、実を取るべきである。

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拉致問題の進展は歓迎されるべきである・・・が

2014-05-30 | 朝鮮半島

ストックホルムで行われていた、日朝の局長級会談の成果を発表した。拉致問題に北朝鮮が取り組み、日本は独自の制裁Photoを解除するというものである。日朝双方ほぼ同時に発表された。特に北朝鮮は一般国民向けのテレビで、ほぼ同じ内容を発表した。
経済的な行き詰まりと、核実験などで中国からも干され外交的に四面楚歌になり、金正恩が決断したのではないか。
何度も外交で、世界各国を騙し討ちしてきた北朝鮮ではあるが、今回は少々異なることがいくつかある。北朝鮮が権限強化した特別調Photo_3査委員会を立ち上げるというのである。これまでは、拉致問題は赤十字社が取り組んできたいたが、今回は国家安全保衛部という、拉致にも取り組んだとみられる部署が取り組むようなのである。
この委員会を立ち上げた時点で、日本は人道的交流の一部解除することになる。かなり積極的である。さらに、存在が確認された日本人は、日本に返すというのである。
更に、今回は一般行方不明の日本人で拉致が疑われる人物の調査も取り組む、と北朝鮮が約束したのである。かなり異例と言える。
両国の声明の中に、「在日朝鮮人の法的地位の保障をする」という文言がある。これは、日本の朝鮮総聯合の本部問題を指している。と、北朝鮮は理解しているであろう。北の思惑は、Photo_2 政府が買い取ることを期待している。
これは日本にとっては大きなカードである。最後まで放置しながらも、北朝鮮が真摯に拉致問題を取り組むまで、切るべきではない。拉致問題の解決が見えるまで、残しておくべきである。
少なくとも今回の北朝鮮の取り組みは、これまでと異なり強大な権力が調査に取り組むことから見て、真剣であるとみるべきである。

それにしても心配なのが、拉致問題の進展で安倍首相の支持率が上がることである。小泉首相が高支持率であったのも、拉致問題を一部解決したからである。
拉致問題の解決は望ましいことではあるが、積極的交戦主義者の首相が長期政権として居座ることが案じられる。

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北朝鮮の人権問題の解決こそ安全保障となる

2014-03-24 | 朝鮮半島

国連の特別委員会が、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国:DPRK)の深刻な人権侵害に対して、国際法上の「人道に対する罪」に当たるとして、報告書を国連人権委員会に提出した。
組織的で広範な人権侵害が継続的に現在も行われていて、政治犯アドの収容所の実態や、日本人の拉致問題などの実態を報告し明らかにした。
その上で、政治犯を直ちに釈放することや、拉致被害者を即刻本国の戻すようもとめ、責任者の処罰をするよう報告案をまとめた。
多くの国が、報告書内容を支持すると思われるが、中国は早くも根拠がない報告であると非難している。中国が拒否権を発動することになるものと思われる。

北朝鮮の最大の問題は、暴力的な国家の脅威や核兵器の存在やミCoidprkdrawingspage_4Coidprkdrawingspage_1_2 サイルなどではない。この国に住んでいる人たちは、食糧と情報を与えられていないがかりか、国家体制の維持のためにあらゆる手段で人々を抑圧し、人道的に極めて劣悪な状況Coidprkdrawingspage_5 Coidprkdrawingspage_2にあると言えることである。
とりわけ収容所の状況を脱走した人の絵が、報告書に添付されているが、ナチの収容所を彷彿させるゲットーと言える。これらの絵を左Coidprkdrawingspage_6Coidprkdrawingspage_3右に置いてみた。(クリックすれば大きくなります)
21世紀になっても、個人崇拝で社会体制を築き、 このような非人道的な恐怖社会の国家
が存在することに驚く。この国に自浄能力はないのであろうか?

北朝鮮の人権問題と食糧問題を解決することの方が、余程日本の安全保障に貢献することになる。集団的自衛権を持ち武力対抗することではない。人権問題を暴力的に解決できないことを、21世紀は知る世紀でもあるはずである。

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日本から北朝鮮に消えた人たち

2014-02-18 | 朝鮮半島

吉永小百合の、”キュ-ポラのある町”で主人公ジュンの弟の友人が、声援に送られて汽車で旅立つが帰ってくる場面がある。その当時はこの場面を理解できないで見ていた。
「地上の楽園」と讃えられた、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)に旅立った多くの朝鮮人とその妻や家族がいた。昭和30年代はまだまだ日本は貧しく、韓国人はいろんな意味で差別・迫害を受けていた。Photo_2
誰もが平等で、貧困のない社会主義国家はまさしく彼らにとっては、地上の楽園に思えたに違いない。
そうした人たちを、新潟から送った友人がいる。彼は懸命に、彼らの祖国に多くの人を送り続けた。
その後友人は、北朝鮮に大きく裏切られることになる。毎年の帰国どころか、連絡さえままならない。政治体制も、恐怖の政治体制によって締め付けられていたことが、次第に判明するようになった。
その後友人は、横田めぐみさんの行方不明に、北朝鮮の影を見てとり救う会を立ち上げて、両親と街頭に立った。北朝鮮による拉致事件の先駆的な活躍を彼は行い、今日至っている。
楽園と呼ばれるが、現実には地獄であったところに送り続けた、彼の悔悟の念は消えることがない。帰国事業の初期の資料を集めた彼の本が出版された。
幻の祖国に旅立った人々」北朝鮮帰国事業の記録 小島晴則編、高木書房刊2,000円。行政も一体になって、虚構の楽園に新潟の港から送り続けていた、当時の事業が解る。
本書は
8万8611人を見送った、小島晴則氏の懺悔録である。帰国事業を歴史の暗部として葬り、当時関わった多くの人たちは、北朝鮮を非難することで贖罪になると思っているのであろうか?
北朝鮮あらゆる問題の原点をここに見ることができる。

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北朝鮮の失政を尻拭いすることにならないか

2013-05-16 | 朝鮮半島

北朝鮮が焦っている。ステルス機が参集した今年の米韓合同演習に強く反応した、金正恩第一書記である。あちこちを火の海にしてやると息巻いた。ミサイルを発射台Photoに据え付けたが、何もできなかった。一人騒ぎをした金正恩お坊ちゃまである。

アメリカは全く折れなかった。オバマは核放棄がすべての前提として、これを崩さなかったのである。国連の制裁も全く変わらなかった。北朝鮮は、核とミサイルを目いっぱいちらつかせたけれど、食糧も燃料ももらえなかった。交渉すらして貰えなかったのである。

逆に、中国の銀行がほとんど、北朝鮮との取引を中止した。これがこたえたのであろう。メーデーだの誰かのお祝いだのとか、お坊ちゃまがどこかの視察をしたとの放映をするようになった。おまけに、強硬派の軍のトップを3カ月で解任させたのである。

今回の一連の強硬発言は明らかな失敗である。このような大きな失政は、通常の国家なら、強く非難されるか失脚するところである。政権交代もない独裁国家には、それがない。こうした時には、知らん顔して次の政策に手を出すのである。

手を出したのが日本政府である。一昨日から、飯島秘書官が北朝鮮を訪問していPhoto_2
る。北朝鮮は会談の内容も何も触れることなく、この事実を報道している。今日は国家ナンバー2の金永南と会談をしている。これは異例の扱いと言える。

ここに北朝鮮の焦りが見て取れる。小泉に拉致を認めたときには、金正日は日本にアメリカとの会談を依頼したかったのである。拉致問題に対して、北朝鮮側の軽い扱いが問題を一層混乱させ、今日に至っている。その当時の日本側の当事者であった、飯島を招き入れた理由は判らないし、どのような結果になるかこの国のことである、予測がつかない。

中国は歓迎しているが韓国は不快感を表している。拉致問題解決を大前提にしている日本が、この国から何を引き出すのかが注目される。何かが大きく進展する可能性もあるが、北朝鮮の失政の尻拭いをさせられり危険性も孕んでいる。

フォトアルバム<春遅い根室の森では>をアップしました。

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大国の犠牲で生まれた北朝鮮というシステム

2013-04-15 | 朝鮮半島

北朝鮮のお遊びが過ぎたようである。これから最も注目されるのは、金正恩の落としどころである、メンツを保って、それでて引き下がる理屈を見つけなければならない。厄介な、子供のようである。Photo

ミサイル発射をすることによる、損得を勘定したのであろう。若いとはいえ、暴走のリスクを考慮する冷静さはあったのであろう。
北朝鮮は、先々代から対話で決めたことを守ったことがない。守らなかった理由を、他国から見つけるのが得意である。厄介なことに、今回は低レベルとはいえ、核を持っていることである。こともあろうに、大量殺人兵器を”宝剣”とまで、北朝鮮の報道は表現している。

周辺国家を脅して、食糧や重油を何度貰ったかわからない。国内での報道もなく国民は知る由もない。金王朝の成果として自慢はしているようではある。Photo_2

思えば可哀想な国家・民族ではある。ソビエトとアメリカの冷戦構造の中で、朝鮮民族は犠牲になり国家は分裂した。社会主義国家側についた、北朝鮮(朝鮮民主主義共和国)は後ろ盾が、ことごとく崩壊したのである。

ソビエトは分裂して、それぞれの民族が国家として独立した。中国は、社会主義国家とはおよそ縁遠い、国家資本主義体制になってしまった。北朝鮮には、儒教に基づく主体思想があり、マルクスもレーニンも毛沢東もいなくてもひるまなかったのである。Photo_3社会主義体制の残影がこの国を支えている。
社会主義国家として言葉上で残しているが、世襲制度や軍事国家あるいは超官僚社会と呼ぶに相応しく、国民の権利や生活のことなど毛頭なく、社会主義国家と言えるべくもない。大国に翻弄されたということで、同情の余地はあるものの、引き返すことはいくらでも可能であったはずである。

拠り所であった中国が議長として呼びかけた、朝鮮半島の非核化へ向けた6者協議は事実上崩壊した。核の保有を憲法で明記し、核保有国として認めることを交渉の前提にしてきたからである。中国は4国を利用して、北朝鮮の非核化を目指してきたが、反故された感がある。

北朝鮮の一連の脅しは、日本の改憲派にとって好都合である。参議院選挙で96条の改定を足場にして、こんな国がいるから9条を廃棄し日本も軍事国家になろう、という動きに根拠を与えることになっている。大国の犠牲ではあるといえ、厄介の国家である。

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暴走する北朝鮮

2013-03-22 | 朝鮮半島

外交経験の全くない、20代後半の北朝鮮の指導者、金正恩坊ちゃまの暴走が止まらない。Photo_3の外交手法である、脅しをかけることで食料や年業を戴いてきた北朝鮮の政治体制である。

見た目の成果が欲しくて、直接的な行動が目立つ。若気の至りである。こっぴどい目に合うまでは、この男が気が付くことはない。困ったことである。中国がどこまで本気で支援するかが、この男の生命線となるが、その認識すらない。

この国に自浄能力があれば、政権の崩壊も現実味を帯びるところである。矛盾が露呈しても、政治体制の変革までは主張することがないのは、日本も同じである。公約Photo_2を平気で無視したとしても、ブツブツ言うだけで終わる。自浄能力がない。

核より安上がりと思ったのか、北朝鮮によると思われる韓国メディアへのサイバー攻撃が起きた。易いばかりでなく、報復攻撃を受けないという利点があるというのは、ブラックユーモアである。石油資源がないために、本気でアメリカが攻撃しないという、利点もある。

金正恩は飛行機に乗れなかった父に比べると、海外事情には詳しいと思われる。そのことがかえって、この男を助長しているのかもしれない。ソウルやアメリカを火の海にするとか、殲滅するといった類の最上級の言葉を駆使する。何よりも、停戦協定の破棄は取り巻きに、精通者もいないことを証明しているといえる。

さらなる核実験の示唆や、アジアの米軍基地を攻撃し誰一人として生き残れないようにするとか、無人機もすでに入手しているとも発言している。

先日は米韓の軍事訓練で、ピョンヤンに空襲警報が発令されていた。拉致被害者の蓮池さんの本を読んだが、情報が限られた中では、北朝鮮の国民の多くはアメリカが今にも攻めてくるような切迫感が、常時あったと書かれていた。彼らは本当に恐れているのだ。

北朝鮮に必要なものは、食糧と情報それに燃料である。不要なものは、金体制と核とミサイルである。

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困った坊ちゃまだ

2013-02-12 | 朝鮮半島

北朝鮮が核実験を行った。国威発揚と現体制の維持であろう。小型で威力も増していると発表している。いわゆる、瀬戸際外交手段であって、核実験そのものの大きなPhoto_2意味はない。金王朝の三代目には困ったものである。

アメリカが交渉してくれないために行ったという論理であるが、日本が真珠湾攻撃した理屈と同じである。アメリカが日本を貶めたと、いまだに主張する国粋主義者があまりにも多い。

安倍坊ちゃまも内心大喜びである。手段的自衛権の話がしやすくなった。タダでさえ中国が発射用レーザーを照射したと、地ならしをしている。

北朝鮮の理屈もアメリカからの自衛である。実際は異なるが、手の中にいると思っていた中国が最も困っているだろう。早速抗議の声明を出してはいるが、制裁などできるわけない。北朝鮮と、中国人民軍とは強い繋がりがあって、簡単には中国共産党も手を出せない。

今回の核実験で、あるいは尖閣などの挑発行為で、日本は彼らの思惑とは裏腹に右傾化するばかりである。安倍の自衛軍がそのうち国軍になりかねない。

ミサイルの成功と核の小型化で、アメリカ全土が射程距離に収まり、核の脅威が増Photo_6
したことになる。たとえ一発撃っても、北朝鮮が勝てるわけない。アメリカは、メンツが潰れただけである。

それにしても、北朝鮮はこれからどうするのだろう。核が食い物を生み出すためには、実験するぞと脅している間だけである。実験を強行した現在彼らの選択肢は少なくなった。

最も考えられるのは、金正恩の失脚である。行政の新体制前の中国は、これを認めるかもしれないが、軍と財界がこれを受け入れるかも疑問である。いずれにしても、北朝鮮の核実験は自国も周辺国にとっても、何一つ建設的なものはない。

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