関ヶ根：七日目

　ここまで意外な強さを発揮してきた関ヶ根は今日も白星で６勝１敗、毛呂乃の敗戦で二番手に躍り出た。「勝つには勝ったけど…ん～という感じ。自己申告ということだけど、こんな感じで勝ちにしちゃっていいのかねぇ。。」と首をかしげていた。「幕内上位だったら負け相撲」と殊勝に語りあたり、力士としての自覚が出てきた。（「まらずもう新聞」）

　○○●○○○○

毛呂乃：七日目

　頂点を目指す毛呂乃は、場所中であっても猛稽古を怠らない。六日目の夜、まらが頂点を目指しはじめたために、昂ぶる闘争心を抑えきれずに一人相撲に次ぐ一人相撲で猛稽古。場所中にもかかわらずハイペースで飛ばしまくり、文字通り精が尽き果ててしまった。そんな状態で今朝の土俵に上がった毛呂乃。それでも前日はもう立ち上がれないほどぐったりしていたはずのまらは、朦朧とした意識の中立ちあがろうとする気配。しかし血の流れ込みは並程度であり、そこは頂点を目指す毛呂乃、「この程度ではでは勝ちとはいえない」と本日は黒星。（「まらずもう新聞」）

　　○○●○○○●

雲虎：七日目

　雲虎は慎重に時間をたっぷり使って仕切りをくりかえし、十分なタイミングで立合い、危なげなく７連勝。取組後には報道陣に向かって「今場所は15連勝を目指したい」と全勝優勝宣言が飛びだした。幕内全勝優勝となればまらずもう史上初の快挙だが、今場所の充実した内容ならば可能かもしれない。　（「まらずもう新聞」）

　　○○○○○○○

　雲虎関の自戦記

幕下以下の結果：七日目

＜幕下＞
●　月乃猫（２勝２敗）
　夜勤の日にもかかわらず取組日をスライドさせず、正々堂々と土俵にあがった月乃猫。しかし、早朝に職場の機械トラブルで警報が鳴り、立合いのタイミングを狂わされて、２敗目を喫してしまった。惜しくも敗れはしたものの、とある協会幹部は「こういう真っ向勝負はさわやかだねえ。感動したよ」と絶賛していた。

○　摩羅の川（２勝１敗）
　摩羅の川は、昨日とは一転して凄い反り具合で圧勝。「昨日の１敗はかなり痛かったですが、ここで崩れてはいけないと思い頑張りました」と語った。


＜三番目＞
○　汚痔の山（４勝）
　汚痔の山はこの三日間割りが組まれず、集中力が途切れないか心配されたが、時間をかけた慎重な取り口で完勝。連勝記録を１６に伸ばし、記録のプレッシャーを心配する報道陣には「連勝記録も良い意味でのプレッシャーになっているのだろう」と力強くコメントした。

十両の結果：七日目

【明烏】
　明烏はいいところなく敗れて黒星先行。幕内復帰を考えるとあまり負けたくないところだったが、それでもふだんどおりの温厚な口調で「まったく試合にならず」と記者の取材に丁寧にこたえていた。　
　　○○●●○●●


【朝乃立】
　一進一退の土俵がつづく朝乃立だが、けさは自慢の速効で完勝。詰めかけた中国のファンも「オー、ハヤイアルネ」と大喜びだった。
　　●○○●●○○

玉椿：七日目

　玉椿は毛呂乃関にあやかりたいと「たま祭り」を見物。奉納土俵入りもせず、ぶらぶら見物していただけだが、それでも「たま」の神さまのご加護があったのか、危なげなく５勝目をあげた。「これで場所前目標にされていた５勝目ですが、このペースなら勝ち越しも見えてきたんじゃないですか？」との質問には「いやあ、どうだろうねえ？　勝ち越しまであと３勝だろ？　ちゃんとした時間に睡眠がとれそうなのが３日だから・・・微妙なところじゃねえかなあ。なんかもうさ、ノイローゼになりそうだよ」と自信なさげだった。　（「まらずもう新聞」）

　　●○○○●○○