毛呂乃：八日目

　身体を限界まで追い込み、身体に危機感を覚えさせてより強く再生させる、というのはトレーニングの基本。七日目の前夜、精が尽きるまで猛稽古にいそしんだ毛呂乃。再充填には１日とかからなかった。むしろトレーニング効果で前にも勝る生産量、これ以上少しでも寝ていたら痛くなるほどの強烈な立ち合いで圧倒。「こうやってこいつはどんどん強くなるのか・・・」と関係者には戦慄が走っていた。（「まらずもう新聞」）

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十両の結果：八日目

【明烏】
　明烏はまらに力が入らず、苦しい３連敗。「疲れか？ 　暑く寝苦しいためか？ 　まったくダメな試合が続いてます」と、さすがに疲れの色を隠せないようすだった。
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【朝乃立】
　朝乃立は巡業生活にも慣れてきたのか、生活サイクルが安定するとともに下半身も安定してきたようだ。どっしり安定感のある内容で５勝目をあげた。報道陣にむかっても「序盤はどうなることかと思ったが、何とか勝ち越しが見える勝ち星になってきました」と星勘定をする余裕を見せていた。
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幕下以下の結果：八日目

＜三段目＞
○　太田（１勝１敗）
　太田は今場所２回目の土俵。初場所六日目以来、半年ぶりの勝利となった。周囲は「学生横綱のころのような勝ちっぷりだ」「これをきっかけにあのころの輝きをとりもどしてほしい」と大騒ぎだが、当人は「勝ちました」と一言師匠に報告しただけで、いたって平然としていた。

○　汚痔の山（５勝）
　汚痔の山は午前３時という深夜の取組となったが、悪条件をものともせずに完勝。「厳しい条件の方が集中できますね」と力強く語った。

関ヶ根：八日目

　関ヶ根は、今日もきっちり勝って７勝目、勝ち越しに早くも王手をかけた。昨日は休日出勤の影響で危ない相撲だったが、完全オフの今日は完勝。優勝戦線にも名を連ねていることについて水を向けられると、「みんな強いことはわかってる」と真剣な表情。この男、本気のようだ。　（「まらずもう新聞」）

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玉椿：八日目

　玉椿はこの暑さで熟睡できずに扇風機をいじろうとした瞬間、まらが大きくなっていることに気づき、そのまま勝ちを決めた。あまりにあっけない取組に、観客も「え？　いまの取組って成立してんの？」とあっけにとられていたが、玉椿本人も「いまのわしの勝ちでいいんだよね？」と土俵下の審判に確認を求めていた。　（「まらずもう新聞」）

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雲虎：八日目

　けさの雲虎は前日の剣道の稽古の疲労がのこっているのか、あるいは勝ち越しを目前にしてプレッシャーがかかったのか、なかなか立合いの呼吸があわない。何度も待ったをくりかえして、最終的には強引に自分のタイミングにもちこんだが、内容的にはやや不満の残る一番となった。　（「まらずもう新聞」）

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　雲虎関の自戦記