名古屋場所、幕下付け出しで初土俵を踏む予定の、下呂泉(げろいずみ)さんを紹介します。
・しこ名 下呂泉 昇(げろいずみ・のぼる)
・出身地 岐阜県
・コメント ノーコメント
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江戸時代以来、相撲の力士は取組後まず風呂に入り、さらにおねいさんのいる風呂に入りに行ったりするなど、すもうと風呂の縁は深い。下呂温泉は日本三名泉に数えられるものの、泉質は一般に無色透明、白濁泉ではないため、まらずもうへの効能は疑問視され、さいきんでは力士の間での人気も低下していた。
故郷の下呂温泉の人気低下を憂慮した下呂泉は、その効能を全国に知らしめるべく、まらずもうに入門することを決意したようだ。下呂泉本人は非常にまじめな性格、物腰もやわらかで、インテリ風の風貌。一見するとまらずもうのような荒々しい競技に足を踏み入れるタイプには見えないのだが、あえて厳しい世界に飛び込んだところに、かれの決意のほどがうかがえる。