別に何の意味もありませんが、トマトの絵を描きました。
ちょっと疲れているのかもしれません。
疲れてくると、何か色のはっきりした果実が食べたくなります。
なので、きっと今晩にはトマトを食べることでしょう。
「荷物の中に入れてあった林檎一つを家内と半分宛(ずつ)食べて」
「林檎半顆(はんか)だけ」
――(『新方丈記』内田百間)
百間先生の随筆を読んでいると、普段はなかなか目にしないような美しい日本語が並んでいるので気持ちが良かった。空襲で焼け出されて住む家も失った直後にも、この人は美しい言葉で物事を描き出す。でも辛くて読んでいられなかったので、途中で止めてしまった。