啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「シロヤマブキ」

2017-04-24 11:56:33 | 庭の花木

「ヤマブキ」 バラ科
超満員の江ノ電。所用があり、昨日は長谷へ。大安吉日、春うらら。久方ぶりに、鎌倉の空気をすって参りました。
日本、中国が原産とする落葉低木。庭木として、家庭に植えられて、古くから親しまれている。山吹と和名で記するのは、風が吹くと揺れやすいからだという。確かに、その枝は細く、弱い風でもしなやかにゆらす。枝の先に、花茎2~3㎝の花をつけが、一重もあれば八重もある。山吹色は、わずかに赤みをおびた黄橙色。黄色より深みを感じる。
花の図鑑を眺めて、なるほど、と感じた事を一つ。それによると、ヤマブキは恋の花だったという。万葉集には、いとしい人の面影に重ね、庭に植えた歌もあるという。さらに、武将、太田道灌は、ある日、雨にあい、簑を借りようと立ち寄った農家で、娘が八重の花を差し出した。彼は、その意味がわからず、恥じて学問に目覚め、大成したというのだ。“七重八重花は咲けども山吹の実(簑)ひとつだになきぞ悲しき”。
当家には、黄色い一重の他、白いヤマブキがある。シロヤマブキは、花も可憐だが、秋に小さな黒い実をつけるので、こちらも見どころ。

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