啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ボタン」

2016-04-27 16:56:45 | 庭の花木
 「ボタン」 ボタン科
 草木が萌え、里山も若葉に包まれ、新緑が目にしみる季節。春の山はのどかで、明るく、エネルギーに満ち溢れている。野も山も花の香りと、柔らかなひかりが降り注ぎ、まさに、山が笑っている状態だ。美味しいお蕎麦屋さんがあるとの情報を聞き、訪ねた山あいのひなびた店。美しい里の風景を楽しみながら、舌鼓を打ったのは言うまでもない。
 ボタン・・・それは百花の王。あでやかでゴージャスな姿は、息をのむ美しさだ。たった一本のボタンが咲いただけで、庭の景色がまるで変わるから不思議だ。気品と風格さえ漂うこの花びら、一見、頼りなさそうに見えるが、手で触れると、案外厚みがあり、しっかりした存在感がある。多少の風にも動じない。中国原産。平安時代に薬草として渡来したようだ。頭痛、関節炎の治療に根皮が使われたという。
 ボタンといえば、“花の御寺„といわれる、奈良県の長谷寺。ワラで囲いをした“寒牡丹„をみたことがあったが、春のそれとは違う美しい佇まいをしていた、と記憶している。

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