啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「よく似た果実」

2021-11-13 17:34:54 | 庭の花木
「ツリバナとマユミ」
 瀬戸内寂聴さんが99歳の生涯を閉じた。朝日新聞朝刊に、月1回エッセー「寂聴 残された日々」が連載され、毎月心待ちにしていた。多くの名言の中に「うふふ~」と、つい笑みがこぼれてしまうユーモアと納得感、安心感そして何より自身を心地よくしてくれる言葉の数々。その一つひとつが心に響き、考え方や行動に背中を押してもらった。影響を受けた作家のひとりで、こんなふうに凛として、格好よく歳を重ねていきたいと憧れたりもした。ご自身のやりたいことをやり、率直な発言等々、その生き方は必ずしも容易いことではなかっただろう。しかし彼女の活動の根底にあるのは、常に「愛」なのかなと。新聞を読む楽しみが1つ減ってしまった。
 「ツリバナ」は高さが5mにもなり山地に生える樹木。春から初夏にかけて5枚の花びらが、下に垂れ下がって咲くが、その花から想像もできないほど、秋には赤い実がひときわ目立つ。本当にかわいらしい実は有毒。また、それによく似た果実は「マユミ」。4枚の花びらはとても地味であるが、秋の果実が一層目立つ。「ツリバナ」か「マユミ」の見分け方は、果実の割れ方かも。ツリバナは5つに、マユミは4つに割れるので、素人の自身としてはそのあたりで判断している。なお、ツリバナは赤城自然園、マユミは当家で撮影。

マユミの果実

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