啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「結んで結んで」

2018-12-02 18:08:43 | 庭の花木
 「シロヤマブキの実」
 友人から、手作りの干し柿を頂戴した。渋柿をもぐ際に、ヘタの上の枝を少し残すように切りおとす。柿をむいたら、糸でその枝を結び、一つ一つの柿がくっつかないように順々につなげてゆき、風通しのよい軒で乾燥させるという。カビが生えないように天候に気を配り、柿の硬さや乾燥状況を見極める。
 かつて私も挑戦した経験があるが、あまりに硬すぎて歯が立たなかった記憶がある。美味しい干し柿を作るのは、なかなか手がかかる。
 葉が真っ黄色にそまり、小枝の先には、黒く熟した可愛らしいシロヤマブキの実。ヤマブキと名がついているので、黄色の花をつけるヤマブキと同じ、と思いがちだが、両方を比較して観察すれば、違いは一目瞭然。
 最近は弱風であっても、一枚また一枚と枝から離れて散りゆく葉が多いが、”実”は案外しっかり枝についており、殊のほか長く目を楽しませてくれる。黄色い葉と真っ黒な実、なかなか調和のとれた色調。改めて、自然の美しさを感じる。

頂いた干し柿。毎年、100個以上作るという。

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