啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「学びの小窓」

2023-06-01 18:51:40 | 庭の花木
「マツモトセンノウ」 ナデシコ科
 ほとんど日本の歴史の教科書に、載っていると思われる相沢忠洋(あいざわただひろ)。相沢忠洋といえば、岩宿遺跡。地元の丘陵の崖面から、黒曜石で作られた数個の石器を発見したことにより、日本の歴史を塗り替えるという大発見をしたことは有名だ。というのは、日本で一番古い時代は縄文時代とされていたのに、この発見により、旧石器時代が存在することが明らかになっていったから。
 久方ぶりに、岩宿博物館を訪れた。企画展示室の正面に、ド~ンと鎮座しているのは、彼が発見したという、ナイフのような形をした黒曜石が、ガラスケースにおさまっている。槍の先端に付けたのだろうか・・かなり尖っていて、小さな木の葉っぱみたいな形だ。こんな小さな物が、日本の歴史を塗り替えたのか・・・発見した人の情熱を感じる。彼は、有名な考古学者でなく、ただただ考古学が好きで、地元の調査に取り組んでいたという。一つのことに向かって、ひたすら突き進む情熱に感服する。
 毎年、初夏に花を咲かせてくれるマツモトセンノウ。今どきは、花も豊富で、色とりどりの草花が、その美しさを競うかのように、誇らしそうに咲いているが、中でも個体はやや大き目な朱色で、夏の庭を演出している。宿根草なので、全く手間いらず。
コメント (2)
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