啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「タンチヨウソウ」

2017-04-16 11:37:37 | 庭の花木

「タンチヨウソウ」 ユキノシタ科
ブルルル~とトラクター、ブーンブーンと小さな耕うん機のエンジン音。季節がら、夏野菜を植える準備の為、畑を耕しているのだろうが、一方、特別、種をまいたわけでもないのに、ホトケノザ、ナズナ、ハコベ、スズメノテッポウ、小さな黄色い花を咲かせたカタバミ…など、畑一面を覆っている。特に、手を焼くのがスギナ。スギナの根は、地獄まで続くと聞いたことがあるが、実際、土を掘っても、掘っても根は限りなく続く。庭ならまだ手入れのしようもあるが、畑となると、そうもゆかない。やっぱりトラクターで、一網打尽にしてゆくしか方法があるまい。
原産地が、中国東北部~朝鮮半島と記述があったタンチヨウソウ。別名、イワヤツデ。頑丈な根から、いきなり、蕾のかたまりが出たかと思ったら、あっという間に、まっすぐ茎が伸び、5㎜程度の白い花をたくさん咲かせた。草丈、30㎝程。タンチヨウソウは丹頂草と記するように、頭部がタンチヨウヅルのように赤い色をし、また葉を羽に見たてた名とのこと。別名のイワヤツデは、葉がヤツデのような姿をしているから。葉は、花が咲くその後を追いかけるように、ういういしい緑色の姿をあらわす。可憐で好きな花。花言葉「愛嬌」。