Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

まだ手を出せないでいるSPが有る

2017年01月21日 | ピュアオーディオ
沢山のSP遍歴をして来たが、まだ「音は聴いた事が有る」が手を出せないでいるSPが有る。それは「コンデンサー型SP」。

20歳頃クウォードのESL-57を聴いた時「なんて柔らかい音がするSPが有るもんだ」と感心した事が有る。当時のオーディオの師匠であるオーディオ販売店の方のお宅訪問で聴かせていただいた。それ以来気にかかっていたSPである。

その後、スタックスやKLH、マーチンローガン等の静電型SPも聴く機会もなく、久しぶりにクウォード社の比較的新しいESL-2805を聴く機会が有った。ESL-57のサウンドから遥かに進化していて「自分好み」のサウンドで有った。肌理が細かくて、みずみずしくて艶やかで、それでいて押しつけがましくなくて・・・。

オリンパスシステムの中高域はその様なイメージで作って来た。それがそのまますぐに手に入る様なSPなのだから「気になるSP」である事は間違いない。

しかし、コンデンサー型SPを入れるにはもっと大きな部屋が要る。それに「もっと落ち着いて音楽を聴く心境」にならないと手を出せないと思っている。何時かは手に入れたいSPである。金銭面でいえば買えない訳ではないが、今一つ躊躇してしまう処が有る。

オーディオに対する元気が無くなって来た様な・・・

2017年01月20日 | ピュアオーディオ
オーディオ同好会も35年を超え皆さん60歳を超えて来ました。最近は新しい機器に買い替えの話は余りありませんね。それぞれの方が複数のSPシステムを持ち、「所有欲」は一応満たされている状況だと思う。後は「音質」には何処かで妥協して「音楽」を楽しむ時期に入っていると思う。

もう若い時ほど熱気に流行って機器アサリをすることもない。現在持っている機器に少し追加をすれば事足りる状況になっていると思う。

多分「団塊の世代」が一番「音楽」や「物欲」に飢えていた世代だと思う。私は団塊の世代から数年遅れているが、子供の頃本当に「音楽」を楽しむ様な機器も時間もなかった。現在の子供たちは、生まれた時からTVが有り、自動車が有り、カメラが有り、携帯電話が有り、インターネットが有り・・・と実に恵まれている。今の子供たちにとってはそれは「常識」なのだろう。

その常識が「団塊の世代」の子供の頃には殆ど無かった。高度成長と共に豊になって、子供の頃手に入らなかったモノを少しづつ「作り」上げたり、手に入れたりして来た、その対象の一つに「オーディオ」(音楽)も有った様に感じる。

世代によって「常識が違う」事を念頭に置けば、オーディオ業界の縮小はやむを得ない現象かもしれない。もうバブル前のオーディオ全盛時代は二度と来ることはないだろう。機器類も魅力的なモノは少なくなってくると思う。

アナログLPを殆ど聴かなくなった

2017年01月19日 | ピュアオーディオ
オーディオを始めた45年前は、メインのソースと言えばアナログLPで有った。その後1982年ごろからCDが出始め、CDPを買う算段に四苦八苦した思い出もある。10年前はアナログプレーヤーを3セットから4セット所有していた時期も有るが、殆ど出番が無い為に、2セットになり・・・1セットになった。現在自宅システム用に使っているが、殆ど眠っている。年に数回程度しか聴かない状況。

「音質アップ」はアナログプレーヤーにも施してある。それもターンテーブル本体を除いて徹底的に追及をした。特に「純毛マット」や「サブターンテーブルの追加(テーパー加工)」を施した上で、ケーブル類は普通では考えられないほど太い特殊線で自作した。SME#3012RにオルトフォンのSPUリファレンスを組み合わせている。プリアンプにも内蔵型でパートリッジのミキサー用の昇圧トランスを使っている。出てくる音は、音数も多く重厚でいながらとんでもなく「ヌケ」の良いサウンドで有る。この音を知っていると他所で聴くアナログブプレーヤーの音は「ふん詰まっている」様にしか聞こえない。

しかし、CDPラインにも「音質対策」を施してある。WEのライントランスの導入(それも100年前くらいの古いモノ)やDACの選択、ケーブル類の特殊配線化等で、アナログプレーヤーと同等かそれ以上の音質を確保してしまった。当然アナログLPは聴かず、CDがメインソースとなった。アナログプレーヤーを設置している自宅システムは普段からあまり聴かなくなっているので、自ずとアナログブプレーヤーの出番は限定されてしまう。

今年は暖かくなったらアナログプレーヤーを元のレベルまで使い込んでみようかな?とも思う。LPが約1000枚ほど棚の中に眠っている。約1ヶ月くらい鳴らし込んでやらないと本当のサウンドにはならないと思う。

JBLのSPで柔らかい音を出すコツ

2017年01月18日 | ピュアオーディオ
JBLのスピーカーシステムをやや大きめの音量で再生すると、「音が飛んでくる」様な音の出方をします。この「音が前に飛んでくる」のがJAZZ好きの方には「リアル」に感じられるらしい。

ただ私から言わせると、「柔らかい音」の方が音数も多く音質グレードは数段上のサウンドになります。「音が前に飛んでくる」のは情報量不足で、「SPユニットが鳴っている」感じです。それに対して「柔らかい音」はSPユニットの存在が消えて、音が前面から面で出て来ます。両SPの外側にもプレーヤーがいる様な演奏になります。

「柔らかい音」を出す秘訣は、①とにかく音数を増やす事(機器・ケーブル・電源) ②能率の高いコンプレッションドライバーを高出力アンプでドライブしない事。③中・高域のユニットを複数ユニットで持たせて、飛び出す音の「圧力」を半減以下にする事 が上げられます。

やせた音(音数が少ない)ではとかくピーキーな音になり易いです。耳障りな音になります。まず音数を増やす事が第一番でしょう。

最近はMDでFMエアーチェックと共にCDも良く聴きだした

2017年01月17日 | ピュアオーディオ
昨年からMD機でのFMエアーチェックやDN-H4600Nに凝って見て、殆どCDラインを聴かなくなっていましたが、最近はFMエアーチェックしていない時はCDを聴いています。

やはり、FMやMDよりもCDラインの方が音質も信頼性も高いですね。お金の掛け方や手間暇の掛け方が違いますので仕方ない事だと思います。

クラシックがメインですがJAZZも中々良いのです。シンバルの「シャーンルルルルルル」と言う余韻がしっかり聴けるので、結構リアルに楽しめます。部屋のサイズ的にもオーケストラよりも小編成向きの広さですので、こちらの方がしっくり来ます。マンハッタンクインテットや日野皓正、MJQ等を良く聴きます。キース・ジャレットも良いですね。

現在は部屋のスペースを広げる為に「不用品の処分」をしています。特にカメラやレンズが増殖してしまって、防湿庫からはみ出す様になりましたので処分を始めました。デジ一眼カメラが4台、ミラーレス2台、コンデジ4台とフィルムカメラが5台と眠っています。デジタルカメラは日進月歩で進化していますのでそろそろ交換の時期です。APS-cの1200万画素カメラを1台だけ残して処分しています。買い替えはフルサイズのデジ一眼のみにしたいと思っています。

なかなか1セットにするのは大変だ

2017年01月16日 | ピュアオーディオ
昨日のブログにIさんのオーディオルームのSP達を紹介しましたが、あの部屋だけで4セットのJBLのSPが置いてあります。ご自宅には同じJBLの「オリンパス+#2395」の組合せのシステムも持っていらっしゃいます。このご自宅のシステムの方が「メイン」で使われています。

同じように私も現在3セットのシステムを持っています。長いオーディオ歴の間に常時2セット以上のSPを持っていました。長らくオーディオをやって来て「最後に残るのは1セット」と思う境地に来ました。

オーディオを若い時から趣味にされている方は、時間の経過とともに、SPやアンプ群が増えて行きます。ミニSPに巨大なアンプの組合せ、「残り物」を使った意外な組合せ等、メーカーが想定していなかった組合せで鳴らしている状態も生まれています。それはそれでまた新しい可能性を引き出している訳で、長く使った愛着の有る機器を手放すのはなかなかフンギレないものです。

小・中・大のSPに専用のアンプ群を組み合わせて、順番にかけて行くとそのシステムの差が良く判ります。判っていながらも中々手放せません。趣味は性能だけで決まるものでも有りません。「最後の1セット」にするには思い切りが必要です。しかし、時間をかけて決めて行く事が必要でしょう。自分でもなかなか決められません。

昨夜は定例のOFF会

2017年01月15日 | ピュアオーディオ


昨夜は同好会のOFF会でした。今回はI氏邸の順番でした。Iさんは今年75歳になられます。



使っておられるSPを5セット以上お持ちです。既に50年近いオーディオ歴で、過去に集めた機器がずらりと並んでいます。この部屋は自宅とは別に「オーディオルーム」として作られた40畳オーバーの専用ルーム。この部屋だけで4セットのJBLのSPが有ります。上の写真はプロジェクターーの両サイドに「K2 9500」です。このSPがこの部屋のメインSPです。



JBL 5500、(リア)



JBL D55000「エヴェレスト」(サブシステム)



JBL 3100(フロントサブ)



こちらがアンプ類のラック。メインSPのK2 9500用とフロントサブの#3100用のアンプはSPの横に設置。見えているマッキンMC2600はK2 #5500用のアンプ。



メインSP用のパワーアンプはマッキンMC1000(モノ×2台)・・・LPジャケットでメーターの光を覆っておられます。



久しぶりにマイクロSX#8000+SME3012+SPUの組合せでデイブ・ブルーベックの「テイク・ファイブ」を大音量で楽しみました。

周波数特性についての疑問

2017年01月14日 | ピュアオーディオ
10万円のアンプでも100万円のアンプでも「周波数特性」は「20Hz~20KHz」と表示されている。20㎝や25㎝のコーン型ユニットでも最低再生周波数特性は「30Hz」や「35Hz」等と表記されているユニットが多い。これって本当の値???

ケーブル類の自己開発を通じて、ケーブル類にも疑問が有る。銅製のケーブル類では聴感上「35Hz以下」・「20KHz以上」の再生は期待できないと感じている。なのにそれらのケーブルを使ったアンプやSPユニットから果たして「カタログスペック」の値が本当に再生しているのか???

個人的な意見から言えば、「カタログスペック」はそのメーカーの指標で有って、実際に使う場合にはその値はまず出てこないと思っている。A社、B社、C社では測定の方法も違えば測定機材・実験室も違う、もちろん測定する人も判断する人も違う。このオーディオ業界そのものが「統一基準」が無いのではないか?

自分は38㎝の重いウーハーを使っているが、本当の30Hzを出すのに苦労している。そのエネルギーの凄まじさはとんでもないものだと思っている。25㎝ウーハーで30Hzを出していますと言われる方のサウンドを聴いた事が有るが、私の耳では40Hzも出ていない???メーカーにはカタログスペックを厳正にしていただきたいと願う。

SPシステムの問題点

2017年01月13日 | ピュアオーディオ
一般に2ウェイSPなら低域と中高域のユニットの組合せ、3ウェイなら低域・中域・高域の3つのユニットの組合せのSPが、メーカー純正品に多い。それが50年以上続いている為に「常識」みたいになっているが、それは非常に多くの問題点を含んでいる。

まず、ユニットの型式・・・コーン型、ドーム型、コンプレッションドライバー型、リボン型、静電型等沢山の種類が有る。それぞれのユニット同士でも、材料の違いでまた音色や特性も違ってくる。その辺の組合せがメーカーの技術として商品化されている。

若い頃から思っていた事だが、低域は○○のメーカーのAと云う型番、中域は△△のメーカーのBの型番、高域は□□のCと云う型番を組み合わせたら凄いSPになる・・・様な事を考えていた。それに加えて「箱の方式」(フロントロード、バックロード、バスレフ、密閉型等)を組み合わせる事で、「自分仕様」のSPが作れるのではないかと思っていた。

実際にSPユニットを集めて「アセンブリー」してSPシステムを作成して来た。その結果、例えば低域のWウーハーとシングルウーハーの音の厚みの違いや、中域のユニットでも一つのユニットでは「出ない音・質感」が有る事を知った。それらを私は「音変換ロス」と呼んでいる。

一つのユニットでは出る音と出ない音が有る。それならば複数のユニットを組み合わせればそれらが改善できるのではないか?と考えた。その結果、私のシステムでは7SPユニットや8SPユニットシステムとなった。マルチアンプで一つの帯域を複数のユニットを組み合わせる事で「音変換ロス」を極小化させようとしている。メインのユニットに対し出来るだけ正反対の特性のユニットを組み合わせている。合わせて周波数帯域の拡大を図っている。

D208システムのサウンドには満足している

2017年01月12日 | ピュアオーディオ


D208システムのサウンドには満足している。FMチューナーのTRIO KT-8300の音だけはグレードが低くて、ただノイズ無く鳴っているだけだが、CDPやMDのサウンドは、サブシステムには勿体ないほど良く鳴っている。ストレスを殆ど感じ無い。



D208も「ランシングマーク」時代のモノだから既に60年以上前のユニットだ。古いから時代遅れな部分も有るが、コストダウンの部分も少ない。時代遅れな部分としては「低域側・高域側」共に伸びていない処だろう。コストダウンされていないメリットは、ユニットの剛性やコーン紙の質が違う点等で、「リアルさ」が違う。雰囲気音などとても良く出してくる。



総じて、ボーカルやピアノ、弦楽器の質感を良く出してくれる。現在ではもう入手困難なユニットだと思う。このユニットが有るのでLE8Tを買えないでいる。