Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

国内家電メーカーの修理保証体制に疑問???

2009年08月20日 | ピュアオーディオ

国内家電メーカーにも良い商品は数多くありますが、気に入った場合「長く使い続ける」と言う事を考えるとその修理保証体制はお粗末な内容です。

販売終了後8年間の保証期間が有りますが、その保証期間の末年や8年以上経てば自動的に「修理不能」になる可能性が高いのです。予備パーツ等も8年も保障されていません。

オーディオ機器の場合「気に入った商品」は長く使い続けて行きたいものですが、寿命が10年、修理も予備部品の保管もされていないでは「売りっぱなし」の無責任な商売としか云いようが有りません。具体的な会社名は控えますが、こんなお粗末なアフターケアが「国産」を嫌う一つの理由です。

今回修理に3台出しましたが(3台一緒に壊れた・・・機械的に10年の寿命?)まだ修理の保証期間なのに「部品がない」との事で修理を断られました。10万円以下の商品ならそう気にもしませんが、20万、30万円もした機器がこのような状態では非常に憤りを覚えます。


特注ト仕様レール STS-102

2009年08月19日 | ピュアオーディオ

昨日はJBL#4350専用トレール STS-102ブラック艶消し仕上げの発送をしていました。
Sts102b1

JBL#4350は非常に「馬力」の有る再生音を出して来ますが、オリジナルそのままではどうしてもショートホーンになりますので2インチドライバーの#2440のエネルギーを拡散しきれません。その為、#2440を#2395(お化けホーン)やHL-88(蜂の巣)を使って鳴らされている方が多いのは理にかなったやり方だと思います。

個人的にはこの#4350は2ウェイのマルチアンプ仕様になっていますが、500Hzクロスの3ウェイネットワーク方式が良いと考えています。
38cmウーハー2発と30cmミッドバスを500Hz以下でパラレル駆動し、#2440+#2395で500Hz~7000Hzをドライブし、ツィーターに#2420を追加し#2405とパラレル駆動するのが理想的と思います。欲を云えば#2440にハイルドライバーをパラレル駆動すればベストでしょう。

2インチドライバーからいきなり#2405では7000HZ~12000Hzあたりにエネルギーの「谷」が出来ますので#2420を加えています。

これを私のオリンパスはじめとするJBL3大ホーンシステムでは「民生用ユニット」で実際にやっています。
JBLの「民生用ユニット」(周波数特性の測定値なし)と1970年代以降の「プロ用ユニット」(周波数特性測定有り)の音質を比べますと、「民生用ユニット」の方が圧倒的に「音数」が多いのです。ですから私は「民生用ユニット」、それも「出来るだけ古い」ユニットを集めてシステムを組んでいます。

amt1に使用されたハイルドライバーは推奨クロスが650Hzですが、耐入力が200Wも有りますので、実際に500Hzから使っています。このユニットを2インチドライバーとパラレルに使いますと「飛んで来る音」がなくなり(圧抜き)、「音数」が飛躍的に多くなります。

結果として「非常に柔らかく聴きやすい」サウンドになってきます。手を焼いていた2インチドライバーが簡単に「手なづけ」られます。非常に柔らかいけど明快なサウンドです。これを一度聴いたら外せなくなります。


JBL S9500SE のウーハーのエッジ

2009年08月18日 | ピュアオーディオ

今日は朝から商品の出荷やCDPの修理発送と忙しくしていましたが、こう云う日は重なる物で近所のスーパーマニアのお客さんが飛び込んでこられました。

お話を伺うと、JBL S9500SE のウーハーのエッジが4個ともボロボロになったとの事で、メーカーに問い合わせたら修理代が4個で「?十万円」だったので当方に尋ねていらっしゃいました。当方ではおそらく1/3以下の価格で出来ますね。

ご近所のお得意さまでも有りますので直ぐにリスニングルームに行き、ウーハーを4個外して来ました。ウーハーを外す時にBOXの内部を確認しましたが「うーん????」・・・音質アップの改造は無理と判断しました。

せっかくウーハーを外したので内部配線を「オリンパス」と同じようにしようと考えていましたが、プリント基板のネットワークでは触らないほうがよさそうでした。

新しいSPになればなるほど「手を入れ難く」作ってあります。メーカーとして「SPの完成度」は上がっていると云えますが、「音質」を良くしようとしても「触れない」方向になっていますので「性能限界」が低くなっていると私は思います。

いずれにしても修理は急がないといけませんので本日専門家の所に発送しました。


出力2Wのアンプの世界

2009年08月17日 | ピュアオーディオ

現在自宅の707Jシステムで使用しているのは「6L6Gシングルアンプ」です。出力はわずかに2W程度です。6L6Gシングルアンプでは通常5W前後の出力が多いように思いますが、所有している物は前段にHL4(MH4)を使っていますので実質2Wくらいだと思います。

それでも自宅のSPシステムの能率が100dB以上有りますので十分すぎるくらいなのです。プリアンプにアキュフェーズのC-290を使っていますが、ボリューム位置は9時の方向で十分な音圧が得られています。

逆に7Wのシングルアンプも持っていますが出力が高すぎてパワーアンプの出力ゲインを絞り込んで使わないと9時の方向で使えません。

トランジスター型では100Wのアンプ等はザラに有りますが、2Wのアンプはまず有りませんね。
500W、600W/chのアンプも所有していますが、パワーハンドリングが合いません。

出力が2Wだからと言って「非力」ではありません。音の厚みや深みのある低音も出してきます。SPのパワーハンドリングが一般の低能率SPとは違いますので「反応の速さ・軽さ」の次元が違います。古いタイプのSPとアンプの組み合わせですが「伝送ロスを極小化」させて使っていますので「最新の機器」では出せない世界があります。

重たい鈍い「重低音」さえ望まなければこれで十分です。

ウーハーの能率が96dB以下だとこうは行きません。オリンパスに使っているLE15Aには500W/chのTr型パワーアンプをあてがっています。重低音が出ます。一気に吹け上がります。20Wの管球式アンプを組み合わせて鳴らしてみましたが「鳴り切りません」でした。音色や音数は非常に良い方向に行ったのですがパワー不足を感じました。「一気に吹け上がる感じ」が有りませんでした。

管球式で80W以上のパワーを・・・考えて見ましたが維持する為の「ランニングコスト」が大変で諦めました。熱量も凄いし、スペースも大変、予備球の調達が続かないと思いました。現在は昔と違って「良い球」の数が少ないのです。有っても高価すぎて1度使えても予備球まで予算が続きません。


部屋の共振・共鳴への対策

2009年08月16日 | ピュアオーディオ

よくあちこちのブログで「部屋の共振・共鳴」への対策で「パーテーション」や「振動吸収」等の対策がさも効果が有る様に書かれているのをよく見かけます。

確かに「部屋」の「特性」も大事ですが、私が主に「部屋への対策」を考えるのは「総板張り」や「石作り」の部屋くらいです。「響が乱反射して静まらない」部屋は吸音の対策が必要だと思います。それ以外の部屋は「さりげない」対策で十分です。

「部屋の性」にされる方の大部分は「システム」に問題が有ります。ピーク・ディップの発生や音の粒子が粗すぎすのです。「音数」が不足と言っても過言では有りません。

私のオリンパスシステムの低域に使っているLE15Aの1mくらい前にブリキ製のストーブを置いても「共振・共鳴」は発生しません。ウーハーに40Wほどの出力をぶちこんでも「何事もない」状況です。

システムに対策する前はそれはそれはひどい状況で、壁は共振・共鳴するは、耳は鼓膜が引き裂かれるかのような、散々な状況でした。わずか8畳の部屋にオリンパスを入れてLE15Aと#375の咆哮を聴きますと「部屋の性」には出来ませんでした。

システムへ「手を入れる」毎に「共振・共鳴・咆哮」は収まって行き、「伝送ロス」対策をする事で完全に「共振・共鳴・咆哮」はなくなりました。

この事例から、「部屋の性」とされている内容の大部分は「システムの音」そのものに原因が有ると考えています。

既存のメーカーオリジナルのSPでは「音数」が出ません。どんなに高価なSPやアンプ・CDPを持って来ても「肝心なポイント」を抑えない限り改善は出来ません。

こんな話をいくらしても「理解不能」な方が多いのだろうと思います。数百万円のSPやアンプ、CDPを購入すれば「すべて解決」とはならないのがオーディオの世界です。

自分でいろいろとイメージをしながら対策をして来ましたが、今までの「オーディオの常識」では対応できない事を痛感しています。誰も踏み込んでやらなかった事に挑戦しない限り「進歩」はないのだと思います。そう云う観点から見れば「誰でもパイオニア」になることのできる世界だと思います。


RCA箱システムのウーハーのパラレル化

2009年08月14日 | ピュアオーディオ

実際に「ウーハーのパラレル化」を実験している自宅の707Jシステムと事務所のRCA箱システムで「追加のウーハー」を付けたり外したりを繰り返して試聴を続けています。

自宅のシステムでは「質感」に若干違和感を覚えますが「音数」は圧倒的に改善されます。RCA箱システムでは同じメーカー同士で名器同士の組み合わせですのでさすがのマッチングです。
Rcabox2

今朝も外して聴いて、付けて聴いてをやっていますが「もう外せません!!!!!」。

RCAシステムの500Hz以下をD130(16Ω)×2発にLE8T(16Ω)1発を加えたサウンドは「絶品」です。ほぼこのRCAシステムも完成の域に来ました。毎日このシステムの演奏を聴くのが楽しみです。

こうなると、自宅707システムにも、オリンパスシステムにも同じLE8T(16Ω)を加えなくてはなりません。また出費ですね。もうこのサウンドを聴いたら後に戻れません。

ただ707Jシステムもオリンパスシステムも「LE8Tの置き場所」に困るのです。うまく設置場所を確保しないといけません。そうなると既存のSP-LE8Tの箱では大きすぎますので「特注」でエンクロージャーを作らないといけません。・・・ああ、また追加出費!!!!。


電気特性(電特)と官能検査

2009年08月14日 | ピュアオーディオ

ステレオの音質はケーブルを変えれば変化するけれども、それは「システム全体の総合力」の結果であって、交換した「ケーブルの音」では有りません。

確かにケーブルを交換したから得られた「音質」かもしれませんが、システム全体との「位相」の補完がうまくいったと云えるだけです。どのシステムも「同じ音質」になるとは限りません。

「伝送ロスを極小化」したケーブルの場合は違います。こちらは確実に「音質アップ」を期待できます。

ところで「音質」には客観的に普遍の「音質グレード」があります。個人の好みに左右されない「絶対的音質」です。「音数の多さ」等はこの部類に入るでしょう。個人的に好き・嫌いではなく万人が受け入れることのできる「管理指標」のひとつです。

ケーブルに電特特性を添付することを以前から考えていましたが、現実的に音質」を現す電特指標がまだ無いのが現状です。

若い頃食品会社で「官能検査」(味見)を受け持っていた経験があります。延べ8年間官能検査を経験しました。そこで得た物は「測定器では参考資料的なデータしか出ない」と言うことです。レトルトカレーを36品目の材料で1バッチ(1トン)の単位で製造して、出来上がり検査を人間の「舌」(ベロメーターと呼びます)で判断します。始めた頃は「大きな変化」しか掴む事ができませんでしたが、毎日100回以上官能検査の「採点」をし続けてきますと4年もしますと凄い「スキル」が身に尽きます。「何が何キロ足りない」と具体的に特定できるのです。人間がやることですので「投入ミス」は時々発生します。それをベロメターターは一瞬で感知します。機械で裏付けをするとその通りなのです。ただ機械では特定の味覚の代理指標しか出ませんし、時間もかかりすぎます。ベロメーターでは一瞬で判断できますが機械では翌日までかかる場合も多々あります。

同じことが「嗅覚」や「音」にも言えます。特に「音」は「電特重視」のメーカーほど「殺人兵器的な音」を出してきます。オーディオは音楽ですので「愉しめる」事が大切です。「時間の芸術」ですから一瞬一瞬を電特で調べたところで「そのときのその場の状態がそう測定されただけ」の話で、時間をずらせばすぐに違う測定値になります。

「電特重視」のお話をされる方は「木を見て森を見ず」の感を受けます。そもそも「時間の芸術」を総合的に判断できる測定器は無いと言うのが個人的見解です。

耳を鍛えて「官能検査」をやれるくらいの実力を持つようにしたいものです。そうすれば「未知の領域」の音質に踏み込んでいけるでしょう。良い音は客観的に判断できる物だと思っています。単なるマスターベーションの世界から抜け出して「音質」のグレードを上げていかないと進歩はありません。私は「進歩」を意識します。


物欲は有るけど冷めた目でヤフオクに臨みます

2009年08月13日 | ピュアオーディオ

なかなか思うようにヤフオクでの落札ができない。欲しい物はまだまだ沢山あるのだが「予定価格」を超えるとスッと熱が冷めてしまう。以前は「何としても・・・」の意気込みが有ったのだが、一通り機材が揃い無理をしなくなりました。

今夜もCDPで競争に負けてサバサバしています。悔しさが有りません。もう無理をしてまで購入しなければならない物がないのでしょう。次の機会にまた良い物が出てくるでしょう。

・・・と言いながら密かに狙っている商品があります。人間の欲望は尽きない物で、10セットのオーディオシステムを持っていながら更に欲しがるのですから・・・。

これからは「自制心」との戦いのようです。


音質確認のソース

2009年08月10日 | ピュアオーディオ

「音質アップ」の為に色々な対策をして来ましたが、その時々の最終確認をするソースを自宅のシステムでは決めています。

今回も自宅で「ウーハーのパラレル化」を実験していますが、まだ最終確認ソースまで行っていません。

若い頃から一番聴き込んだ曲になります。LPではベーム指揮「モーツァルト:レクイエム」、CDはワルター/コロンビア響「ベートーベン:エロイカ」になります。

今夜はブラームスのピアノ四重奏曲1番やフォーレ:レクイエム(コルボ指揮)を楽しんでいます。色々なCDをかけて「これでよし!!」と思わないとなかなか手が伸びません。

まだまだ「ウーハーのパラレル化」は色々なソースを聴かないと「最終確認ソース」に届きません。単なる個人的な「こだわり」なだけですが、この儀式を「合格」しないと最終判断が出せません。

一番良く聴いて来た曲というのは「一番思い入れ」が有るのです。それが今まで以上の「演奏」でないと困るのです。多分現時点でも「最高得点」の表現ができる様に仕上がっていると思いますが、「演奏」の音の出方が大きく変わっていますので、まだその気になれない自分がいるのです。


自宅のウーハーのパラレル化再発

2009年08月09日 | ピュアオーディオ

昨夜、またRB46のウーハーを繋いでいます。確かに有ると無いでは「音数」が違います。

繋いだり外したりでもう今回で4度目くらいです。「優柔不断なやつ!」とお思いでしょうが、急いで割り切らねばならない訳でもなく、しつこく納得いくまでやるのが「私流」です。

「メリットが有ればデメリットも有る」のが普通ですので、個人の好みとしてどちらを優先させるかだと思います。

手持ちにSP用入力トランスが有りますので、4Ω仕様を16Ω仕様に変換して使う事も出来ます。まだその前にテレフンケンとJBL D130 の組み合わせにするか?同じJBL同士の組み合わせにするか?実験をしてみたいと考えています。

RCA箱システムはLE8TとD130×2で上手く繋がって、ほとんどデメリットが無い様な「音質」に仕上がっています。

先々「オリンパス」もやりたいと考えていますので、時間も有りますしじっくり実験を重ねて行きたいと考えています。

それにしても「ウーハーのパラレル化」をしますと「音数」が増え、目の前にステージが出現します。伝送ロスの極小化の最終場面、この「魔力」には「虜」にされます。私の事だからモノにするまでトライを続けるでしょう。