Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

特注ト仕様レール STS-102

2009年08月19日 | ピュアオーディオ

昨日はJBL#4350専用トレール STS-102ブラック艶消し仕上げの発送をしていました。
Sts102b1

JBL#4350は非常に「馬力」の有る再生音を出して来ますが、オリジナルそのままではどうしてもショートホーンになりますので2インチドライバーの#2440のエネルギーを拡散しきれません。その為、#2440を#2395(お化けホーン)やHL-88(蜂の巣)を使って鳴らされている方が多いのは理にかなったやり方だと思います。

個人的にはこの#4350は2ウェイのマルチアンプ仕様になっていますが、500Hzクロスの3ウェイネットワーク方式が良いと考えています。
38cmウーハー2発と30cmミッドバスを500Hz以下でパラレル駆動し、#2440+#2395で500Hz~7000Hzをドライブし、ツィーターに#2420を追加し#2405とパラレル駆動するのが理想的と思います。欲を云えば#2440にハイルドライバーをパラレル駆動すればベストでしょう。

2インチドライバーからいきなり#2405では7000HZ~12000Hzあたりにエネルギーの「谷」が出来ますので#2420を加えています。

これを私のオリンパスはじめとするJBL3大ホーンシステムでは「民生用ユニット」で実際にやっています。
JBLの「民生用ユニット」(周波数特性の測定値なし)と1970年代以降の「プロ用ユニット」(周波数特性測定有り)の音質を比べますと、「民生用ユニット」の方が圧倒的に「音数」が多いのです。ですから私は「民生用ユニット」、それも「出来るだけ古い」ユニットを集めてシステムを組んでいます。

amt1に使用されたハイルドライバーは推奨クロスが650Hzですが、耐入力が200Wも有りますので、実際に500Hzから使っています。このユニットを2インチドライバーとパラレルに使いますと「飛んで来る音」がなくなり(圧抜き)、「音数」が飛躍的に多くなります。

結果として「非常に柔らかく聴きやすい」サウンドになってきます。手を焼いていた2インチドライバーが簡単に「手なづけ」られます。非常に柔らかいけど明快なサウンドです。これを一度聴いたら外せなくなります。