Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

部屋の共振・共鳴への対策

2009年08月16日 | ピュアオーディオ

よくあちこちのブログで「部屋の共振・共鳴」への対策で「パーテーション」や「振動吸収」等の対策がさも効果が有る様に書かれているのをよく見かけます。

確かに「部屋」の「特性」も大事ですが、私が主に「部屋への対策」を考えるのは「総板張り」や「石作り」の部屋くらいです。「響が乱反射して静まらない」部屋は吸音の対策が必要だと思います。それ以外の部屋は「さりげない」対策で十分です。

「部屋の性」にされる方の大部分は「システム」に問題が有ります。ピーク・ディップの発生や音の粒子が粗すぎすのです。「音数」が不足と言っても過言では有りません。

私のオリンパスシステムの低域に使っているLE15Aの1mくらい前にブリキ製のストーブを置いても「共振・共鳴」は発生しません。ウーハーに40Wほどの出力をぶちこんでも「何事もない」状況です。

システムに対策する前はそれはそれはひどい状況で、壁は共振・共鳴するは、耳は鼓膜が引き裂かれるかのような、散々な状況でした。わずか8畳の部屋にオリンパスを入れてLE15Aと#375の咆哮を聴きますと「部屋の性」には出来ませんでした。

システムへ「手を入れる」毎に「共振・共鳴・咆哮」は収まって行き、「伝送ロス」対策をする事で完全に「共振・共鳴・咆哮」はなくなりました。

この事例から、「部屋の性」とされている内容の大部分は「システムの音」そのものに原因が有ると考えています。

既存のメーカーオリジナルのSPでは「音数」が出ません。どんなに高価なSPやアンプ・CDPを持って来ても「肝心なポイント」を抑えない限り改善は出来ません。

こんな話をいくらしても「理解不能」な方が多いのだろうと思います。数百万円のSPやアンプ、CDPを購入すれば「すべて解決」とはならないのがオーディオの世界です。

自分でいろいろとイメージをしながら対策をして来ましたが、今までの「オーディオの常識」では対応できない事を痛感しています。誰も踏み込んでやらなかった事に挑戦しない限り「進歩」はないのだと思います。そう云う観点から見れば「誰でもパイオニア」になることのできる世界だと思います。