Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

出力2Wのアンプの世界

2009年08月17日 | ピュアオーディオ

現在自宅の707Jシステムで使用しているのは「6L6Gシングルアンプ」です。出力はわずかに2W程度です。6L6Gシングルアンプでは通常5W前後の出力が多いように思いますが、所有している物は前段にHL4(MH4)を使っていますので実質2Wくらいだと思います。

それでも自宅のSPシステムの能率が100dB以上有りますので十分すぎるくらいなのです。プリアンプにアキュフェーズのC-290を使っていますが、ボリューム位置は9時の方向で十分な音圧が得られています。

逆に7Wのシングルアンプも持っていますが出力が高すぎてパワーアンプの出力ゲインを絞り込んで使わないと9時の方向で使えません。

トランジスター型では100Wのアンプ等はザラに有りますが、2Wのアンプはまず有りませんね。
500W、600W/chのアンプも所有していますが、パワーハンドリングが合いません。

出力が2Wだからと言って「非力」ではありません。音の厚みや深みのある低音も出してきます。SPのパワーハンドリングが一般の低能率SPとは違いますので「反応の速さ・軽さ」の次元が違います。古いタイプのSPとアンプの組み合わせですが「伝送ロスを極小化」させて使っていますので「最新の機器」では出せない世界があります。

重たい鈍い「重低音」さえ望まなければこれで十分です。

ウーハーの能率が96dB以下だとこうは行きません。オリンパスに使っているLE15Aには500W/chのTr型パワーアンプをあてがっています。重低音が出ます。一気に吹け上がります。20Wの管球式アンプを組み合わせて鳴らしてみましたが「鳴り切りません」でした。音色や音数は非常に良い方向に行ったのですがパワー不足を感じました。「一気に吹け上がる感じ」が有りませんでした。

管球式で80W以上のパワーを・・・考えて見ましたが維持する為の「ランニングコスト」が大変で諦めました。熱量も凄いし、スペースも大変、予備球の調達が続かないと思いました。現在は昔と違って「良い球」の数が少ないのです。有っても高価すぎて1度使えても予備球まで予算が続きません。