自宅のSP-707J+αシステム、RCA箱Wフロントロード箱システム、オリンパスシステムの中音域にJBL:#375を使っています。ガウスのHF-4000でも良いと思っています。
27年間JBLの#4343を使って来ましたが、中高音域は25㎝コーン型+#2420(1インチスロート)ドライバーの組み合わせです。この1インチスロートドライバーは「鳴らし易い」ですが、「エネルギー感」が「生演奏の再現」と云う点から聴くと物足りません。音の線の太さ・分厚さ・エネルギー感と音数の多さから2インチスロートドライバーの優位性は動きません。音圧も118db/W有りますので、他のユニットとのバランスの取り方等使い手のスキルを要求します。組み合わせるアンプにも非常にシビアに反応しますので、そう簡単には鳴らし込めません。この#375を使ったシステムから「柔らかい音」を出せる様になれば合格点が出せるでしょう。私のシステムでは「音圧を感じない」柔らかいサウンドが出ています。昨日話した「クウォード:コンデンサー型SP」の様な質感を出しています。それでいてコンデンサー型の不得意な「エネルギー感」を感じさせるサウンドを出します。
オリンパスシステムを聴いてからJBL#4343を聴くと「ミニチュア感」を感じてしまいます。おもちゃに聴こえるんですね。以来メインシステムには2インチスロートのドライバーを使う事にしました。但し、サブシステムはその限りでは有りません。出来ればJBL:L-101の内部の175DLHをLE85に交換して使いたいと考えているほどです。「生演奏の再現」に拘らなければLE85(1インチスロートドライバー)でも十分な性能を持っています。
今ではこう云ったホーン型ドライバーを使える方が少なくなっています。メーカー純正の2~3ウェイのドーム型ユニットを使ったSPばかりになってしまいました。ドーム型ユニットもコーン型と同じ理論で音が出ています。その面ではコーン型ウーハーと合わせ易いと云えますが、音質面では「コンプレッションドライバー」には到底及びません。
ホーン型ユニットはドライバーを含め箱の外に出して使って初めてまともな性能が出て来るものです。#4343等の様に箱の中に綺麗に収まっているホーン型SPは、ホーン型の本当の実力を出していません。ホーンの振動・ドライバーの振動も音に変えて使う事で、もう一段上のサウンドに変身します。