Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

階段を一歩づつ登る様な「音質アップ」の仕方

2016年08月06日 | ピュアオーディオ
長くオーディオを趣味にして来ました。始めた頃は寮生活で4人部屋から始まりました。その翌年には個室をもらいオーディオも本格的に始めました。当時はSS誌も知らず、オーディオ店通いを毎週していました。当時はオーディオが隆盛期に向かっていたさなかですので、各地に専門的なオーディオショップが有りました。当時の名機たちがずらりと並んでいたものです。例えばJBL「パラゴン」、「オリンパス」、「L-101」、ALTEC「A5/A7」、タンノイ「オートグラフ」等・・・。

大型SPの名機たちの価格も凄かった。当時大卒給8万円ぐらいの時に、¥100万円くらいしていました。安月給のサラリーマンでは国産の30㎝クラスの3ウェイ機ぐらいが妥当な処を無理して、JBL#L-100を買いました。支払いに3年かかりました。アンプはサンスイのAU-9500から始めました。その後ラックスのCL-35Ⅱ+MB-88と云う管球のプリ+パワーアンプにしました。この時に「音質アップ」を認識しました。音数や音の厚みがまるで違います。30㎝ウーハーが38㎝ウーハーに変身したかのような低域の出方にビックリしました。しかし、これは「泥沼」に嵌まりそうだと感じました。

そこで思い切って「終わりのSP」としてまたまたお金もないのに「JBL#4343」を無理して買い、奥さんに貯金を出してもらってローン地獄はしなくて済みました。その後はアンプを「いずれマッキンにする」と決めていましたので、余裕資金が出来た時に、「ルボックスB-226」、「ビクターラボラトリーシリーズプリ+パワー」→「マッキンC29+MC2500」へと行き、もうこれで完成と思っていました。この状態で10年~20年もするとSPは傷んでくるし(エッジ交換)、アンプも続々と新型が出て「音質」は現在の標準レベルにあるのか?と気にかかって来ました。

まだ、機器に躊躇いを持っていた時に、SPケーブルやラインケーブルを当時はやっていた無酸素銅の棒99999999のうたい文句のモノに交換したりもしました。少しはレベルアップしましたが、投資効果はさほどあったとは認識できませんでした。

その後、サラリーマンを辞めて事業を始めましたが、「仕事で使った手法」を使って「音質アップ」を考えて見る事にしました。そこまで来るために色々なケーブル類やアンプ類を交換して経験を積みました。この時点までは「自作」は一切していません。そんな中で「スーナーケーブル」に出会い、その音の「劇的な音質改善効果」に耳を奪われました。「スーナーケーブル」なんて聞いたことのないメーカーのケーブルを使ったRCAケーブルやXLRケーブルは市販されておりません。当然「自作」するしかなかったのですが、これがその後の私の「音質アップ」にもの凄い影響を与えました。

今までアンプを初めとする機器の比較試聴やケーブルの試聴は、「試聴で有って試聴でない」根拠のないモノであった事を認識しました。やはり仕事で使っていた「4M」の思想が大事だと思いました。その後は「階段を一歩づつ登る」様な音質アップの仕方に変わりました。色々実験をして「良いモノは徹底して取り入れる」、「悪ければもとに戻す」事をして来ました。