ロメインレタスを定植した段にあがると、ドカッと頭が落ちた。食事処の盛況さときたら、もう。タマゴの殻で防御した、のに。う~ん、どうしたもんじゃろなぁ。とうとう8株になってしまった。65株、65株も定植したのに・・・。この手も、うまくいかなかった。う、う~ん。どうする、次の一手?
ちょっと待った。伝統的な対処法をいくら見つけやみくもに施しても無駄じゃないか。つまり、彼らも沢山発生しているときとそうでないときがあるはず。適材適所じゃないが、適時にその対処法を施さなければ効果が少ない。タイミング考えず施したところで無意味なる、んじゃないだろか。
で、調べてみた。ネキリムシの生態。カブラヤガ、タユナヤガなどの幼生だとたどり着く。意外に記載が大雑把なものが多く、これはというのがなかなか見当たらない。でも、やっと、島根県農業技術センターのサイトでやっと見つけた(引用原文のまま、下線は庵主が付けた):
○概要
レタスやナスなどの野菜類の苗の地際部を食いきり、土中に持ち込むのがこの虫で、島根県ではネキリムシやキリジとか呼ばれている。夜間加害するのでヨトウとも言われているが、ヨトウガなどとは種類、被害、防除法が異なる。ネキリムシには数種類いるが、島根県ではカブラヤガが多い。
○被害と診断
ネキリムシ類の加害植物は極めて多く、被害の多い作物はレタスのほかダイコン、キャベツ、ハクサイ、カブ、ナス、トマト、ピーマン、ニンジン、ゴボウ、ホウレンソウ、ネギ、イチゴ、アズキ、ダイズ、サツマイモなどである。特徴的な被害は苗の地際部の切断である。生育が進んで硬くなった葉や茎は好まない。被害が問題となるのは発芽後および定植後間もない幼苗期である。しかし茎がいつまでも柔らかいレタスのような葉菜類はその生育期間をとおして加害される。ふ化後の幼虫は地上に生息し、下葉あるいは心葉を食害する。この頃は摂食量も少なく実害はないが、体長が10mmを越えると好んで生長点の心葉を食ったり、地際の柔らかい茎を切断したりする。また、株を土中に引き込んで食べたり、枯らしたりする。被害は年中見られるが、多いのは4〜6月と9〜10月である。成虫や蛹、卵はあまり目につかない。老熟幼虫は体長が約40mm、頭部は黒褐色、胴部は暗灰〜暗緑色で一面に細かい隆起があり、サメ肌状である。
○発生生態
年3〜4回発生し、幼虫で越冬する。成虫の発生は5月上旬、7月上旬、9月中旬である。成虫は雑草や栽培植物の地際の古い葉とか枯葉に1〜2個ずつ産卵する。4齢以降の幼虫はほとんど土の中にいる。好適条件下では卵期間は4〜5日、幼虫期間は30〜32日、蛹期間は約16日である。
(ここまで引用)
こんな生態だった、のか。7月上旬に成虫が発生するなら、逆算していくと45日から50日あたりで幼虫が生まれることになる。ありゃ、7月上旬に成虫となるだろう連中は、5月中旬あたりってこと、になる。ロメインレタスを定植したのは先週12日。おいおい、それに、畝は草を引いていて食べるものがなかなか見つからない。そこにとんでもないアホがやったきて、柔らかいレタスの幼苗を置いてった。そりゃ飛びつくわな、彼らも必死、何をやっても効果がないだろう。ただ分からないこともある。どの段も基本落ち葉を入れている。実は別の段に5日リーフレタスを定植している。そこは時間がなく落ち葉をすき込む間がなく露出している。が、もちろん被害は出てるが、少ない。なぜ? 成虫が古い葉とか枯葉に産卵するなら、そちらのほうが被害が多い、ってもんじゃないんだろか。落ち葉を入れたタイミング? なんにせよ、この発生のリズムを念頭に定植しなかったのは失敗だった。
ちなみにリーフレタスの被害の様子
掘り起こすと、出てきた。
今日の一枚:圃場のちょっと下で、ほとんど人工のもの視界に入れず浅尾沈下橋まで見通せる場所に気が付いた。14時過ぎ。
もう一枚:幼き勇者!
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