Do you remember rock'n' roll radio?

Macとか音楽とかサッカーとか気にくわないニュースとか、独りよがりの邪推と妄想

想像してみよう、ジョン・レノンが生きていたら

2020-12-08 19:39:19 | 音楽



今の日本でお茶の間の話題というと、はやぶさ2になりましょうか。
小惑星から岩を採取したはやぶさ2が無事に帰還したってんで大騒ぎ。

いや、もちろん、大変な仕事ぶりと思いますよ。
その先にはまた別の研究があるのは置いておいても。

それにしてもしかし、なんかこう相変わらず、はやぶさ2のミッションというよりは、
その仕事を成し遂げた日本人エライ!みたいな文脈での報道が多いような気がするのは、
自分だけでしょうか。

まあねえ、新型コロナの感染拡大であったり、前総理のアベちゃんが桜を見る会問題で
検察から捜査されていたり、前の農水大臣には企業から賄賂が渡されていたりと、
まあ国のお偉いのやることなすことインチキだったり悪さってのが露骨になっていて、
日本人としては日本人としての威厳を見出せるニュースに殺到してしまうってものですが。


さて、そんなことより12月8日です。
12月8日というと、ナニを思い浮かべるでしょうか。

パールハーバー?
それとも、ジョン・レノン?

そうです。12月8日はジョン・レノンの命日です。
自分も毎年、思い出したようこの日には彼のアルバムを聴いています。

ソレにしても、ジョンがニューヨークで暗殺されてから、40年です。
もう40年も経ちましたか。


ビートルズが解散してソロになってからのジョンは、
「愛と平和」のアーチスト、みたいな印象がありますよね。
「平和を我等に」「ハッピー・クリスマス」に代表されるような。

「ハッピー・クリスマス」では、War is over と唄いました。
ただし、 If you want it と。

40年経っても世界で紛争が終わらないのは、人々が戦争を望むからなのでしょうか。

「イマジン」では、「もし国がなかったら」と唄いました。
国がなかったら、国同士の諍いは起こらないのに。

でも、国同士どころか、同国内で分断を煽るような事態がそちこちで起きています。

もちろん、ジョン・レノンがいかに偉大な音楽家であっても、彼が願い祈っても、
その力だけで世界から戦争や貧困や対立が無くなるワケではありません。

ジョン・レノンとは、平和を願う人々の、ガス抜きに過ぎないのでしょうか。
ひょっとしたら自分は、ジョンに多くを頼りすぎなのでしょうか。


世界では平和が進行するどころか極右や一国主義の台頭で地域の分断が進み、
気候変動や新型コロナウィルスといった脅威にも脅かされています。

もし、ジョンがこの時代に生きていたら、彼は何を感じ、
どんなことを考え、どんなメッセージを唄っていたでしょうか。
女性の地位向上やLGBTQの動きは十分だと考えてくれるでしょうか。

もちろん、愛や平和について主張し唄う音楽家が絶えたワケではありません。
特にアメリカではトランプ政権になってから、
その失望や批判を題材に楽曲を制作した例などは多くあるようです。
日本だと芸能人が政治批判するな!って叩かれちゃいますけどね。

でも、ジョンなら、何十年経っても平和に満たされないこの世の中をどう表現するのか、
死後40年という年月の経過への感慨とともに、想いを新たにしてしまうのです。

 

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