自分が応援するフットボールチーム、
イングランド・プレミアリーグのリヴァプールの監督交代がありました。
今シーズンからチームの指揮を執ったロイ・ホジソンは、
小規模のクラブであるフラムをプレミアリーグ降格の危機から救い、
昨シーズンは同チームをヨーロッパの大会で決勝にまで進出させるという躍進を見せました。
それまでやスイスやフィンランドの代表監督やイタリアのインテルなど、
イングランド人ながら海外での活躍が目立っていたホジソンでしたが、
ここにきて自国での評価を高めたのです。
そして、今シーズンは我がリヴァプールの監督に就任。
リヴァプールは最近、フランス人のジェラール・ウリエや
スペイン人のラファエル・ベニテスが監督を務めていたこともあり、
なんか妙に選手層のラテン化が進んでいっていて、
ちょっとなんだかな～というカンジがしてました。
タイトルも獲れないわけではなかったんですが、
ファンにとって最も重要なプレミアリーグのタイトルだけは獲れないまま。
ここで監督がイングランド人のホジソンになり、
ジョー・コールやコンチェスキーの実績あるイングランド人と
将来を嘱望される若手のスコットランド人、ダニー・ウィルソンを
シーズン前に獲得し選手層の英国色も多少濃くなり、
その時点では自分の今後のリヴァプールへの期待値というのは
いやおうなく上がっていったものでした。
ところが、どうにもチームの成績が上がりません。
いい試合はあったんですよ、まれにですけど。
結局負けましたけど2点リードされながらいったんは同点に追いついたマンチェスターU戦とか、
たぶん相手が調子悪かったんですが完璧なトーレスの2ゴールで勝ったチェルシー戦とか。
でも、パフォーマンスは安定せず、勝ち点を取りこぼし、
かつて「Big 4」の一つと言われた強豪の面影はいつになっても見られませんでした。
当然、周囲からはホジソン監督解任のハナシが出始めるのですが、、、
自分としては、今シーズン就任したばかりなのだから、確かに今は苦しんでいるけど、
もっとホジソンにチャンスを与えるべきと考えていたのですが。
いや、だって、チームのオーナーが変わる変わらないで長いことゴタゴタしてたり、
ホジソンや選手達に可愛そうな情勢も実際にありましたのでね。
そうした考えも、年末年始の数試合で変わりました。
昨年の最終試合では当時最下位だったウォルバーハンプトンにホームで負けるなど、
結果もそうですが、何といっても試合内容が散々。それは素人目にも明らか。
選手達からは情熱も今ひとつ感じないし、楽しそうじゃなさそうでしたし。
これはもう、監督のコントロールができてないんだと思えて、
ホジソンにはもっと時間が必要だと考えていた自分も解任やむなしと思いました。
試合中はパフォーマンスの酷さにファンからそれをなじるブーイングがあったり、
次の監督にリヴァプールの英雄であるケニー・ダルグリッシュを求めるチャントが
起こるのもやむなし、という有様。
そうしたファンの態度に対してホジソンは、
「サポーターならこういう苦しいときこそ支えてくれるべきじゃないか」
と、不満を漏らしたというのですが。
確かにそれは言えますが、ホジソン、それを自分で言っちゃいけないってものですよ。。。
まあ、そんなことで、ついにホジソンは退任。
代わりに、チームの「レジェンド」ケニー・ダルグリッシュが
今シーズン終了まで暫定で監督を務めることになりました。
彼はリヴァプールでは選手としても歴史に残る英雄ですし、
監督としてもタイトル獲得の実績を持ち、ファンの支持も厚いので、
歓迎する声は多いのですけどね。
不安としては、もう20年くらいフットボールの現場から離れているということ。
それで、現在のプレミアリーグにどれだけ対応できるのか・・・
でも、ま、彼のカリスマ性というのも信頼もありますので、
求心力と選手達のモチベーションアップにつながれば、
パフォーマンスも改善されていくのじゃないかと、期待します。
早速、キング・ケニー態勢での初戦、FAカップのマンチェスターU戦が行われました。
試合は早々にPKで1点を献上し、前半のうちにキャプテンのジェラードが退場と、
厳しい戦いを強いられ、そのまま0-1で敗戦。
この試合は見てないのですが、ネットでいくつかレポートを見たところによると、
パフォーマンスも今シーズンの戦いぶりからは改善したし、選手の意気込みも
変わったんじゃないかということで、なかなかポジティブな評価のようであります。
なんとか、これを機会にチャンピオンズリーグ出場権獲得まで！
上昇していって欲しいものです・・・ ムリ？