むらいむらいとです。 

「らいむらいと」「CARO」所属 お嬢の 日々反省日記。

そうそう。

2008年02月03日 21時18分00秒 | 戯言
最近読んだ2冊の本。
浅川マキと加藤登紀子のものなのだが、両者同じ時代にデビューした歌い手、そして現在もシンガーである。

浅川マキの方は、30年の時代の中で独り言のように綴られたエッセイ集で、好きな歌手、レコード、映画、野球、仕事に携わった男たち、パートナー等の事をそれこそ徒然なるままに呟いているもの。
なんかアングラ歌手として認知されている人なんだろうけど。
唯一出演した寺山修司の映画の役柄が売れない娼婦であったり。
しかしこの本の中で浅川マキには風格があり、時代に合わせて呼吸をする事のないこだわりがあり、それでいて茶目っ気があり品がある。

加藤登紀子の本であるが・・・まさに学生運動、大学紛争真只中の時代。
知り合った男性と獄中結婚、出産、子育て、それと平行した歌手活動。
夫の仕事への支持、そしてガンとの闘いの果て、夫の死。。。
と、まさに波乱万丈の半世を自ら綴ったもので・・・考えさせられました。
やはり加藤登紀子って人もやはりどこか品があり、生きて行く逞しさがあり、ユーモアがある人で読み手に退屈させないのだ。
最後、病いと闘う夫を見守り応援し続けていく所などは涙なくして読む事が出来ず、仕事場の休憩時間に読みながらぼくこっそり泣いてしまいました。

それからこの本の中で知ったんやけど、浅川マキが加藤登紀子に結婚する相手に対してのアドバイスを送ったりしていて、お二人なかなか交流の深い間柄やったらしい。

同じ時代に歌手として活動を始めた二人が、お互いまったく違った境遇の中で歌い続け、そして現在もなおステージに立つ意味。
たまたま同時期に読んだ2冊の中でその同じ意味を見い出す事が出来たような気がします。
コメント
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