3月13日(水)にOEK第334回定期公演が音楽堂で行なわれた.
聴きたかった曲はプロコの2曲.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/7a/fbd06a9f9c037685ff7f21df26b6d08d.jpg)
プログラムは,モーツアルトの作品が2曲.
交響曲第40番と2つのVnのためのコンチェルトーネ.
そして,プロコフィエフの作品が2曲.
Vn.協奏曲第2番と古典交響曲.
井上道義さんが指揮する予定だったが,体調不良を理由にコンチェルト以外はお休み.
コンミスのアビゲイル・ヤングさんのリードで,残りの3曲を演奏した.
これがとても素晴らしい演奏.
OEKを頻繁に聴いているわけではないけれど,指揮者がいないことで明らかにOEKのメンバーの気迫と集中力が上がったような気がした.
そして何よりも,アビーさん,凄いデス!
コンミス席では全身を使ってオケをリード.
コンチェルトーネでは,1stVnのボリス・ベルキンを食ってしまうような奔放で明るい音色.
あっぱれ!アビーさん!
そして,やっぱり凄いぞOEK!
指揮者がいないとMozartの交響曲第40番の細かな音のうねりや起伏は表現が難しそう.
それを見事に細部まで手を抜かずに演奏しきった.
小編成オケならではの呼吸とバランスが保たれた演奏.
演奏前は「井上さんがいなくてどうなることやら?」と心配していた.
でも,そんな心配は杞憂でした.
むしろ,指揮者がいないほうがスリリングで面白い?
2つのVnのためのコンチェルトーネでも,1stソリストのボリス・ベルキンさんは遠慮しているわけではないですよね?と思わせるほどの圧倒的な存在感のアビーさん.
音楽的なバランスがどうのこうのという問題はさて置き,2ndソリストを務めながら,オケと絶え間なくコミュニケーションをとりながら音楽をまとめていく姿勢は素晴らしかった.
井上道義さんは,プロコのコンチェルトのみを指揮.
この曲をライブで聴くのは,たぶん初めて.
冒頭のソロVnを聴くと,CDでもライブでも背中がゾクゾク.
諧謔的だけど不思議な透明感がいい.
小編成オケのライブ演奏では,今まで聴き逃していた曲の細部まで,はっきりくっきりと聴こえてくる.
今まで持っていたこのコンチェルトのイメージを違い,とても室内楽的な響きがしたところが印象的.
逆に,古典交響曲では,小編成のオケなのに,まるで大編成オケを聴いているようなスケールの大きさを感じた.
風をきるような爽快感.
おどけた調子のユーモラスで暖かい響き.
切れ味鋭い刃物のようなシャープなフィナーレ.
アビーさんのOEKは,たとえ指揮者がいなくても何でもできる.
日本のオルフェウスでした.
終演後,客席からの鳴りやまない拍手に,アビーさんが挨拶するまで決して立ちあがろうとしなかったOEKのメンバーの姿勢もよかったなぁ~.
聴きたかった曲はプロコの2曲.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/7a/fbd06a9f9c037685ff7f21df26b6d08d.jpg)
プログラムは,モーツアルトの作品が2曲.
交響曲第40番と2つのVnのためのコンチェルトーネ.
そして,プロコフィエフの作品が2曲.
Vn.協奏曲第2番と古典交響曲.
井上道義さんが指揮する予定だったが,体調不良を理由にコンチェルト以外はお休み.
コンミスのアビゲイル・ヤングさんのリードで,残りの3曲を演奏した.
これがとても素晴らしい演奏.
OEKを頻繁に聴いているわけではないけれど,指揮者がいないことで明らかにOEKのメンバーの気迫と集中力が上がったような気がした.
そして何よりも,アビーさん,凄いデス!
コンミス席では全身を使ってオケをリード.
コンチェルトーネでは,1stVnのボリス・ベルキンを食ってしまうような奔放で明るい音色.
あっぱれ!アビーさん!
そして,やっぱり凄いぞOEK!
指揮者がいないとMozartの交響曲第40番の細かな音のうねりや起伏は表現が難しそう.
それを見事に細部まで手を抜かずに演奏しきった.
小編成オケならではの呼吸とバランスが保たれた演奏.
演奏前は「井上さんがいなくてどうなることやら?」と心配していた.
でも,そんな心配は杞憂でした.
むしろ,指揮者がいないほうがスリリングで面白い?
2つのVnのためのコンチェルトーネでも,1stソリストのボリス・ベルキンさんは遠慮しているわけではないですよね?と思わせるほどの圧倒的な存在感のアビーさん.
音楽的なバランスがどうのこうのという問題はさて置き,2ndソリストを務めながら,オケと絶え間なくコミュニケーションをとりながら音楽をまとめていく姿勢は素晴らしかった.
井上道義さんは,プロコのコンチェルトのみを指揮.
この曲をライブで聴くのは,たぶん初めて.
冒頭のソロVnを聴くと,CDでもライブでも背中がゾクゾク.
諧謔的だけど不思議な透明感がいい.
小編成オケのライブ演奏では,今まで聴き逃していた曲の細部まで,はっきりくっきりと聴こえてくる.
今まで持っていたこのコンチェルトのイメージを違い,とても室内楽的な響きがしたところが印象的.
逆に,古典交響曲では,小編成のオケなのに,まるで大編成オケを聴いているようなスケールの大きさを感じた.
風をきるような爽快感.
おどけた調子のユーモラスで暖かい響き.
切れ味鋭い刃物のようなシャープなフィナーレ.
アビーさんのOEKは,たとえ指揮者がいなくても何でもできる.
日本のオルフェウスでした.
終演後,客席からの鳴りやまない拍手に,アビーさんが挨拶するまで決して立ちあがろうとしなかったOEKのメンバーの姿勢もよかったなぁ~.