ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

今年のラ・フォル・ジュルネ音楽祭のポスターいろいろ

2010年03月16日 19時29分58秒 | Weblog
今年のラ・フォル・ジュルネ(LFJ)音楽祭は東京,金沢,新潟,びわ湖の4ケ所で開催されます.
それぞれの公式ポスターには,T-シャツとGパン姿の現代風のショパンがコーヒーカップを片手に,ピアノのそばに座っている姿が描かれています.
でも,細かいところで違いがありますねぇ~.

まず,地元の金沢のポスター.

          

ショパンと同世代の作曲家達(generation 1810:1810年前後に生まれた世代のメンデルスゾーン,リスト,シューマンなど)が金沢の音楽祭のテーマ.

窓の外の景色は,日本三大名庭・兼六園に隣接する金沢城・石川門のやぐら.
いや~,いかにも金沢っぽい景色ですねぇ~.

背後の壁には,generation 1810の3名の肖像画が見えます.
右端の絵はリストでしょうか.
額にしわを寄せ,いかにも神経質そうな顔つきで腕を組んで,こちらを睨んでいます.
左上の肖像画はメンデルスゾーンでしょうか?
随分おでこが広いですねぇ~.
左下にはシューマンが見えます.
音楽の教科書に載っている肖像画そのものって感じです.

金沢のショパンは,首にネックレスをぶら下げています.
ほかの3都市の音楽祭のショパンはネックレスを着けていません.
金沢のショパンは,オシャレなのです.

東京のポスターです.

          

東京のテーマはショパンの宇宙.

ショパンの故郷ワルシャワの摩天楼である文化科学宮殿が窓から見えます.
この建物は社会主義時代にスターリンからポーランドに贈与され,デザイン的にはモスクワ大学本館と類似点が多いスターリン・ゴシック様式です.
遠くには東京のシンボルである東京タワーのような塔が見えませんか?

東京の壁の肖像画はジョルジュサンドですね.
ショパンの着ているT-シャツにもジョルジュ(GEORGE)の文字がプリントされているし・・・.
まさにジョルジュ命.

びわ湖のポスターです.

          


LFJびわ湖のテーマはショパンとモーツアルト.
LFJを新しい街で開く場合,1年目はベートーベン,2年目はモーツアルト,そして3年目以降は世界共通のテーマで行なうというのが,これまでの慣例でした.
びわ湖って,今年で2回目の開催でしたっけ?

窓の外には,びわ湖と比叡山.
壁の肖像画はもちろんモーツアルトです.

びわ湖と新潟のショパンが持っているマグカップには,白い鳥の模様が入っていません.
この白い鳥は,何なんでしょうか?

新潟のポスターです.

          

新潟のテーマはショパンとバロック.

LFJ発祥の街ナントと新潟は,なんと姉妹都市だったとは・・・.
ナントと姉妹都市の新潟を差し置いて,先に金沢でLFJを開催してしまってゴメンナサイです.
抜け駆けでしょうか?

窓の外には,6連アーチで有名な万世橋.
新潟の観光のシンボルの一つかな?

壁の肖像画はヘンデル?バッハ??
バロック時代の音楽って,よく分からないもので・・・.

この4枚のポスターをよ~く比較して見て下さい.
まだ,いろいろ面白い相違点があるかも?
髪の毛もじゃもじゃの脳科学者がやっている「アハ体験」みたい?