The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2010 シャトー・ポンテ・カネ ポイヤック

2015-05-11 21:05:16 | ワイン
今回の『マコT』で肝のワインはいろいろあるが、ワタクシはまずもって最後に登場した、この表題のワインについて書こうと思う。

2009年に続いてPP100点を獲得はしたようだが、同じ100点でも2009年とはヴィンテージ的には似て非なるもの。
焼けた、究極のコンクワインの2009年よりは、そこはかとなくエレガンスを感じるのはワタクシだけだろうか?





もちろんブラインドで登場したわけだけれど、グラスに絡みつく太いレッグを見るに及び、とてもボルドーとは思えなかった。
しかしながら、じゃあカリフォルニアのカベルネ?となった時、それもどこかに違和感がある。

そこが2010年の真骨頂で、全てにおいてずば抜けてはいるけれど、天候的には平均的に推移した証が見て取れるのだ。
それにしても、問題は生きている内に飲めるのか?ということだ!

幾らなんでも、この状態では飲みたくない!
だからこの手のスーパーボルドーは無縁のモノということだ!

悪いけど、小生は80年代のチュルドレン・ヴィンテージでもチビリチビリ飲むことにする(キッパリ)

ではでは・・・


マコT会終わって、ほくそ笑む♪

2015-05-10 10:50:42 | ワイン
昨晩久しぶりに『マコT会』にお邪魔をしました。

ここ最近『パパジイ・・・』⇒『ラ・ロマネ・・・』⇒『マコT・・・』と、ワイン会めじろ押しで、書き込みせにゃならん話題もまだまだ山積しているのですが、ここにきて当方の脳細胞にも退化傾向が見られ、記憶も薄れ気味(汗)
なので、ここはひとまず手近なところから書き込むこととし、まずは昨日のラインナップについて一くさり・・・

で、今ここで昨日のラインナップを思い出してみて、思わずほくそ笑んでしまった!
ナンとも月光氏らしい、味のあるながれなんですね・・・

それは、わかる人はわかる!わからない人はわからない・・・
何か禅問答のようで、いささかこそばゆい表現で申し訳ないが、まずはココまでの歴史があってゆえの、ほくそ笑みなので許してたもれ♪

まずはラインナップをご覧あれ↓



1.2009 シャブリ・グラン・クリュ レ・クロ ヴァンサン・ドーヴィサ

2.1988 シャトー・デュリュック サンジュリアン

3.2009 ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ ミッシェル・グロ

4.1989 シャトー・ゴンボウド・ギュイヨ ポムロール

5.2010 ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ レ・ペリエール ロベール・シュヴィヨン

6.NV ド・ヴェノージュ ブラン・ド・ノワール・レゼルヴ 

7.1982 シャトー・ド・カマンサック オー・メドック

8.2008 シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ ロベール・グロフィエ

9.2010 シャトー・ポンテ・カネ ポイヤック

さて、どうですか?
ワタクシにとっては、いくつかのほくそ笑みが隠されている(笑)
それと、ワインに関わる者の気迫とダイナミズムが見て取れる!
何をしてワインを楽しむ者に伝えるのか?それが鏤められている・・・

またいつものように、個別に唯我独尊はた迷惑コメントはユックリと♪
書き損じた話題もおいおい登場するでしょう、ではでは・・・

『99’ラ・ロマネ』を飲む会を飾るワインたち、でした。

2015-05-08 05:53:59 | ワイン
さーてこれで表題の会に並んだワインは全て網羅したわけだ。
皆さん、いかがでしたでしょうか?

『ラ・ロマネ』は『DRC』のものと比べてどうよ?とか、いろいろ揶揄もされているけれど、あのヴォーヌ・ロマネのグランクリュ密集域のテロワの熟成した姿を、これだけ早く体感できたことを考えれば、とにかくいい経験だったということだ。

素晴らしい香りとテクチャーだったと思うし、おそらくそれは別格のヴィンテージが後押ししてくれたのだとも思う!

で、全ラインナップが並ぶとこの通り↓



『ラ・ロマネ』だけ決めて、あとは何も決めずに持ち寄りにしたけれど、こんなに素晴らしいラインが出来たのだ!
まあ相性のイイ皆さんが集まったということだ!
ということで、またよろしく、懲りずにやろう・・・

2008 シャサーニュ・モンラッシェ レ・ボーダン ヴァンサン・エ・ソフィー モレイ

2015-05-07 22:51:38 | ワイン
エティケットは現代風に変ったけれど、造りは父『ベルナール・モレイ』の造りを踏襲し、そのワインは極めて薫り高く、味わいはシャサーニュらしく明快で親しみやすい。

長男ヴァンサンは1986年から父のドメーヌに参画し、2007年から父の畑を弟と共に折半し、このドメーヌを立ち上げたとの事だ。

見て通りの濃密な黄金色を呈し、グラスに注がれると、のっけから、ものの見事にアロマが立ち上がる。





そこにはトップの白い花、続いて印象的なミネラルを湛え、そして蜂蜜とパインナップルにレモンを少しだけ・・・
待てばナッツの芳ばしさを感じ、微かなハーブも見つけられる。

味わいは噛めるほどの濃密さと、派手な余韻を持ちつつも、シャサーニュのテロワを踏襲し、基本優しく、外交的に振舞っている。

今飲んでも大丈夫、でも5年の待ちで、更に華麗なメタモルフォーゼが期待できる!
長きに渡る参画で、スタートの時点で、すでに父に迫る様相だ。

追い求めるべき造り手だと思う♪

NV テルツァヴィーア ロゼ・スプマンテ マルコ・デ・バルトリ

2015-05-06 22:28:28 | ワイン
ご存知『マルサラ』の大御所、シチリアの『マルコ・デ・バルトリ』の発泡酒です。
マルサラ品種のグリッロ50%にネーロダヴォーラ50%の混醸で造られた、メトード・クラシコによるスプマンテ♪





これが『99’ラ・ロマネ』を飲む会のスタートに登場したわけだ!
グラスに注がれての発泡の強さには驚かされるも、実際口に含むと、なんとも柔らかで細かい泡なんですね♪
そして上手く抑制された上品な果実が心地よし♪

ロゼ特有のマッタリとしたアロマに、特徴的な香草のニュアンスを湛え、きりっとしたミネラルが背筋を伸ばす!
味わいは決して緩くなく、実に旨みがタップリで、後ろ髪引かれるもの・・・

そこらのシャンパーニュには負けない内実と品がある。
さすがは『バルトリ』恐るべし『シチリア』押さえて置くべきでしょう!

間違いなし!